2021年12月9日、元任天堂開発第二部部長で立命館大学衣笠総合研究所客員教授などを務めた上村雅之氏が12月6日に亡くなっていたことが、立命館大学ゲーム研究センターより発表された。

 葬儀等は家族のみで執り行われており、しのぶ会などの開催については未定としている。

訃報 上村雅之先生逝去のお知らせ(立命館大学ゲーム研究センター)

 上村氏は1943年に生まれ、1971年に任天堂に入社。同社の技術責任者として光線銃シリーズを始め、ファミリーコンピュータ(ファミコン)やディスクシステム、スーパーファミコンなどの開発に携わった。その後、2004年より立命館大学へ招かれ教鞭を取り、遊びに関する研究を行っていた。2021年に立命館大学ゲーム研究センター研究顧問に就任。

ディスクシステムの生みの親 上村氏インタビュー(Nintendo Onlie Magazine 任天堂公式サイト)

 2017年には、初代プレイステーションの開発を手掛けた久夛良木健氏と共同でセミナーを行うなど精力的に活動し、ゲーム業界の発展に大きな足跡を残した。

 週刊ファミ通2013年7月25日号の“ファミリーコンピュータ30周年”特集記事のインタビューでは、ファミコンの半導体生産の苦労話や、近所の子どもから「おっちゃんとこで作ってるゲーム機、映らへん」と言われ自らメンテナンスに赴いたといった思い出話を披露していた。

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週刊ファミ通2013年7月25日号