2022年2月13日、スクウェア・エニックスとアプリボットが手掛けるスマホゲーム『NieR Re[in]carnation(ニーア リィンカーネーション)』サービス開始1周年を記念した“ニーア リィンカーネーション公式生放送#7 ~1st Anniversary SPECIAL SHOW~”が配信された。
ママ役の原由実さんがMCを務め、『NieR』シリーズプロデューサー:齊藤陽介氏、『NieR Re[in]carnation』(以下、『リィンカネ』)ディレクター:松川大地氏、『NieR』シリーズコンポーザー:岡部啓一氏(MONACA)、アケハ役の喜多村英梨さん、フィオ役の長江里加さん、レヴァニア役の川原元幸さんなどが出演した。
本稿では、その“1st Anniversary SPECIAL SHOW”の内容をリポートする。
コンサートあり、朗読劇あり! ガチャを回して還元したくなる豪華な生放送
番組は『リィンカネ』の音楽から『Toki no Kane - 時ノ鐘』、そしてそこから流れるように新章“太陽と月の物語”のテーマ曲の2曲の生演奏からからスタートし、いきなり視聴者を『リィンカネ』の世界に誘う。
【生演奏メンバー】
- KOCHO氏(Vo)
- 折田雪乃氏(Vo)
- 瀬尾祥太郎氏(Pf)
- 後藤貴徳氏(Gt)
生演奏後に出演者たちが登壇。今回の配信はスタジオではなく都内某所の会場から行われており、プロデューサーの齊藤陽介氏は「(コロナ禍の)このご時世じゃなければ、会場にお客さんを入れてやりたかった、というのが演奏を聴けば聴くほど思います」と残念がった。
おもな最新情報! 『FFXIV』とのコラボも決定(2022年初夏)
番組序盤の最新情報コーナーでは、下記の新情報が公開(おもなものをピックアップ)。
218+2回無料ガチャ
開催期間:2022年2月14日(月)11:00~3月5日(土)10:59
1stAnniversary記念で、218(ニーア)回+おまけの2回が無料で引けるガチャを開催
“賛命の祝装ガチャ”開催!
開催期間:2022年2月18日(金)13:00~3月10日(木)10:59
“射手の祝宴”(ディミス)、“亡命者の祝宴”(リオン)、“魔女の祝宴”(サリュ)が新登場する“賛命の祝装ガチャ”が開催
“記録:賛命の拠”開催
開催期間:2022年2月18日(金)13:00~3月10日(木)10:59
イベントクエスト“記録:賛命の拠”が開催! “復讐の少年軍人”ことラルスの新コスチューム“兵士の祝宴”が登場!
1stAnniversary 1日1回限定クエスト開催
開催期間:2022年2月18日(金)13:00~3月4日(金)23:59
15日間で最大“ジェム×3000”がもらえる1日1回限定クエストを開催!
全キャラ&全武器強化大成功・全メモリー強化成功キャンペーン
開催期間:2022年2月18日(金)13:00~2月25日(金)23:59
期間中、全キャラ&全武器を対象に強化すると必ず大成功、全メモリーを対象に強化すると必ず成功するキャンペーンを開催。
そのほか下記の施策&キャンペーンも
『ファイナルファンタジーXIV』コラボレーション発表
開催期間:2022年初夏
詳細は後日公開
この先の『リィンカネ』のロードマップ公開、『NieR』コラボ復刻も
松川ディレクターからは、2月以降の『リィンカネ』のロードマップの一部も簡単に紹介された。
それによると、メインストーリーは4月に追加。4月の追加はボリューミーで、物語にもひと区切りつくという。
イベント、キャンペーン関連では、2月と3月『NieR:Automata』コラボ復刻、4月には『NieR Replicant ver.1.22474487139...』コラボ復刻が実施され、5月以降に『ファイナルファンタジーXIV』コラボが実装されるとのこと。
また、2月の新要素・追加要素として、新シナリオコンテンツ“シークレットストーリー”が毎月追加されていくという。これはメインストーリーなどをクリアーした人向けの、キャラクターたちをもっと深く知ることができるストーリーが展開されるとのこと。そのほか、討伐戦アップデート、コスチュームボーナス、3月にはイベントクエストの新難易度“EXハード”の追加、“伝承の石碑”の素材の入手を緩和、アリーナの“週間ランキング報酬”が追加、能力は引き継ぎつつ見た目を変えられる“着せ替え機能”なども実装されるという。
