バンダイナムコエンターテインメントより、2021年10月6日より配信がスタートしたスマートフォン向けアプリ『アイドルマスター SideM GROWING STARS』(以下、『サイスタ』)。本作の配信を記念して、天峰秀を演じる伊瀬結陸さんにインタビューを実施。オーディションの思い出や秀の印象などを聞いた。

※本記事は週刊ファミ通2021年11月11日号に掲載したインタビューに加筆、修正を行ったものです。
※本インタビューは10月上旬に実施しました。

『サイスタ』配信記念! 伊瀬結陸さん(天峰秀役)インタビュー。「年齢的には秀くんのほうが年下ですが、憧れというか、尊敬します」
『サイスタ』配信記念! 伊瀬結陸さん(天峰秀役)インタビュー。「年齢的には秀くんのほうが年下ですが、憧れというか、尊敬します」

伊瀬 結陸(いせ ゆうり)

11月2日生まれ。 千葉県出身。2021年から放送がスタートしたテレビアニメ『遊☆戯☆王 SEVENS』にグルグル役として出演。 そのほか、『アイドルマスター SideMラジオ 315プロNight!』では、10月のパーソナリティーを担当。(文中は、伊瀬)

――オーディションを受けたときのお気持ちを教えてください。

伊瀬じつは、声優として初めて受けたオーディションが本作です。声優として事務所に所属したものの、ご時世柄、なかなか声優としての活動ができていない中でのオーディションだったので、「やっと活動できる!」という思いがありました。オーディションの規模としても大きなものだったので緊張もしましたが、自分のできることを伝えたいという気持ちで挑みました。

――ちなみにオーディションを受ける前から『アイドルマスター』シリーズはご存じでしたか?

伊瀬もちろん知っていましたが、あまり詳しくはなかったですね。女性アイドルが活躍する作品という認識で、男性アイドルが活躍する『SideM』のことは、オーディションを受けるときに知りました。

――そうだったのですね。では、『SideM』の第一印象というのはいかがでしたか?

伊瀬男性アイドルが活躍するコンテンツということで、基本的に女性のプロデューサーさんが多いのかなと思っていましたが、ライブ映像を見たときに、男性のプロデューサーの方も多くて驚きました。ライブもすごく暖かくて、和やかな雰囲気だなと思いました。

――オーディションで印象に残っている出来事などはありますか?

伊瀬スタジオオーディションのときに「基本的に自然な感じで演じてほしい」というディレクションをいただいて、それがいまの役作りにもつながっています。また、歌のオーディションの際には、自分の素の感じで歌ってみたところ、スタッフの方から「いまのはとても秀っぽかった」と言っていただけたので、オーディション自体はありのままでやらせてもらいましたね。

――そんな初めてのオーディションで役が決まったということで、報告を聞いたときのお気持ちはいかがでしたか?

伊瀬マネージャーさんから「もしかしたら天峰秀役が決まるかもしれない」という連絡を、決定する2週間前くらいにいただいていたんです。そんなことを言われていたので、そこからの2週間はずっとドキドキしちゃって(笑)。その後、マネージャーさんから電話で「決まったよ!」と連絡をいただいたときは、電話を切ってからもうれしくて震えました。

――初めてのオーディションということで、「決まるかもしれない」という話をどこまで信じていいのかもわからないので、余計ドキドキしますよね(笑)。役を演じていくなかで、伊瀬さんご自身では秀と似ている部分を感じられたりしましたか?

伊瀬僕が「ここが秀くんと似ています」と言うと、秀くんに「いや違うから」って言われてしまいそうですが……(笑)。でも、冷静な部分は少し似ているのかなと思います。

『サイスタ』配信記念! 伊瀬結陸さん(天峰秀役)インタビュー。「年齢的には秀くんのほうが年下ですが、憧れというか、尊敬します」
『サイスタ』配信記念! 伊瀬結陸さん(天峰秀役)インタビュー。「年齢的には秀くんのほうが年下ですが、憧れというか、尊敬します」

――秀の第一印象はいかがでしたか?

伊瀬ビジュアルを見たときに、顔が整っていて、カッコよくて、“ザ・主人公”という印象がありました。あとは秀くんの“万能キャラ”な部分はすごく魅力的だと感じていて、年齢的には僕よりも秀くんのほうが年下ですが、憧れというか、尊敬します。

――秀を演じるうえで意識された部分はどのようなところですか?

伊瀬クールでなんでもできてしまう秀くんですが、年齢は16歳なので、喜怒哀楽に若干の幼さが残っていて、プロデューサーやほかのアイドルたちと接したときに、クールに立ち振る舞うこともあれば、幼さも出てしまうというような、表情の変化を伝えられるように意識して演じています。

――そういう幼さが垣間見える瞬間も魅力的ですよね。

伊瀬演じながら、「かわいいな」と思いました(笑)。そんなクールな中でも、素の表情が見える瞬間も魅力だと思うので、注目していただきたいですね。

――『SideM』ではユニット単位で活動していることも大きな特徴です。“C.FIRST(クラスファースト)”のメンバーである花園百々人と眉見鋭心の印象をそれぞれ教えてください。

伊瀬百々人先輩はひと言で言うと不思議という感じでした。アイドルとしての才能を認めてくれるプロデューサーへのある種の依存みたいなものもあって。そこは彼の魅力的なポイントだと思いますが、少し心配する部分もありますね。もしプロデューサーがいなくなってしまったら、百々人先輩はどうなっちゃうんだろう……みたいな(笑)。ただ、性格としてはほんわかとマイペースなところがあって、秀くんと鋭心先輩はキリっとしたタイプなので、C.FIRSTとしてもいいアクセントになるような魅力を持っていると思います。

――眉見鋭心についてはいかがですか?

