イランのゲームクリエイター、メフディ・バーラミ氏によるパズルゲーム『Tandis』がSteamで配信開始。プラットフォームはPC/Mac/Linux。対応言語は英語のみだが、メニュー等を読めれば問題なし。

 本作は位相幾何学(トポロジー)を使ったパズルゲーム。プレイヤーは与えられた図形の数学的変形を行って、お題の形状を作り上げたらクリアーとなる。

 ……と、数学が苦手な人はこの説明だけで何やら難しいものを感じてギブアップしてしまうかもしれないが、別に数式を必要としたりはしないので安心して欲しい。

 各ステージでは、初期形状の正方形とお題の3Dモデル、そして何種類かのチェッカー柄のエリアが置かれている。このチェッカー柄のエリアがそれぞれ「横幅を伸ばす」とか「円形に丸める」とか「サイン波で波状に曲げる」といった数学的変換を担っているので、プレイヤーはその上に変換したい形状を置くだけで(置いた以外のエリアに)何やら新しい形状を得られる。

 たとえば、正方形に横幅を伸ばす変換を1度かければ長方形ができて、正方形に円形に丸める変換をかければ円筒ができ、波変換をかけたら波打った正方形ができる……といった塩梅。でてきた形状はどれを取ってもよくて、掴んだものが「現在の形状」となる。

Tandis
あるステージでの例。正方形を立てて中央のフィールドに置くと、左側には長方形が、右側のフィールドには円筒が出現する。どれを取ってもいいので、長方形を中央のエリアに持っていって角度を変えて円変換をかけたらどうなるか、あるいは円筒にちょっと角度をつけてさらに円変換してみるとどうなるか……といったことをやっていく。

 こういった処理を何度も行って正解の形状を目指すのだが、それぞれのエリアの関係が数学的にどういう意味を持つかなんて考えなくてオーケー。最初はグリグリ適当に入れ替えていって、「あれ、なんかこの辺の変換で近づくっぽいな?」と探っていくんでいい(まぁわかってた方が解きやすいだろうけども)。

 さらに完全に詰まっている時はヒント機能が有効になり、画面左上のクエスチョンマークを押すと正解へのカギとなる配置と形状を教えてくれる。

Tandis
なんかおしい感じ。試行錯誤を繰り返すべし。

 一応のエンディングまでは30問ほどで、クリアーするとスタッフロール後に追加問題集をプレイできるようになるという感じ。ゴールデンウィークも近づく中、頭がグルグルする体験をしてみてはいかがだろうか。