本編ではできない? フィオ、レヴァニア、アケハが織り成す朗読劇
新情報に続いては白い少女(フィオ)役の長江里加さん×黒き怪物(レヴァニア)役の川原元幸さん×暗殺者(アケハ)役の喜多村英梨さん、そしてママ役の原由実さんのナレーションによるスペシャル朗読劇。シナリオはNieRシナリオ班による書き下ろしだ。フィオ、レヴァニア、暗殺者の3人が絡むというレアなシチュエーションが新鮮。
物語は檻(ケージ)で新た運送屋を待つフィオとレヴァニア。そこへアケハが暗殺の依頼を受けにやって来る。フィオとレヴァニアはアケハを新しい運送屋だと思い、アケハはレヴァニアを依頼人(フィオを依頼人の側近)と勘違いして……。その勘違いからの会話が奇跡的につながっていく“すれ違いコント”のような展開が続き、思わず笑わずにはいられない。気になる人はぜひ配信をチェックしてほしい。
朗読劇終わりには「1周年だからこういうのもあっていいんじゃない?」と齊藤プロデューサーもやさしい笑顔。ママ役の原さんは「『リィンカネ』は悲しい展開が多いので、スペシャルな感じがあった(笑)」(原さん)とこちらも笑顔。松川ディレクターは「ゲーム内に実装したい」と朗読劇のシナリオをかなり気に入った様子だった。
実際に演じたお三方は「ママ(原由実さん)の声を生で聴けただけでうれしかったです。(『リィンカネ』の収録は別々で)マイク前で並んで同時に演じるというのが初めてだったので、緊張しました」(長江里加さん)、「冒頭のフィオたんとレヴァたんの仲よし(なやり取り)を見られただけで周年だなって気持ちになりました(笑)」(喜多村英梨さん)、「(デジタル処理されたレヴァニアのゲーム内ボイスに慣れているので)実際に朗読劇で演じてみると、こんなだっけ? って自分自身、違和感がありました(笑)」(川原元幸さん)と、明るいノリ。重いシナリオじゃくてよかった。
アレンジが新鮮だった1st Anniversary記念コンサート
朗読劇の後はオープニングに引き続き、1st Anniversary記念コンサートの第二部とも言える生演奏が行われた。その前にここで、『リィンカネ』の楽曲を担当しているMONACAの岡部啓一氏が登場。視聴者に1周年の感謝を述べるとともに、「その感謝の意をミニコンサートという形でお届けします」と挨拶した。
ミニコンサートの曲は、どの曲もゲーム本編とは違うアレンジで、ボーカルふたり、ピアノ、そして今回のコンサートアレンジのポイントともいえるアコースティックギターというシンプルな構成ゆえに、それぞれの存在感も際立っており、生演奏ならでの聴き応え。演奏された曲は7曲。テーマ曲、ガチャ曲、戦闘曲など、プレイヤーなら耳馴染みのある曲ばかりでドップリと『リィンカネ』の世界に浸れるコンサートとなっていた。
ミニコンサートの終わりには再び岡部氏が登壇し、演奏者を紹介。
ボーカルを務めたKOCHOさんは、ふだんはドラマやアニメの劇中で歌を歌っている方だが、ライブで歌った感想を問われ、「ぜんぜん違います(苦笑)。コメントが流れるのを見ながら、聴いてくださっている方がいるんだなと、観客を想像しながら歌えました」とコメント。
続いて、もうひとりのボーカル折田雪乃さん。折田さんは聖歌隊に所属しており、生で歌う機会も多いとのことだが、「ソロで歌うパートあったり、ふだんとは違うので緊張しました。でも、皆さんの反応(視聴者のコメント)がリアルに返ってきて、すごくうれしかったです」と視聴者に感謝。
ギターは『NieR』シリーズのサントラ演奏、コンサート演奏を始め、ヨコオタロウ作品の音楽にはほぼギターで参加している後藤貴徳さん。だが、じつは『リィンカネ』ではギターを1曲も弾いていない、と告白。岡部氏は「『リィンカネ』はピアノのシンセのふわっとした曲が多くて、ギターを入れた曲がない」とのことで、後藤さんは「つぎの機会には呼んでください!」とアピールしていた。
ピアノは岡部氏とともに『リィンカネ』の楽曲作りも担当している瀬尾祥太郎氏。今回のコンサートのアレンジも瀬尾氏とのことで「いろいろな変化をつけてアレンジしました。ですが、理想のアレンジに近づけようとするほど演奏が難しくなっていって、自分のクビを締めてしまう結果になったのですが、その意気込みが皆さんに届いていたらうれしいです」とコメントした。
