アニメーション制作会社・スタジオコロリドは、設立10周年を記念したオンライン映画祭を、2022年5月6日(金)、7日(土)の2日間で開催する。

 映画祭では、第42回日本アカデミー賞“優秀アニメーション作品賞”などを受賞した映画『ペンギン・ハイウェイ』やNetflixにて全世界配信された『泣きたい私は猫をかぶる』など、スタジオコロリドが制作したアニメ作品7本がYouTubeにて期間限定で順次無料配信される。

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スタジオコロリド10周年サイト

 さらに映画祭の期間中、これまでの作品に出演した豪華キャストからのコメント、監督やスタッフ描き下ろしのスペシャルイラストなどが、スタジオコロリド公式Twitterにて公開。今日と明日の期間は、公式Twitterアカウントに注目しよう。

作品概要

『陽なたのアオシグレ』

 内気な小学4年生(ヒナタ)は、クラスで人気者の女の子(シグレ)のことが大好きな男の子。

 でもシグレと話をすることも出来ないヒナタは、彼女のことを思い描きながら妄想する日々を送っていた。

 そんなある日、突然シグレが転校してしまうことに……。悲しみに暮れるヒナタ、クラスメイトに見送られ去っていくシグレ。

 「僕はシグレちゃんに想いを伝えるんだ!」決心したヒナタは走り出す。

 石田祐康が贈る渾身のアクションシーンが満載の、疾走感あふれる胸キュンストーリー。

『寫眞館』

 時は戦前。丘の上で写真館を営む主人の元には、いろいろな人々が訪れる。

 ある日訪れたのは1組の夫婦。

 婦人は恥ずかしそうに下を向くばかりだったが、写真館の主人はあの手この手で婦人の笑顔を写真におさめた。

 だが翌年、その夫婦と共にやってきたのは、ムスッとした彼等の愛娘だった。

 主人は必死に笑顔を引き出そうとするが………。

 主人と少女の交流を描いたノスタルジックアニメーション。

『ブブとブブリーナ』

 意地悪なお姉ちゃんブブリーナと生真面目な妹ブブ。

 ある日、奇妙に足の長い女の子がダンスをしながら、ふたりの前にやってきた。

 その女の子が履いている、真っ赤な靴に見とれるブブリーナ。

 「この靴を履くとね、こんなにホラッ、ダンスが上手く踊れるのよ。あなたも履きたい?」。「うん!」。大きく頷くブブリーナ。

 次の瞬間、赤い靴がブブリーナの足に取りついて…!?

 可愛らしいどたばた騒動をアニメーションならではの動きで表現する、なかむらたかし監督渾身の痛快どたばたアクションアニメーション。

『ペンギン・ハイウェイ』

 小学四年生のアオヤマ君は、1日1日、世界について学び、学んだことをノートに記録している男の子。利口な上、毎日努力を怠らず勉強するので、「きっと将来は偉い人間になるだろう」と自分でも思っている。そんなアオヤマ君にとって、何より興味深いのは、通っている歯科医院の“お姉さん”。気さくで胸が大きくて、自由奔放でどこかミステリアス。アオヤマ君は、日々、お姉さんをめぐる研究も真面目に続けていた。

 夏休みを翌月に控えたある日、アオヤマ君の住む郊外の街にペンギンが出現する。街の人たちが騒然とする中、海のない住宅地に突如現れ、そして消えたペンギンたちは、いったいどこから来てどこへ行ったのか……。ペンギンヘの謎を解くべく“ペンギン・ハイウェイ”の研究をはじめたアオヤマ君は、お姉さんがふいに投げたコーラの缶がペンギンに変身するのを目撃する。ポカンとするアオヤマ君に、笑顔のお姉さんが言った。

 「この謎を解いてごらん。どうだ、君にはできるか?」

 一方、アオヤマ君と研究仲間のウチダ君は、クラスメイトのハマモトさんから森の奥にある草原に浮かんだ透明の大きな球体の存在を教えられる。ガキ大将のスズキ君たちに邪魔をされながらも、ペンギンと同時にその球体“海”の研究も進めていくアオヤマ君たち。やがてアオヤマ君は、“海”とペンギン、そしてお姉さんには何かつながりがあるのではないかと考えはじめる。

