NetEase Gamesより配信中の『IdentityV 第五人格』(以下、『第五人格』)は、サバイバー4人とハンター1人に分かれて緊張感溢れる鬼ごっこを体験できるのが特徴の非対称対戦型マルチプレイゲーム。サバイバーは味方と協力するマルチプレイ要素や迫り来るハンターから逃げるスリルが醍醐味で、ハンターは4人の逃げ惑うサバイバーを追い詰める爽快感が魅力だ。
そんな本作は2021年10月28日に初めての大型アップデートを実施。メインストーリーの続編“再会の時”が追加され、主人公である探偵・オルフェウスの10年前が描かれた。“再会の時”では、小説家だった頃の「オルフェウス」や彼の娘と思われる行方不明の「少女」などが登場し、“罪の森”を舞台に過去に起きた悲劇を追体験することとなる。
今回は大型アップデートを記念して運営チームにメールインタビューを敢行。“罪の森”に関する設定や今後の『第五人格』についての貴重なお話をうかがった、ファン必見の内容となっている。
なお、本インタビューには“再開の時”のストーリーを前提としたものとなっているため、未プレイの方は注意してほしい。
『Identity V 公式設定資料集』の購入はこちら (Amazon.co.jp)“再会の時”の舞台となった新マップ“罪の森”
――大型アップデートにて満を持して登場したマップ“罪の森”ですが、どういったコンセプトで制作されたのでしょうか?
運営チームキャラクターストーリーPVでもあったように、“罪の森”は幼少期の「オルフェウス」にとっての楽園です。彼が忘れてしまった本当の記憶の中にある楽しい記憶は、ほとんどここから来ています。「ここは甘い夢でもあり、悪夢でもある。始まりでもあり、終わりでもある。」というコンセプトで制作いたしました。
――“罪の森”がマルチ戦とカスタムモードに追加されて遊ぶ機会が増えると考えられます。“罪の森”で戦う際に押さえておきたいマップの特徴はありますか?
運営チームマップの特徴といえば、端にある森の番人の部屋と川のエリアのツリーハウス、そしてマップの中央にあるブランコだと思います。“罪の森”を初めて体験するプレイヤーは、この3つの特徴的なポジションで場所を確認することをおすすめします。
――罪の森”でのサバイバーやハンターの立ち回りについて、ほかのマップと比べて「このポイントを意識したほうがいい」といったコツはありますか?
運営チームターザンロープという“罪の森”ならではのツールが設置されており、専用のスタミナを消費することで使用できます。川のエリアに設置されている板はやや少なめですが、各プラットフォームに開け口とターザンロープが設置されています。合理的にスタミナを配分して立ち回りましょう。
――最近のマップには必ず高低差のあるポジションが用意されています。“罪の森”では、マップ端にある森の番人の部屋やターザンロープで飛び移れるツリーハウスが2階建てになっていますね。マップ制作の際に決められているルールや意識されていることなどがありましたら教えてください。
運営チームたしかに“罪の森”にあるターザンロープとツリーハウスの組み合わせは、高低差を利用したデザインですね。マップ制作時はストーリー設定に沿いつつ、できるだけ特殊な地形を取り入れて、対戦の体験を豊かにしようと意識しています。もちろん対戦データにも注目し、引き続き極端な体験を改善してまいります。
――フィールドに配置されている板が強いことや、マップの暗さで足跡が見にくいことからサバイバー有利のマップに思えました。“罪の森”は将来的にランク戦に追加される可能性はあるのでしょうか?
運営チーム“罪の森”の明るさとバランスについては、今後のアップデートで改善する予定です。調整が終わり次第ランク戦への実装を検討いたします。
――『IdentityV 第五人格』YouTube公式チャンネルで公開されている動画“【再会の時・終幕 急】DA CAPO”にて、“罪の森”で探鉱者と昆虫学者が小説家と「少女」を追いかけているシーンがあります。キャラ関係マップに探鉱者と昆虫学者の関係性が詳しく書かれていませんが、もし何か関係があるようでしたら可能な範囲でお教えください。
運営チームじつはストーリーイベントに、ふたりの関係を仄めかすものがありました。単純なライバルや同盟ではありません。次回の大型アップデートで更に進展しますのでぜひお楽しみに。
――また、“罪の森”の紹介動画では断罪狩人が登場しています。断罪狩人はストーリーに登場しませんでしたが、“罪の森”と関係があるのでしょうか? マップ内にトラバサミが設置されているので怪しいです……。
運営チームベインはかつて“罪の森”の番人でした。あの森がまだ“罪の森”と呼ばれていないころの話です。
――キャラ関係マップに加えて、小説家、「少女」、「悪夢」が新たに実装されました。中でも小説家と「悪夢」は特徴的で、どちらも探偵・オルフェウスの過去の姿です。リリース当初からオルフェウスは登場していましたが、このような形でプレイアブルキャラクターにすることを想定していたのでしょうか?
運営チーム想定していました。再会の時のエピソードから分かるように、かつてオルフェウスはいくつかの人格に分かれていました。小説家と「悪夢」こそが、彼が持つ正反対の側面です。
――「少女」は「少女」と表記されています。他にも「悪夢」や「囚人」などの特定のキャラクターは「」で括られているのですが、どのような意味があるのかお教えください。
運営チーム該当キャラの社会的な職業と自然人としての身分を定義する場合、カギ括弧はつきません。探偵の推理により定義された場合はカギ括弧がつきます。コードネームのようなものですね。
豊富なコンテンツと緻密なストーリーでより没入できるゲームに
――今回の大型アップデートで3年間触れられてこなかったストーリーやキャラクターについて深掘りされました。『第五人格』の歴史を変えるアップデートだったと思います。今後、本作についてどのようなビジョンをお考えでしょうか。
運営チーム今回のアップデートで、プレイヤーの皆様からストーリーの展開について多くの考察や推理が寄せられ、開発者としてはとてもうれしく思っています。今後はさまざまな形でプレイヤーと交流し、私たちのアイデアを共有できればなと思っています。豊かなコンテンツと緻密なストーリーでプレイヤーの思考を巡らせ、より没入できるようなゲームをお届けできるよう努力いたします。
――最後になりますが、『第五人格』を楽しまれているファンへ向けて、メッセージをお願いします。
運営チームこれからも『第五人格』の運営としてプレイヤーの皆様とともに成長し、皆様の期待にお応えできるよう荘園を守ってまいります!
最後になりますが、『第五人格』をプレイしていただき本当にありがとうございます!
いつもご支援いただいている皆様に、心より感謝申し上げます!
いまだに謎の多い『第五人格』。今後のストーリーの追加に期待!
今回のインタビューを通して『第五人格』の隠されている設定が少し暴けた。断罪狩人と“罪の森”の関係性やキャラクターについている「」の意味など、ここでしか聞けない内容も多かったのではないだろうか。探鉱者と昆虫学者の関係など、まだ明らかになっていない部分も多いので、考察を楽しみつつストーリーの追加を始め、今後の展開に期待しよう。