任天堂の人気キャラクターたちによるドリームマッチ!
いまから23年前の1999年(平成11年)1月21日は、ニンテンドウ64用ソフト『ニンテンドウオールスター!大乱闘スマッシュブラザーズ』が発売された日。
『ニンテンドウオールスター!大乱闘スマッシュブラザーズ』は、任天堂から発売された対戦アクションゲーム。もはや説明不要の人気作となった『スマブラ』シリーズの記念すべき1作目に当たる作品だ。
ゲームファンにとって衝撃だったのは、任天堂の人気キャラクターたちが作品の枠を超えて集結し、バトルロイヤルをくり広げてしまうところ。作品がクロスオーバーするゲーム自体は、当時から『スーパーロボット大戦』シリーズを筆頭に存在したのだが、バトルロイヤルのイメージとはおよそ掛け離れた任天堂のキャラたちが大乱闘してしまうことには驚かされた人も多かったはず。
初代作品のみ“ニンテンドウオールスター!”の名を冠していたものの、続編の『スマブラDX』からは消滅。3作目の『スマブラX』からはソニックやスネークといった他社作品キャラもファイターとして参戦するようになり、いまではゲーマーを虜にする唯一無二のクロスオーバー作品にまで進化を遂げた。
対戦アクションだというのに、体力ゲージが存在しなかったのもかなりユニークで遊びやすかった。代わりに蓄積されたダメージが“%”で表示されていて、これ自体はいくら溜まってもK.O.にならない点も風変わり。しかし蓄積ダメージに応じてふっとばされる距離が徐々に伸び、画面外までふっとばされて戻れなくなるとワンミスとなる。逆に言えば戻れさえすればオーケーなので、誰しも足場まで戻ろうと必死にあがくのが見ていておもしろい。
『スマブラ』と言えば“はじき入力”も有名。本作は通常の格闘ゲームのようなコマンド入力は必要とせず、スティック入力と攻撃ボタンの組み合わせだけで多彩な技をくり出せるのだが、スティックを弾くように入力することで技の性能が変化。使いこなすことでより高度な立ち回りが可能になる。腕を磨けば磨くほど動きが洗練されるのはもちろんだが、初めて触ったような初心者でも適当な操作でいろいろと技を出せて楽しめるのが本当に凄い。それにしても初代作品から基本的なシステムがすでに完成されていることには感心してしまう。
ファイターとして参戦しているのは、隠しキャラも含めて全12キャラクター。マリオやドンキーコング、リンクなど、いずれも有名な人気キャラばかり。変わり種としてはやはり『F-ZERO』のキャプテン・ファルコンだろう。レースゲームの主人公ということで、原作では戦うような場面がないため、ユーザーにおなじみとなっている“ファルコンパンチ”をはじめ、ほとんどが本作で作られたもの。
昨年(2021年)11月に『スマブラ』シリーズの生みの親である桜井政博氏が本件に触れ、ネット上のゲームファンたちがザワつくというハプニングがあった。筆者もそのツイートを見てハッとさせられたのだが、キャプテン・ファルコンに関するイメージのすべてはほぼ『スマブラ』発祥なのかもしれない……。
1990年のきょう、スーパーファミコンと共に『F-ZERO』発売!!
モード7と呼ばれる拡縮回転機能を活かしたレースゲームで、当時のレースゲームの中では一線を画す出来とスピード感でした。
キャプテン・ファルコンは当時、説明書にのみ… https://t.co/2mjxNNydHJ
— 桜井 政博 / Masahiro Sakurai (@Sora_Sakurai)
2021-11-21 14:00:00
シリーズ最新作は2018年12月7日に発売された『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』。2022年1月16日に“2021 スマブラSP オンラインチャレンジ チャンピオンシップ”の決勝大会が配信され、大いに盛り上がったのが記憶に新しいところ。
ファイターが全員参戦となり、ゲームバランスに関わる調整も終わってすべてが出揃った『スマブラSP』。eスポーツも盛り上がっていて、まさにいまがはじめどき。未体験であればこの機会に参戦してみるのもいいんじゃないだろうか。
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