古今東西のインディーゲームを紹介するコーナー。今回は、Humble GamesによるNintendo Switch、PC用ソフト『Unpacking アンパッキング』を紹介。担当は、マンション暮らしだという菅谷あゆむ。
荷ほどきをしていると主人公の人生が見えてくる
積み上げられたダンボールから荷物を取り出し、部屋の中に配置していくシミュレーションゲーム『Unpacking アンパッキング』。本作は説明や時間の制約が一切なく、どこに何を置くかもすべてプレイヤーの自由というユニークな作品。
アイテムは日用品や洋服、本、おもちゃなど、生活に密接したものばかりで、年代(ステージ)ごとに変化があるのも見どころ。ひとつひとつを片付けていると、持ち主である主人公がどんな生活をしているのか、不思議と見えてくる。
HOW TO PLAY ダンボールの中身を片付けていくだけ
まずはダンボールを開け、出てきたアイテムを好きな場所に配置。すべての作業を終えると、赤く光るアイテムが出てくる。これは“置き場が違う”とい
う合図なので、正しい配置場所を見つけ出そう。
ダンボールから出して置くだけ
赤く光るものは定位置がある
1997 好きなものに囲まれた暮らし
最初のステージは子ども部屋。狭い部屋を有効に活用できる学習机とベッドが一体化した家具のほか、飾り棚と引き戸の収納棚があり、収納スペースはバッチリだ。アイテムをよく見ると、1997年当時実際に流行っていたゲームや、ぬいぐるみもたくさん。部屋の主は男の子? それとも女の子?
ベッドルーム
おもちゃがいっぱいでにぎやかな部屋
ITEM
2004 子ども部屋を飛び出し、ひとり暮らしをスタート
最初のステージから7年の歳月が流れた2004年。大学生になった主人公は住み慣れた部屋を離れ、ひとり暮らしを始めたようだ。部屋数が3つになり、荷物の量も一気にアップ。1997年ではよくわからなかったが、アイテムから主人公はどうやら女性であることがわかった。
ベッドルーム
バスルーム
キッチン
少しずつ大人へ成長していく主人公
ITEM
アイテムから主人公の生活をイメージしてみる
本作におけるプレイヤーは、あくまで主人公の荷物を荷ほどきしているという立ち位置で、主人公イコール、プレイヤーではない。アイテムから主人公が何が好きで、どんな将来を夢見ているのか、そして、当時は何が流行していたのか……さまざまな情報が見えてくるのが興味深い。
2007 気の合う仲間たちとルームシェアを始める
リビング
ダイニング
ベッドルーム
主人公の将来の夢はデザイナー?
ITEM
年代を越えても主人公が大事にしているアイテムたち
荷物の中には、主人公が子どものころから所有しているものがたくさんある。「これは捨てられないんだな」と、性格や人生観がわかっておもしろい。
Unpacking アンパッキング
- メーカー Humble Games
- 開発 Witch Beam
- 配信日 2021年11月2日配信
- 対応プラットフォーム Nintendo Switch、PC
- 価格 Nintendo Switch版は2090円[税込]、Steam版は2050円[税込]
- ジャンル シミュレーション
- IARC 3歳以上対象
- 備考 ダウンロード専売