ゲーミングチェアブランド“AK Racing”から、2022年4月に“PINON”シリーズが発売された。
“PINON”シリーズは、推奨身長が145~160cmと従来よりも低めに設定されており、おもに小学生~中学生の子どもを対象としたゲーミングチェアだ。もちろん子どもに限らず、従来のゲーミングチェアだと足が着かなかったりするような大人にもオススメ。
カラーは、“Pinon サクラピンク”、“Pinon スカイブルー”、“Pinon ホワイト”の3種類で、価格は42800円。
今回はホワイトをお借りして組み立て&試用を実施。加えて、推奨身長ギリギリのラインである私に代わり、弊社社員の中学生の娘さんに協力してもらい、座ってみての感想を聞いた。
※この記事は“AKRacing”の提供でお送りします。
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組み立ては意外と簡単
まず、組み立てた状態のものしか見たことがない私が、梱包されていた箱を最初に見たときに抱いた感想「思っていたよりも大きい」。しかし、この中にゲーミングチェアのパーツがすべて収まっているのであれば、妥当な大きさだろう。むしろ、よく収まっているとも思った。
それでは部品を取り出して、さっそく組み立てスタート。説明書がついているので、手順通りに進めれば大丈夫だ。
リクライニングレバーを背もたれに取りつけるネジ(ソケット)は、先に仮止めしてあった。一度外して、もう一方と組み合わせて再度締める形。箱の中で行方不明にならないためだろう。
一度外すという手間が発生するものの、小さなパーツが多いとどこに対応しているのかを確認するほうが手間だったりするので、個人的にはありがたい設計だった。
開封から完成までは30分ほど。ひとりでも問題なく組み立てられ、2~3人で手分けをするか慣れた人ならもう少し早いと思う。
そして、完成したのがこちら! ホワイトカラーに黒のラインがかっこいい。
座り心地が想像以上にいい!
続いて、弊社社員の娘さんに座ってもらって感想を聞いた。中学生である彼女の身長は155cm。まさに想定身長だ。
座り心地
まず、大事な座り心地から。初めてゲーミングチェアに座ったとのことだが、想像以上に座り心地がよくてびっくりしたという。
また、AK Racing標準モデルに比べ、背もたれやアームレストなどが全体的に小さめ・低めに作られており、フィット感もあったとのこと。
中でも注目は、座面の奥行きが短めな点。標準モデルだと深く腰掛けたときに足が浮いてしまう人でもしっかり着座でき、楽な姿勢をキープしやすい。もちろん高さ調節も可能なので、身長が伸びても安心だ。
機能面
“PINON”シリーズは最大150度までのリクライニング機能を搭載している。最初は「後ろに倒れそう」と不安もあったようだが、心配は無用。よほど勢いをつけてリクライニングしない限り、そうそう倒れることもない。慣れてしまえば「休憩にもよさそう」だそうだ。
なぜ倒れにくいかというと、適度な重量があるから。そもそもチェアにとって重量は安定性につながる大切な要素。本体の小ささに比例するように大幅に軽くすると倒れやすくなってしまう。これでは本末転倒だ。
AKRacingの標準モデルは25kgほどで、このPINONシリーズは24kg。持って移動するのはたいへんだが、持ち上げることはまれだろうから気にする必要もない。
アームレストは、高さ調節に加えて内側・外側へ回転することで角度調節が可能。けっこう低く見えたため、もしかすると高さが合わないかもしれないと思ったが、きちんと腕を置けていた。無理して伸ばすでもなく、自然に下ろした状態で腕を支えてくれる。
唯一気になったのは、リクライニングやアームレストを操作するレバーが固かった点。思ったよりも力が必要だったとのこと。
しかし、彼女はこういった機能付きのイスに座ったことがほとんどなく、慣れていないだけとも言える(「借りているものを壊したらどうしよう」という遠慮もあったとか)。
軽すぎても誤作動を起こす可能性があるため、ある程度の重さは必要。日常的に使っていれば、気にしなくても大丈夫だろう。
実際に使用するなら?
実際、家で使用するならどういう用途になりそうかと聞くと、勉強用とのこと。ふだん、あまりゲームをプレイしないのもあるが、いい姿勢を保ったままなら長時間座っても疲れを感じにくく、そのぶん集中力が持続する。
学習机に付属している木製のイスなどに比べると、やはり圧倒的に“PINON”シリーズが使いやすそうとのことだった。
背もたれが頭までサポートしてくれるゲーミングチェアは存在感があるが、パッと見の印象では「それほど圧迫感は感じなかった」という。コンパクトにまとまっているだけでなく、優しい色合いも影響しているのだろう。
たしかに、組み立てている最中は、小さめとはいえ通常モデルの大きさとそこまで変わらないだろうと思っていたのだが、組みあがってみると「意外と小さい」。意外も何も、小さく作っているのだからその通りなのだが、思っていた以上に圧迫感がないのだ。
ゲーミングチェアは、部屋に置くと、それだけでインパクトのある家具のひとつだ。“圧迫感がない”というのは、大きなポイントではないだろうか。
ゲームでも勉強でも、足を着けて快適に
座った感想をひと通り聞いてみたが、座り心地や機能についての不満は見受けられなかった。とくに、座面がフワフワしていて座り心地が気に入ったとのこと。
深く座ったときに足が浮いていては適切な姿勢を保てないため、足が着くかどうかも重要なポイント。もちろん個人差はあるだろうが、155cmの彼女の場合、座面を最低位置から少し上げたくらいの高さがちょうどよかった。
ちなみに、推奨身長ギリギリの160cmである私も座ってみたところ、最大の高さにしてピッタリといった感じだった。個人的には、ランバーサポートクッションなしのほうが、よりフィットした感覚。座り心地はたいへんよかった。
以上のことを踏まえると、小学校の中高学年のころから中学生・高校生あたりまで、身長が伸びても調整できる範囲であれば長く使用できるだろう。圧迫感も少ないため、インテリアとして考えるのもいい。
ゲーミングチェア“PINON”シリーズは、つい姿勢が悪くなりがちなゲームプレイ用でも、集中しやすい環境を作るための勉強用でも、期待以上の効果を発揮してくれるはず。保証期間が1年間のことが多い家具において、3年保証というのもうれしい。長く使い続けられそうだ。
製品概要
- 椅子の高さ:116.5~123cm
- 座面幅:38cm
- 座面奥行:45cm
- 座面厚さ:10cm
- 座面高さの調節幅:31.5~38cm(サクラピンクのみ30~36.5cm)
- アームレスト高さ:21.5~25cm
- 背もたれ高さ:85cm
- 荷重制限:150kg
- 正味重量:24.0kg
- 総重量:26.5kg
- 箱の寸法:88×68×38cm