“東京が死んで、僕が生まれた”のキャッチコピーが秀逸!
いまから19年前の2003年(平成15年)2月20日は、プレイステーション2用ソフトの『真・女神転生III-NOCTURNE』が発売された日。
本作は『真・女神転生II』から9年ぶりに発売された『真・女神転生』のナンバリングタイトル。高校生の主人公がクラスメイトとともに入院中の担任の先生のお見舞いへ行ったところ、氷川という男による“東京受胎”に巻き込まれることに。
マガタマの力によって魔人になった主人公は、世界が滅んで廃墟となった東京を生きていくことになります。本作の“東京が死んで、僕が生まれた”というキャッチコピーは秀逸でしたね。かっこよすぎてシビレました。
また、“人修羅”とも呼ばれている本作の主人公は、シリーズ屈指の人気キャラクター。フィギュアなどのグッズも多数発売されています。
物語は『I』と『II』のような直接的な続編ではなく、まったく新しい世界観。これまでのように物語の選択はあるものの、ロウとカオスではないのが新鮮でした。ヨスガ、シジマ、ムスビといった“コトワリ”の概念が取り入れられており、シジマはロウ、ヨスガはカオス、ムスビはニュートラルに近いように感じますが、よくよくゲームをプレイしていくと違うことがわかります。そのため、どんな展開になるのか予想できず、結末にワクワクしました。
システム面では、これまでのシリーズは俯瞰視点のマップ移動と一人称視点の3Dダンジョンが定番でしたが、本作はフィールド移動の要素はそのままに、ダンジョンではキャラクターを操作する三人称視点へと変更。迷うことが少なく、プレイしやすくなりました。
また、主人公が人間ではなく悪魔になったため、これまでのように武器や防具は使いません。“マガタマ”という悪魔の力を結晶化したアイテムを付け替えることで耐性を変化させたり、パラメーターをアップさせることが可能です。
仲魔が経験値によってレベルアップするようになったのも大きな特徴。お気に入りの悪魔を使い続けることができるのがうれしかったです。もちろん、これまで通り悪魔合体も可能で、合体する悪魔に3体目の仲魔を追加する“イケニエ合体”も導入されました。
バトルでは、相手の弱点を突くことでより多くの行動ができ、逆に無効化されたり吸収されてしまうと行動回数が減ってしまう“プレスターンバトル”が新登場。このシステムは非常に好評で、それ以降のシリーズにも実装されているほか、『ペルソナ』シリーズでも派生システムの“1More”や“総攻撃”が採用されています。
2004年1月29日には新シナリオやボスを追加した『真・女神転生III-NOCTURNE マニアクス』が発売。最大の目玉はカプコンの『デビル メイ クライ』とのコラボで、主人公のダンテが登場します。バトルで流れる“ダンテ戦闘”はスタイリッシュでかっこよく、めちゃくちゃテンションが上がる曲です。
2008年10月23日には、ダンテの登場部分を『デビルサマナー 葛葉ライドウ』シリーズの主人公・葛葉ライドウに置き換えた『真・女神転生III-NOCTURNE マニアクス クロニクルエディション』が登場。ただし、この作品は『デビルサマナー葛葉ライドウ対アバドン王』の限定版の付属となっています。
2020年10月29日には、リマスター版の『真・女神転生III NOCTURNE HD REMASTER』がNintendo SwitchとPS4で発売。こちらは、2021年5月25日にはSteam版も発売されています。リマスターの内容は『マニアクス クロニクルエディション』に準じていますが、DLCの『マニアクスパック』を購入することで、ライドウをダンテに差し替えることができます。
オリジナルの『真・女神転生III-NOCTURNE マニアクス』はプレミアになっており、プレイできずに悔しい思いをしていた人も多いと思うので、ぜひリマスター版をチェックしてみてください!
『真・女神転生III ノクターン HDリマスター』(Switch)の購入はこちら (Amazon.co.jp) 『真・女神転生III ノクターン HDリマスター』(PS4)の購入はこちら (Amazon.co.jp)