KONAMIから配信中の『eFootball 2022』の“アップデート(バージョン1.0.0)”が、2022年4月14日に配信されることが明らかにされた。

 『eFootball 2022』は、『ウイニングイレブン』シリーズの後継タイトルとして、2021年9月30日にプレイステーション5、プレイステーション4、Xbox Series X|S、Xbox One、PC(Steam)向けに配信された基本プレイ無料のタイトル。当初、2021年11月11日に“アップデート(バージョン1.0.0)”を予定していたものの、2022年春に延期されることがアナウンスされていた。

 公式サイトによると、「お客様の信頼を取り戻し、さらに多くのサッカーファンに楽しんで頂けるゲームにするために、制作チームは全力で取り組みました。不具合の改修やゲームバランスの調整だけではなく、現在のサッカーシーンで多く見られる攻防の要素を、新しい操作を含めて数多く追加しました。(中略)昨年9月の配信から6か月も経過してしまいましたが、ようやく我々が自信をもって皆様にご提供できるクオリティーに達したと考え、バージョン1.0.0として配信させて頂きます。まだまだ粗削りな点もありますが、「新しいサッカーゲーム」をぜひお楽しみください」とのこと。

 “アップデート(バージョン1.0.0)”では、“守備操作の変更とチームプレスの導入”やパスの改善と新操作“インパクトキック”が搭載、“シュートの弾道追加と納得感の向上”などが実装される。

 なお、モバイル版『eFootball 2022』のアップデート配信については、現在鋭意制作中とのことだ。

『eFootball 2022』公式サイト

以下、公式サイトより

バージョン1.0.0での改善ポイントと新要素

守備操作の変更とチームプレスの導入

 より直感的な守備を実現するため、守備に関するプレイの優先順位を再検討した結果、デフォルトのボタン配置を変更。また、従来のシリーズに搭載されていたプレス操作も実装する。さらに、より積極的にボールを奪うことのできる新操作“ショルダーチャージ”を追加する。

  • プレス:ボールホルダーへプレッシャーをかけて、ボールを奪う。
  • マッチアップ:ドリブルをしている相手に対し、腰を落として細かいステップで対峙する。パスやシュートのブロックにも有効。
  • ショルダーチャージ:相手に身体をぶつけてボールを奪う。相手のドリブルが大きくなったときや、トラップ際などに有効。

 また、個人の守備操作だけでなく、チームでの守備も見直しを行い、連動してボールを奪う“チームプレス”を導入する。ボールに対して複数の選手が向かうだけでなく、他の選手もパスコースを塞いだり、守備ラインを押し上げたりして、チーム全体でボールを奪おうとする。

 これらの機能的な追加・変更だけでなく、選手の操作性や状況に応じたリアクションなど、守備のベースとなる部分についても多数の修正を行い、意図通りにレスポンス良く守備ができるよう改善した。

パスの改善と新操作“インパクトキック”

 ゲームバランスと操作に対する納得感を中心に改善を実施。パスのスピードについては、前述のディフェンスの改善とマッチした試合スピードとなるよう、全般的にパスの速度を上げた。また、向かってくるパスをワンタッチで戻す時などに、ボールの反発を利用して速度が上がる処理も加えた。これにより、サッカーの大切な要素である“リズムのよいパス回し”が実現できるようになっている。

 また、パスミスについては状況に合わないミスが発生していた原因を特定し、おもに以下の箇所を修正。

  • パスの目的地思考の改善
  • パスを受け取る際のAI思考の改善
  • パスを受け取る際の移動モーションの改善

 これらの修正により、不自然なパスミスの発生は大きく減少している。

 さらに、パスサッカーをより楽しめる新要素として、特別な弾道のキックが可能になる“インパクトキック”操作を追加。攻撃のリズムを変え、決定的なラストパスを狙うこともできる。

シュートの弾道追加と納得感の向上

 シュートについては、とくに下記2点を改善。

  • リアルさと爽快感のあるシュート速度
  • 状況に合った枠内シュート率

 また、鋭いシュートを放つ“インパクトシュート”や、さまざまな状況に応じたシュートバリエーション・弾道も追加し、リアリティある多彩なゴールシーンが楽しめるようになる。

ドリブルの操作性向上による駆け引きの進化

 ドリブルの操作性については、モーションのリアルさを活かした納得感のある1vs1を構築するため、とくに以下を大きく改善。

  • Lスティックの入力に対する追従精度とレスポンス
  • ダッシュのレスポンス

 また、新操作“チョップタッチ”のレスポンスやボール挙動の改善、フェイントの入力しやすさの改善など、ディフェンダーとの駆け引きを楽しむための操作性向上を行った。

オンライン接続の改善

 接続の安定性・快適性の向上、無効試合の軽減のため、今作からクライアントサーバシステムを採用。また、オンライン対戦時でのレスポンスについても改善を行っている。アップデート以降も引き続き状況を確認しつつ、改善を行うとのこと。

ゲームプランの機能追加

 多くの機能が不足しており、操作性にも問題があったゲームプランは、下記の機能の追加、修正を行っている。

  • フォーメーション選択、選手指示、自動設定、サブ戦術、データ管理などの機能を追加
  • 処理負荷の改善

 なお、ゲームプレイについては、上記以外にも多数の機能追加、修正を行っている。
 次回バージョンアップ配信時には、“新しいサッカーゲーム”をより深く紹介する予定とのこと。

新チームビルディング“ドリームチーム”

 これまで“クリエイティブチーム”として紹介していた自分だけのチーム作りを楽しむモードを、ゲームシステムを見直して新たに“ドリームチーム”として搭載する。
 “ドリームチーム”は、ただ能力が高い選手や監督を集めたチーム作りをすることだけが目的ではなく、チームに欲しいと思った選手や監督を指定して獲得することができる。さらに、獲得した選手は自分のプレースタイルに合わせて育成し、強化することができる。