『すすめ、カロリーナ。』

 初の外国人女流棋士であるカロリーナ・ステチェンスカ女流1級。

 ひとり日本へやってきて、夢に向かって考え続けるカロリーナさんのこれまでとこれからを、同じく日本でアニメーターとして活躍する同郷ポーランド出身のマテウシュ・ウルバノヴィチ監督とスタジオコロリドがアニメーションにしました。

『BURN THE WITCH』

 世界には表(フロント)があれば裏(リバース)がある。

 遥か昔からロンドンに於ける全死因の72%は、人々が見ることのできないドラゴンと呼ばれる“異形の存在”が関わっていた。

 だが、人知れずそのドラゴンと相対する人々がいた。

 ドラゴンの存在を見ることができるのは、フロント・ロンドンの“裏側”に拡がるリバース・ロンドンの住人だけ。

 その中でも、選ばれし人々がウィッチ(魔女)/ウィザード(魔法使い)となり、ドラゴンと直接接触する資格を持つ。

 主人公は、自然ドラゴン保護管理機関「ウイング・バインド」(通称WB)の保護官である新橋のえるとニニー・スパンコールの魔女コンビ。

 彼女たちの使命は、ドラゴンに接触できない人々に代わり、ロンドンに生息するドラゴンたちを保護・管理することだった。

※1話のみの配信

『泣きたい私は猫をかぶる』

 私はあなたの力になりたい。好きって言われたい――。

 笹木美代(ささき・みよ)は、いつも明るく陽気な中学二年生の女の子。空気を読まない言動で周囲を驚かせ、クラスメイトからは“ムゲ(無限大謎人間)”というあだ名で呼ばれている。しかし本当は周りに気を使い、無限大謎人間とは裏腹に自分の感情を抑えて日々を過ごしていた。

 そんなムゲは、熱烈な想いを寄せるクラスメイトの日之出賢人(ひので・けんと)へ毎日果敢にアタックを続けるがまったく相手にされない。めげずにアピールし続ける彼女には誰にも言えないとっておきの秘密があった……。

 それは、猫の姿になって大好きな日之出に会いにいくこと。

 じつはムゲは、ある夏祭りの夜お面屋にいた猫の店主から、かぶると猫へと姿を変えることができるという不思議なお面をもらって以来、猫・太郎として日之出の家に通っていたのだ。

 普段はクールに振舞う日之出だが、太郎にだけは素直な気持ちを打ち明けることができ、いつしか太郎は日之出の支えになっていた。人間のときには距離を取られてしまうが、猫のときには近づけるふたりの関係。ムゲもまた、猫でいれば周囲との関係に悩むことない自由さを知り、次第に心地よさを覚えていく。猫として長く過ごすほど、いつしか猫と自分の境界があいまいになるムゲ。ある日、ふたたび現れた猫店主から、猫の“お面”とムゲの“顔”を交換し、人間を捨て猫として生きるよう迫られる……。

 このままずっと、あなたのそばにいたい。でも、私に戻ることができなくなる――。

 自分が誰に支えられているのか。大切なものに気がつくとき、ふたろの世界が変わり始める。

5月6日(金)配信作品

配信期間:5月6日(金)12:00~5月13日(金)11:59

  • 陽なたのアオシグレ』(監督:石田祐康、キャスト:伊波杏樹、早見沙織 ほか)
  • 寫眞館』(監督:なかむらたかし)
  • ブブとブブリーナ』(監督:なかむらたかし、キャスト:林原めぐみ)

配信期間:5月6日(金)20:00~5月7日(土)19:59

  • 『ペンギン・ハイウェイ』(監督:石田祐康、キャスト:北香那、蒼井優 ほか)

5月7日(土)配信作品

配信期間:5月7日(土)12:00~5月14日(土)11:59

  • すすめ、カロリーナ。』(監督:マテウシュ・ウルバノヴィチ)
  • BURN THE WITCH』※第1話のみ公開(監督:川野達朗、キャスト:田野アサミ、山田唯菜 ほか)

配信期間:5月7日(土)20:00~5月8日(日)19:59

  • 『泣きたい私は猫をかぶる』(監督:佐藤順一・柴山智隆、キャスト:志田未来、花江夏樹 ほか)

※画像はスタジオコロリド特設サイトより引用

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