2021年11月20日~21日に東京ビッグサイトでゲームマーケット2021秋(主催:アークライト)が開催された。このイベントは、ボードゲームやカードゲームなど、さまざまなアナログゲームの試遊ができたり買うことができたりするイベントた。
会場内をチェックしていくと、今回のゲームマーケットが初出展となる企業ブース、ブシロードメディアを発見。ブシロードと言えばトレーティングカードゲームが有名だが、それとはわざわざ別のブースで出展している。
そんなブシロードメディアのボードゲームブラントTERIYAKI GAMESを突撃取材。新作3本をチェックしつつ、ブシロードメディアの社長にも話を聞いた。
※この記事はブシロードメディア提供によりお届けしています。
あの定番かるたが装いも新たに!『ツッコミかるた 新装版』
ブシロードメディアのボードゲームブラントTERIYAKI GAMES第1弾タイトルとして9月にリリースされたのが、『ツッコミかるた 新装版』(CHOCOLATE Inc. 企画)だ。
もともとの『ツッコミかるた』は2017年にゲームマーケットで頒布され、あっという間にボードゲーム界隈で人気となり、YouTubeやテレビ番組で使われるほどの定番タイトルとなった。
ルールは簡単。たとえば“最近した贅沢”というお題だった場合、お題に関するトークをしながらボケる。そのボケに対して適切なカードを、場に並べられたツッコミカードを誰よりも早く選んで、突っ込む。ボケとツッコミがゲームになった抱腹絶倒なゲームだ。
そんな『ツッコミかるた』が、新装版となってTERIYAKI GAMESから登場。基本テイストはそのままにパッケージやカードデザインを一新し、これまでは2546円[税込]だった価格は、新装版で1650円[税込]とお手軽価格になった。まだ持っていない人はこれを機にゲットしておこう。
あの歌を歌いながら遊ぶお手軽カードゲーム『サルゴリラチンパンジー♪』
TERIYAKI GAMES第2弾が『サルゴリラチンパンジー♪』だ。歌いながら引き当てる『サルゴリラチンパンジー衰弱』、ウソを「ウッキー!」と見破る『うそつきウッキー!』、素早くカードを重ねていく『スピードモンキー』、サル顔をして駆け引きする『サル顔ポーカー』と4つのゲームを遊ぶことができる。発売日は2021年12月17日、価格は1100円[税込]だ。
トランプのゲームをベースとしており、対象年齢は4歳からとなっているので、家族みんなで遊ぶことができる。未就学児にボードゲームデビューさせたい場合は、これを候補に入れてもいいだろう。
まさにアドリブ力が問われる!?『アドリブ総選挙』
最後に紹介する『アドリブ総選挙』(エコードワークス 企画)は、このゲームマーケットで初公開となったタイトルだ。発売日や価格は現在調整中とのことだが、遅くとも今冬中にはリリース予定だという。
勘のいい人はゲーム名でピンときそうだが、まずは立候補者を4枚のカードでランダム生成する。たとえば以下の写真だと、“男女平等を訴える/経済学博士”、“消費税/を守り抜く”、“デジタル社会/をぶっ潰せ!”という政策を掲げて立候補。
有権者側のプレイヤーは設定カードが配られるので、投票する人はその設定に基づいて投票する人を決める。
候補者は、自分の政策と有権者の設定をチェックしながら、どうアピールすれば投票してくれるかを考えて、即興で演説する。うまく演説できれば相当盛り上がりそう!
発売日や価格は公式Twitterなどで発表されると思うので、そちらをチェックしてほしい。
ブシロードメディア社長の成田耕祐氏に聞く「2022年は毎月1作リリースします!」
ということで、ブシロードメディア代表取締役社長の成田耕祐氏にボードゲーム業界参入について話を聞いた。
そもそものキッカケは、街の本屋さんにもアナログゲームが置かれるようになり、出版社の参入が増加傾向にあったこと。ブシロードメディアも月刊ブシロードを発行する出版社であり、「だったらウチもやろう!」ということでTERIYAKI GAMESを立ち上げたという。
出版社ならではの強みは、本の流通を使えるという点がある。一般的にボードゲームは専門店や量販店が中心だが、出版社なら本の流通を使って本屋など、より身近なお店に置くこともできる。
最初に発売したのが、すでにボードゲームファンの間に浸透していた『ツッコミかるた』の新装版。「これが想定以上に反響がありました」とのことだったが、2作目の『サルゴリラチンパンジー♪』からはオリジナル作品で勝負する。成田社長は「すでに複数本平行して開発が進んでいます。2022年は月に1本は発売したいですね」と熱く語ってくれた。
今後、TERIYAKI GAMESがどんなオリジナル作をリリースしていくのか楽しみだ。