最後に岡部氏が、「本当はファンの方々に会場で生で聴いてもらいたかった」と残念がったが、「コロナ禍が落ち着いたら、いつか『リィンカネ』のコンサートができればいいなと思っているので、その日が来るのを心待ちにしながら」と前を向いた。
セットリスト
- 1.Toki no Kane - 時ノ鐘
- 2.“太陽と月の物語”よりテーマ曲
==新情報==
==朗読劇== - 3.Kaikyō - 懐郷
- 4.“太陽と月の物語”より挿入曲
- 5.Ikō - 威光
- 6.Sabigoe - 寂声
- 7.Kyūsai - 救済
- 8.Sinpan - 審判
- 9.Inori - 祈り
『リィンカネ』は『NieR』シリーズにとって重要なポジションに位置する作品
コンサートの余韻も冷めやらぬなか、出演者とコンサートを終えた岡部氏も加わり、それぞれひと言ずつ挨拶が行われ、番組は終了した。
「今回、コンサートをやらせれていただいて、『リィンカネ』の世界観をステキな演奏と歌でお伝えできたいのではないかと思います」(世界のOKABE)
「アケハの中の人として、松川ディレクターを始めとした開発スタッフの方々が作ったキャラクターに命を吹き込むという大役を担うことへの責任感を自覚し直せた番組でした」(喜多村英梨さん)
「振り返ってみると、この1年は『リィンカネ』ってこんなゲームですよ、という土台を作っていたイメージがあります。今後、そんな『リィンカネ』がどんな形で楽しませてくれるのか、いちユーザーとして楽しみです」(川原元幸さん)
「今日はコンサートと朗読劇を楽しみにやって来ました。悲しい展開が多いゲームですが、今日はハッピーエンドというか、楽しく終われたというか、そういう日があってもいいなと思いました。『リィンカネ』に関わることができて光栄ですし、うれしかったです」(長江里加さん)
「『リィンカネ』は『NieR』シリーズにとって重要なポジションに位置する作品で、『NieR』シリーズが好きな方は深く遊んでもらいたいタイトルです。今日は松川ディレクターの口から『リィンカネ』のロードマップ的なものを出せたのがよかったと思います。また、コンサートや朗読劇は皆さんの前でやりたいと思っていますので、引き続き『リィンカネ』を応援して、その日が来るのを待っていてくれたらうれしいです」(齊藤陽介プロデューサー)
「周年のイベントごとにコンサートや朗読劇ができる、というのは『NieR』らしいなと、いちユーザーとして改めて思いました。『リィンカネ』は先々のことを考えて作っているんですが、今後も周年などの区切りごとにコンサートや朗読劇がやれていければ、それはつまり、長く愛されているいい作品になっている、ということなのではないかと。今後はゲームはもちろんなんですが、ゲーム以外のこともいろいろ考えていきたいと思います」(松川大地ディレクター)
「MCで関わらせていただく度に、いつか朗読劇もやりたいです、という願いしていたんですが、今回、それを叶えていただいて、ママの声を生で聴いていただけてうれしかったです。最新情報では楽しみな情報もたくさんあったので、いちユーザーとしてもうれしい放送でした。今後も応援をよろしくお願いします!」(原由実さん)
あっという間の1年間、あっという間の“1st Anniversary SPECIAL SHOW”だったが、1周年記念のキャンペーンはまさにこれから。『リィンカネ』プレイヤーはもちろん、まだプレイしたことがない人はこの機会にぜひ。
また、2022年2月23日には『NieR:Automata(ニーア オートマタ)』の5周年記念放送も予定されている。『NieR』ファンはこちらもぜひチェックしよう。
【2月23日(水)18時より】ニコニコ生放送にて「NieR:Automata 5周年記念生放送」を実施いたします。5周年の振り返りや何か情報の発表なども……?番組後半のニコニコプレミアム会員限定コーナーの質問も募集中です。
■ご… https://t.co/CbsAYQkpb8
— NieR公式PRアカウント (@NieR_JPN)
2022-02-09 20:20:18