ロケットパンダゲームズより2022年3月15日に、Nintendo Switch、プレイステーション4、Xbox One、PC(Steam)用『ファントムブレイカー:オムニア』が発売された。同作は、MAGES.より1作目『ファントムブレイカー』がリリースされるや好評を博している美少女対戦格闘ゲームシリーズの最新作。

『ファントムブレイカー:オムニア』アーティファクター役の中島優衣さんとマエストラ役の佐藤舞さんに聞く。新キャラを演じるのはプレッシャーでありつつも楽しかった

 シリーズ自体は1作目の『ファントムブレイカー』に続き、2013年には『ファントムブレイカー:エクストラ』、2013年には2D横スクロールのスピンオフ作品『ファントムブレイカー:バトルグラウンド』がリリースされ、シリーズ累計50万本以上のセールスを記録している。

 『ファントムブレイカー:オムニア』は、『ファントムブレイカー:エクストラ』に続く格闘ゲームの最新作で、ゲストキャラクターとして『シュタインズ・ゲート』の牧瀬紅莉栖と『カオスヘッド』の咲畑梨深の2名が過去作同様参戦。さらには、新キャラクターとしてアーティファクターとマエストラのふたりが参戦する。総勢20名のキャラクターどうしによる対戦や、ストーリーを楽しめるのだ。

 今回、新キャラクターを演じる、アーティファクター役の中島優衣さんとマエストラ役の佐藤舞さんにインタビューする機会を得たので、以下にお届けする。ふたりはどのように新キャラクターを演じたのか?

■アーティファクター(CV:中島優衣さん)
白夢と呼ばれる神に近しい種族。世界を創造するためにF.A(Fu-mension Artifact)を生み出した本人であり、白夢の最後の生き残り。

『ファントムブレイカー:オムニア』アーティファクター役の中島優衣さんとマエストラ役の佐藤舞さんに聞く。新キャラを演じるのはプレッシャーでありつつも楽しかった

■マエストラ(CV:佐藤舞さん)
美琴のF.Aであるマエストロに宿っていた精霊。美琴の争いたくないという望みが叶い実体化し、代わりに戦うようになる。戦闘以外には疎く、世間知らず。いつも美琴について回ってはドジっ子ぶりを発揮する。

『ファントムブレイカー:オムニア』アーティファクター役の中島優衣さんとマエストラ役の佐藤舞さんに聞く。新キャラを演じるのはプレッシャーでありつつも楽しかった
『ファントムブレイカー:オムニア』アーティファクター役の中島優衣さんとマエストラ役の佐藤舞さんに聞く。新キャラを演じるのはプレッシャーでありつつも楽しかった
『ファントムブレイカー:オムニア』アーティファクター役の中島優衣さんとマエストラ役の佐藤舞さんに聞く。新キャラを演じるのはプレッシャーでありつつも楽しかった

中島優衣さん(なかじま ゆい・写真左)

出演作品は、アニメ『セントールの悩み』桂奈緒役や『俺が好きなのは妹だけど妹じゃない』神坂秋乃役、ゲーム『マチガイブレイカー』アルラウネ役など。アイドルグループ、アイドルカレッジ Iチームのメンバーでもある。

佐藤舞さん(さとう まい・写真右)

出演作品は、アニメ『iiiあいすくりん』の茶々役や『CUE!』明神凛音役、ゲーム『原神』キャサリンなど。

『ファントムブレイカー:オムニア』ニンテンドーeショップサイト 『ファントムブレイカー:オムニア』PS Storeサイト 『ファントムブレイカー:オムニア』Microsoft Storeサイト 『ファントムブレイカー:オムニア』Steamサイト

豪華声優陣が関わる作品に参加するのはプレッシャーだった

――まずは、おふたりが演じたキャラクターの第一印象からお聞かせください。

佐藤私はいままで眼鏡っ子キャラを演じたことがなくて、「ついに、眼鏡っ子を演じられるんだ!」って興奮しました(笑)。あとは、『ファントムブレイカー』シリーズは声優さんがすごく豪華なので、そこに新キャラとして、私が入らせていただけることが嬉しくもあり、プレッシャーでもありました。

中島アーティファクターはビジュアルがすごくかわいらしくて、見た目も全身真っ白だったので、第一印象は、ふわっとした感じを受けました。でも台本をいただいて、セリフなどを読んでみると中身は結構見た目とギャップがあって、「さっぱりした子だなあ」と思いました。

――役柄を演じるにあたって心がけた点を教えてください。

佐藤私が演じたマエストラは、眼鏡をかけていてポニーテールなので、一見委員長キャラというか真面目そうな感じに見えるのですが、悲しいときに「ぴえん」と言ったり、怒ったときには「ぷんすか」と口にしたりとお茶目な面もありまして、そういう見た目とのギャップをかわいらしく演じられたらいいなと思いました。あと、いただいた資料に、“謙虚でがんばる子”と書かれていたので、そこもなるべく出せるように意識しました。

『ファントムブレイカー:オムニア』アーティファクター役の中島優衣さんとマエストラ役の佐藤舞さんに聞く。新キャラを演じるのはプレッシャーでありつつも楽しかった

中島アーティファクターは自分の中では、“ふつうの女の子”というところを意識しながら演じさせていただきました。そうすることによってアーティファクターの“神様”という一面であったり、その気になれば強いといった部分がギャップとして活きてくると思ったんです。神様というと、すごい人になると神々しい感じの演技になるかもしれませんが、アーティファクターはほかの神様と違って本当にふつうの女の子ぽいんです。そこは逆に難しかったです。

『ファントムブレイカー:オムニア』アーティファクター役の中島優衣さんとマエストラ役の佐藤舞さんに聞く。新キャラを演じるのはプレッシャーでありつつも楽しかった

――演じてみての手応えやこういう部分を聞いてほしいといったところはありますか?