伊瀬鋭心先輩は、3人のなかでもいちばん年上ということもあって、まとめ係みたいな印象ですね。秀くんは「俺がやる!」と突っ走ったり、百々人先輩はマイペースなところもある印象なので、鋭心先輩がふたりをまとめてくれるような、欠かせない存在だと思います。言動もかなり厳かというか、お兄ちゃんみたいなところがあるので、そういう意味でもユニットに欠かせない存在だと思います。

『サイスタ』配信記念! 伊瀬結陸さん(天峰秀役)インタビュー。「年齢的には秀くんのほうが年下ですが、憧れというか、尊敬します」
『サイスタ』配信記念! 伊瀬結陸さん(天峰秀役)インタビュー。「年齢的には秀くんのほうが年下ですが、憧れというか、尊敬します」

――『アイドルマスター』シリーズは多彩な楽曲も魅力のひとつですよね。歌の収録はいかがでしたか?

伊瀬全体曲とユニットの楽曲を収録させていただきましたが、全体曲は明るくハツラツとした雰囲気の曲で、ライブ映えする楽曲という印象でした。ふだんの秀くんの冷静な雰囲気とは違った、アイドルらしい感じで歌ったのですが、スタッフさんからのディレクションでも「すごくいい感じです」と言っていただけたので、のびのびと収録できました。ユニット曲はクールかつシリアスな楽曲で、シリーズでもあまりなかったようなテイストになっているのかなと思います。体感としては、アーティストみたいなイメージの歌いかたをしていて、その中で「秀くんだったらどう歌うかな?」と考えて、ディレクションなどもいただきつつ進めました。完成した楽曲を聞いたときは、オーディションで受かったときと同じくらい鳥肌が立ちましたし、自分でも「いい物ができた」と感じて、うれしかったです。

――アイドルらしい秀が見られる全体曲も聴ける日が楽しみです! ちなみに、伊瀬さん自身は歌が好きだったりしますか?

伊瀬歌はとても好きですね。ですので、オーディションのときも「歌も歌う作品だ!」とより一層張り切っていました(笑)。自分の魅力のひとつとして伝えられるかなと思って、レコーディングはがんばりました。

――では、収録も楽しめたような感じだったのでしょうか。

伊瀬収録を重ねるごとに楽しめるようにはなりましたが、最初はやっぱり緊張しました。ただ、歌の収録を進めるなかで、C.FIRSTとしてもユニットの表情みたいなものも見えてきたので、そういった部分はとても楽しかったです。

――今後はライブやイベントなどに出演されると思いますが、やってみたいことなどはありますか?

伊瀬C.FIRSTとしては、2022年1月開催の6thライブツアー“THE IDOLM@STER SideM 6thLIVE TOUR ~NEXT DESTIN@TION!”の東京公演に両日出演させていただくことが決まっているので、いまのフレッシュな状態のC.FIRSTをプロデューサーの皆さんへ届けられるように、いまできることを積み重ねていきたいと思っています。

――オーディションを受けられる際に、ライブの映像も観られたというお話もありましたが、実際にご自身がステージに立たれるということで、お気持ちはいかがですか?

伊瀬光栄であり、楽しみでもありますが、やっぱり自分がステージに立つというのは信じられないですね。でも、いつまでもそうは言っていられないので、覚悟を決めてがんばります!

――C.FIRSTの皆さんのステージ楽しみにしています。では、最後にプロデューサーの皆さんへメッセージをお願いします。

伊瀬ラジオ番組『アイドルマスター SideMラジオ 315プロNight!』では10月のパーソナリティーを担当させていただきました。そこからキャストやアイドルについて知っていただける部分もあると思いますので、まだ聞いていないという方はアーカイブでチェックしていただけるとうれしいです。また『サイスタ』では、さらにさまざまな魅力に触れられるものになっていると思うので、秀くんはもちろん、C. FIRST全体についても期待していただけたらありがたいです。僕もこれから、どんどんがんばっていきます!

『サイスタ』配信記念! 伊瀬結陸さん(天峰秀役)インタビュー。「年齢的には秀くんのほうが年下ですが、憧れというか、尊敬します」

週刊ファミ通で『サイスタ』配信記念特集を掲載

 10月28日に発売した週刊ファミ通2021年11月11日号にて、本インタビューを含む特集企画を掲載。『サイスタ』に登場する全ユニット&アイドルの紹介や表紙を飾った天ヶ瀬冬馬、天道輝、天峰秀へのインタビューなどを24ページにわたる特集となっている。

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