おすすめのネット漫画を紹介します
いまやマンガもスマートフォンなどで簡単に読める時代。とはいえ配信されている作品は星の数ほどあるため、簡単に読めるといっても何から読めばいいのやら……。
そこで本稿では、1話からハマる“筆者イチ押しのマンガ”を厳選。今回注目したのは、珠玉の女性向けマンガWEBサイト“スピネル”で連載中の『邦画プレゼン女子高生 邦キチ! 映子さん』です。
『邦画プレゼン女子高生 邦キチ! 映子さん』1巻 Kindle版(Amazon.co.jp)本作はマンガ界・映画界を騒然とさせた、服部昇大先生による“掟破りの邦画プレゼンマンガ”。
少女マンガ界のレジェンドたちからも猛プッシュされた作品で、たとえばマンガ『花より男子』の作者・神尾葉子先生からは「愛あるうがった映画紹介。読んだら絶対観たくなる!!」とコメントが。さらに、マンガ『潔く柔く』のいくえみ綾先生も「部長のツッコミだけでも十分楽しめる上に映画まで観たくなる」と大絶賛していました。
コミックスのオビはこんな感じです。デジタル版でお買い上げ頂いた方はオビが付いていないので、よろしければご覧ください〜。なんと、いくえみ綾先生&神尾葉子先生という少女漫画界の2大リビングレジェンドから推薦文を頂いております…!! 光… https://t.co/9f03qjwI6W
— 邦キチ! 映子さん【公式】 (@hokichi_eiko)
2018-08-25 23:06:46
いったいどれほどおもしろいのか、筆者も試しに読んでみたところ――。これがおもしろい! かつ先生たちのコメントにあるように、実際にその映画を観たくなる!! 映画好きの方も、そこまででもないという人でも、作中で紹介された映画を猛烈に観たくなるのではないでしょうか。
まず本作の主な登場人物は、邦画への愛がハンパない高校1年生・邦吉映子(くによしえいこ)、通称・邦キチ。そして“映画について語る若人の部”の部長・小谷洋一(こたによういち)、通称・部長のふたりです。
部長のツッコミやふたりのかけ合いもさることながら、何と言ってもおもしろいのが邦キチの邦画プレゼン。絶妙な物言いが逆に気になり、鑑賞意欲をものすごくそそってきます。
たとえば第1話では邦キチのいちばん好きな映画として、実写版『魔女の宅急便』が紹介されます。ちょっとした映画情報を交えつつ、彼女の好きなシーンとして紹介された台詞がこちらです。
「キキにイラついたトンボが『魔法魔法言うな!!』と叫びながらキキを張り倒すシーンが特に好きで……!」
トンボがキキを張り倒す――この時点で実写版『魔女の宅急便』に俄然興味が沸いてきませんか?
さらに極めつけが、邦キチが語る本作のあらすじ。
「アニメと同じくパン屋に住んでトンボや街の人と打ち解けて行きながら クライマックスでは森に住む医者に病気の子カバを診せるため キキはゴムボートにカバを乗せて嵐の海をほうきで渡ることになりますが」
なぜ子カバ? しかもゴムボートに乗せて海を渡る……だと? いったいどのような映像なのか、筆者は気になって夜も眠れませんでした(笑)。
もちろんほかに、無料公開中のエピソードでも『新解釈・三國志』や『リョーマ! The Prince of Tennis 新生劇場版テニスの王子様』など、絶妙なチョイスの邦画が盛りだくさん(2021年11月26日現在)。単行本は現在6巻まで発売中で、『実写版明日のジョー』(3巻)や『シン・エヴァンゲリオン劇場版』(6巻)など、どのように紹介されるのか気になるタイトルが並んでいます。
これぞまさに掟破りの邦画プレゼンマンガです!
マンガ『邦画プレゼン女子高生 邦キチ! 映子さん』1巻 Kindle版(Amazon.co.jp)