モンスターのスカウト、配合、育成に、冒険心がくすぐられる
2006年(平成18年)12月28日は、ニンテンドーDS用ソフト『ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー』が発売された日。本日で同シリーズは発売15周年を迎えた。
『ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー』は、スクウェア・エニックスから発売されたRPG。ゲームボーイからスタートした『ドラゴンクエスト』シリーズのスピンオフ作品『ドラゴンクエストモンスターズ』のシリーズ4作目に当たる作品だ。『DQMJ』などの略称で親しまれてきたように思う。
シナリオやゲームデザインは『ドラゴンクエスト』シリーズの生みの親であるゲームデザイナー、堀井雄二氏が務めた。システム面やグラフィックなどが大幅に進化したためかナンバリングタイトルではなく、切り札的な意味を持つ“ジョーカー”の名がタイトルに冠された。ちなみに、“JOKER”は本作を象徴する神獣スペディオの最終形態の名前でもある。
本作の登場以降は『ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー』シリーズとしても続編が制作されており、最新作は2017年2月に発売された『ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー3 プロフェッショナル』となっている。
『ドラゴンクエストモンスターズ』シリーズで誰もが夢中になった要素と言えば、やはりモンスターの“配合”だろう。同シリーズでは登場するモンスターを仲間にして育成し、戦わせていくのだが、仲間にした2体のモンスターどうしを配合してパワーアップさせたり、まったく別のモンスターに生まれ変わらせたりすることができた。本作からは配合結果を3パターンの中から自分で選べたのが便利だった覚えがある。
配合の中でもユニークだったのは“4体配合”。これは父母ではなく祖父母の世代が影響するというもので、たとえば父の両親、母の両親がともにスライムだった場合(これで祖父母の世代がスライム4体となる)、生まれてくるのが“キングスライム”になるという仕組みだ。こういった組み合わせがいくつか隠されており、見つけ出して育成していくのが抜群におもしろかった。
祖父母の世代がキングスライム、バブルキング、メタルキング、メタルカイザーの4体なら、生まれてくるのは“グランスライム”になり、このグランスライム2匹とゴールドマン2匹を4体配合することで“ゴールデンスライム”が誕生するのだが、これがもうひたすらに果てしない道のり。字面からは困難さがあまり伝わらないかもしれないが……。
しかしながら育成がめちゃくちゃ大変なぶん、ゴールデンスライムの強さも半端ではなかったので、育てていくあいだも非常にワクワクできて楽しかった記憶がある。そう言えば、以前まではモンスターを仲間にする際にお肉をあげていたと思うが『ジョーカー』からは“スカウトアタック”に変更。スカウトアタックの力で相手をねじ伏せればいいので、かなり楽になったんじゃなかったかな。
ニンテンドーDSの機能を活かしたモードも新しい体験だった。ネットワークを通じて参加できる“ジョーカーズGP”は全国ランキングから選出されたチームとバトルができるモード。筆者は賞品目当てに毎回バトルに参加していた。
“すれちがいバトル”やワイヤレス通信を利用した対戦“かちぬきバトル”なども熱かった。レオパルドなどの特別なモンスターの配布などもあったので、DSステーションに足を運んだなんて人も多かったんじゃないだろうか。
『ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー3 プロフェッショナル』マイニンテンドーストアサイト