“原作〇周年”や“アニメ〇周年”といった節目を迎えると、Twitter上に「懐かしい!!!」などのコメントが相次ぐもの。2022年1月26日~2月1日のあいだにも“ある作品”のアニメ10周年プロジェクトが始動しましたが、ファンの反応はやや異なるようです。そこで本稿では、1月31日のトレンドワード“黒バス10周年”に注目してみました。

懐かしさに浸るファンが少ない理由は?

 そもそもここで言う“黒バス”とは、藤巻忠俊氏による大人気バスケットボールマンガ『黒子のバスケ』のこと。『週刊少年ジャンプ』にて2014年まで連載されていた作品で、2012年4月には待望のアニメシリーズが放送されました。

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 そんな本作が今年2022年でアニメ10周年を迎えるため、アニメ公式Twitterでは“アニメ10周年プロジェクト”の始動を告知。プロジェクトは2022年4月~2023年3月にわたって行われ、本作初の原画展開催や公式ストアのオープンなどさまざまな企画が実施される予定です。

 もちろんネット上は大盛り上がりとなり、公式Twitterのツイートには43000件ものいいねが殺到する事態に。アニメでキャラクターボイスを務めた声優たちも各々反応しており、さぞファンからも「懐かしすぎる!!!」などのコメントで溢れかえっているのかと思いきや……。じつはそこまで懐かしさに浸っているファンは多くありません。

 というのも『黒子のバスケ』は、原作やアニメの完結後もグッズなどを展開し続けており、“アニメ10周年プロジェクト”が発表される前日にも、新規描き下ろしイラストを使用した“黒子セット”なるものが発売されたばかり。

 そのためファンのあいだでは懐かしいコンテンツとしてあまり認識されておらず、むしろネット上では「全然懐かしい感じがしないwww」、「グッズ供給が潤っているおかげで、懐かしさより“もう10年!?”という気持ちの方が勝つ」といった反応が多く見受けられました。

“黒バス10周年”なのに懐かしい感じがまったくしない。その理由は?【トレンドワード解説】
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 それだけ『黒子のバスケ』がいろいろな人から愛され続けてきた証拠なのでしょう。この機会に、原作やアニメを見返してみてはいかが?

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