佐藤私は、自分の声がテレビから流れてきたりゲームで聞いたりするときにいまだに違和感を抱いたりするのですが、マエストラに関しては意外となじんでいたというか……(笑)。演じていて自分の声という感じがあまりしなかったので、そこはよかったのかなと思っています。

――佐藤さんがいままで演じてきたキャラクターと少し毛色が違うから、自分の声という感じがしなかったということですか?

佐藤それもあるかもしれないです。清楚というか眼鏡っ子キャラを演じるのが初めてということもありまして。ふだん、演じているキャラクターは元気な子が多いので、そこの違いもあったかもしれないです。

――中島さんはいかがでしょう?

中島収録前は、格闘ゲームらしく、戦うところは声を張って力強くいくのかなと思っていたのですが、アーティファクターはいつも通りのテンションで、戦闘中もセリフも声を張るということがなかったので、「できあがりはどうなるんだろう?」と思っていました。ほかのキャラクターだと「えい!」みたいな感じで、威勢がいいのですが……。『ファントムブレイカー:オムニア』にはそういうキャラクターがあまりいないということもあって、アーティファクターが結構目立っていたような気がします(笑)。

――逆に戦闘という声を張らないといけないところで声を張らずに戦闘中ということを分かってもらわないといけないので難しそうですね。とくに印象的なセリフとかあったりしますか?

中島ゲーム本編ではないのですが、プロモーションの動画がとても印象的でした。いま公式のYouTubeチャンネルに上がっているのですが、マエストラとの漫才っぽい掛け合いがあったり、ギャグとかを言ったり、仲のいいやりとりがみられるんです。それを見るとふたりの印象がまた違って楽しめるのではないかと思います。

――せっかくの機会なので『ファントムブレイカー』について、おふたりの印象をお聞かせください。

佐藤冒頭でもお話しさせていただいた通り、マエストラを演じるにあたっては、最初はプレッシャーもあったのですが、完成品を見てすごくうれしかったです。格闘ゲームで役柄を演じるのは初めてだったので、自分のキャラクターを使って戦える嬉しさもありました(笑)。『ファントムブレイカー』は、お子さんもお父さん、お母さんも、初心者でもできるゲームになっているので、家族で楽しんでいただけるとうれしいです。

中島情報が公開された時、SNSとかで日本の方だけではなくて海外の方も反応していたのが「世界中の方に愛されているんだな」とすごく思いました。そんな作品に関われたことを感謝したいです。『ファントムブレイカー』は、ゲームが好きだけどあまり得意ではない私でも楽しくプレイできたので、初めての方もプレイしやすいのかなと思いました。

――『ファントムブレイカー:オムニア』には20人以上のキャラクターがいますが、自身が演じたキャラクター以外にお気に入りはいますか?

佐藤私は、緑髪のフィンというキャラクターがお気に入りです。フィンは、見た目がすごくかわいくて、ピンクの銃だったり武器を使った技が多いんです。ワニのバズーカを使う技がかわいいのに、とても強そうな光を発射するんですよ(笑)。それがすごく好きなので、お気に入りのキャラクターです。

『ファントムブレイカー:オムニア』アーティファクター役の中島優衣さんとマエストラ役の佐藤舞さんに聞く。新キャラを演じるのはプレッシャーでありつつも楽しかった
フィン。

中島『ファントムブレイカー:オムニア』は、ゲストキャラクターとして『シュタインズ・ゲート』の牧瀬紅莉栖ちゃんと『カオスヘッド』の咲畑梨深ちゃんがゲスト参戦するのですが、自分が小・中学生のころに見ていたキャラクターが、自分が演じたキャラクターと対戦しているのにすごく感動しました。

『ファントムブレイカー:オムニア』アーティファクター役の中島優衣さんとマエストラ役の佐藤舞さんに聞く。新キャラを演じるのはプレッシャーでありつつも楽しかった
牧瀬紅莉栖と咲畑梨深。

――とても素敵な話ですね。最後に読者の方にひと言お願いします。

佐藤読者の皆様、『ファントムブレイカー』を楽しんでいただけてますでしょうか? 『ファントムブレイカー』は男性でも女性でもお子さんからお父さん、お母さん世代も楽しめるようなゲームです。選択できるキャラクターがとても多く、最初からすべてのキャラクターが遊べるので、初めてプレイされる方もきっと推しが見つかると思いますので、ぜひ、楽しんでください。

中島じつは、私は、結構エゴサをしていて、皆さんが楽しんでいる姿をよく拝見していたりします(笑)。私もこれが格ゲーデビューなので、みなさんのように強くなれるようにたくさんプレイをしていきたいです。『ファントムブレイカー』はキャラクターがすごく個性豊かですし、声優さんも豪華です。BGMもかっこいいのでぜひ、『ファントムブレイカー』の世界に浸っていただけるとうれしいです。