トッド・ハワードら開発スタッフが本作の魅力を語る
ベセスダ・ソフトワークスより2022年11月11日にXbox Series X|SおよびPCで発売予定となっている『Starfield』(スターフィールド)。『エルダースクロールズ』シリーズや『フォールアウト』シリーズを開発するBethesda Game Stuiosが手掛ける、25年ぶりとなる完全新規IPのRPGだ。プレイヤーは人類最大の謎を解き明かすため、宇宙へと冒険に飛び出すことになる。
2022年3月16日、Bethesda Softworks公式YouTubeチャンネルにて、『Starfield』の魅力を開発スタッフ陣が語る動画企画“Into the Starfield”の第2弾となる“自由な選択のために(Made for Wanderers)”が公開された。
このトレーラーは2021年12月1日に公開された、Bethesda Game Studiosが『Starfield』の開発に至る経緯や今後を解説する動画“終わりなき探求(The Endless Pursuit)”に続くもの。
今回のトレーラーには、『フォールアウト』シリーズや『エルダースクロールズ』シリーズでも開発の中核を担ってきた、以下の4人のクリエイターが登場している。
※画像は配信動画をキャプチャーしたものです。
デザインディレクター:エミル・パグリアーロ(Emil Pagliarulo)氏
リードクエストデザイナー:ウィリアム・シェン(William "Will" Shen)氏
リードアーティスト:イシュトヴァン・ペリー(Istvan Pely)氏
ゲームディレクター:トッド・ハワード(Todd Howard)氏
では、本トレーラーの中で気になる発言をピックアップしていこう。
- 「本作はただのRPGではなくシミュレーション要素を持っているから、驚くことや予想外のことがたくさん起きる」(エミル氏)
- 「いままでの作品でもユニークなキャラクターメイクが楽しめたが、本作では確実にレベルアップしている。技術のベースにしたのは、現実のモデルをスキャンして風景を作る写真測量の方法に似ている」(イシュトヴァン氏)
- 「派閥のひとつである“コロニー連合(United Colonies)”は理想的な未来の共和国を象徴している。“自由恒星同盟(Freestar Collective)”は辺境の地域で活動するスペースファンタジーの西部劇版。企業を象徴する“リュウジン インダストリーズ(Ryujin Industries)”はスタートを切るにはいちばんいい派閥である。この巨大な企業に入るには応募して希望に応えられるかが試される」(シェン氏)
- 「どうすれば世界をひとつに感じられるか? 世界に真実味をもたらすのは何か? プレイヤーはどのように交流するのか? 私たちは考えている。“紅の艦隊(Crimson Fleet)”という宇宙海賊が出てくるが、彼らはただの敵ではなく、プレイヤーは仲間になることもできる」(トッド氏)
- 「もし善良なキャラクターで遊びたかったら、海賊の味方になることも、裏で上官に密告もできる。宇宙警察のような存在にもなれる。善人であり続けながら悪人とも関わることができる」(エミル氏)
- 「プレイヤーの記憶に残るのは、自分が何を考えて何を気に入ったのかということ。そして仲間のことだ。本作でこだわっているのは、ほかの登場人物が主人公に抱く感情」(トッド氏)
- 「主人公が探索しているあいだも仲間が話すが、主人公が見ているものや、つい先ほど起きた出来事にも反応する。ここが個人的にはいちばん気に入っていて、没入感を生むだけでなく、本当の人間のように感じられるんだ」(イシュトヴァン氏)
- 「説得を試みるとき、誰かと実際に対話する感覚になれる。セリフに関する新システムは最高の出来になったと確信している」(トッド氏)
- 「恋愛や冒険、謎解き要素もあるが、『Starfield』には別の側面があると思う。それは“宇宙にはいったい何があるのか?”ということだ」(エミル氏)
- 「私たちの狙いは、プレイヤーに“私たちはなぜここにいるのか?”、“どこに向かっているのか?”、そして“つぎに人類を待つものは何か?”という大きな疑問を持ってもらうこと」(トッド氏)
本トレーラーの冒頭では、宇宙に住んでいるという没入感を大事にしており、やりたいことができるオープンワールドゲームであり、その手で世界に影響を及ぼしたと実感できる作品であることが、各人より明言されている。
まだ謎の多い本作だが、宇宙という想像もできないオープンワールドでどのような体験がもたらされるのか。さらなる続報に期待したい。