セガより、2021年10月7日に発売されたプレイステーション4、プレイステーション5、Nintendo Switch、PC向けソフト『たべごろ!スーパーモンキーボール 1&2リメイク』。
本作は、ボールに入ったおサルを操作してゴールを目指すカジュアルなアクションゲーム『スーパーモンキーボール』シリーズ20周年を記念した最新作。シリーズ屈指の人気を誇る『スーパーモンキーボール』、『スーパーモンキーボール2』、『スーパーモンキーボール デラックス』がフルリメイクされており、メインモードのステージ数は過去最多となる300種類以上。さらに、最大4人で遊べるパーティーゲームも多数収録されている。
また、子どもから大人まで簡単操作ですぐに遊べる魅力に加えて、ひとつのステージでもさまざまな攻略法を試せたりと、やりこみ要素も豊富に用意されているという。
今回は、FAV gaming所属のプロ格闘ゲーマーであるsako選手に本作をプレイしてもらい、ゲーマー目線でのおもしろかった点やプレイのコツなどを教えてもらった。
sako
FAV gaming 格闘ゲーム部門所属。世界トップクラスの技巧派プロプレイヤー。2013年にはCAPCOM公式世界大会“CAPCOM CUP”優勝で初代世界王者となる。 2021年1月の『ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2020』にてチーム戦でも日本一に輝く。JeSU公認プロライセンス保有。(株)HORIアンバサダー。
『スーパーモンキーボール』シリーズ初プレイの感想は
『スーパーモンキーボール』シリーズは、ボールに入ったおサルを転がしてゴールを目指すというシンプルなゲーム性が特徴。主にスティック操作でステージを傾けてボールを転がしていくので、すぐにプレイに慣れることができる。
『スーパーモンキーボール』シリーズを初めてプレイしたsako選手も、“自分がボールとなって転がっていくものの、操作するのはステージ”というほかにはないゲームの仕組みにおもしろさを感じつつ、「たくさんのボタンを使うわけではなく、スティックの傾け具合を変えるだけでボールのスピードが変わったりと、誰でも遊びやすいゲーム性になっている」という第一印象を受けたようだ。
また、本作に登場するかわいいキャラクターたちにも気に入った様子。本作には、シリーズおなじみのアイアイやミーミーのほか、かわいい姿となった『龍が如く』シリーズの桐生一馬や、ダウンロードコンテンツとしてハローキティたちもゲスト参戦。キャラクターごとに性能差はなく、自分の好きなキャラクターを使うことが可能だ。
やり応え抜群でゲーマーにこそ遊んでほしい!
今回、sako選手はメインモードとパーティーゲームの両方をプレイ。メインモードでは、「最速タイムを狙うのか、ステージのバナナを全部とってゴールするのかといった異なる楽しみかたができ、それにプラスしてゲームの難易度も自由に変えられて、自分の好きなようにプレイできる」と、シンプルながらもゲーム性の奥深さを感じたよう。
ステージの中には複数のルートが存在するものもあり、どのルートを進むのかで難しさが変わるだけでなく、工夫すればショートカットを駆使してタイムの短縮もできる。何度も挑戦しながら、ショートカットを見つけて攻略していくといったやりこみができるのは、ゲーマーにとって嬉しい要素のひとつだろう。さらに、ステージに配置されているダークバナナをすべて避けていく“ダークバナナモード”、スタートとゴール位置が逆のステージに挑戦する“リバースモード”なども用意されている。
普段ゲームをあまり遊ばない人向けに、制限時間が2倍になり、ゴールの位置を示すナビゲーションが表示される“おたすけモード”も搭載。簡単なルートからクリアーしていき、ゲームに慣れたら、徐々に難易度の高いルートに挑戦してみるといった楽しみかたができる。
プロゲーマー目線でのゲームのコツとは
はじめて『スーパーモンキーボール』シリーズをプレイしたにもかかわらず、かなりの腕前でつぎつぎにステージをクリアーしたsako選手。
しかし、ちょっとした傾け具合でスピードも変わり、コントロールできず落下してしまったり、どのルートだと落下が少ないか、自分の操作感にあったルートはどれかを判断することなどに苦労したそう。そのため、まずはある程度ステージ全体の構造を覚えてしまい、スピードを重視するのであれば、ショートカットをどう使っていくかを考えて攻略するのが、本作をプレイするうえでのコツになるのではということだった。
制限時間内に細い道を進んでゴールを目指すステージをプレイした際は、慎重さが求められる中、時間内にゴールしないといけないという焦りから、何度も落下してしまい悪戦苦闘。トライ&エラーを繰り返し、数回チャレンジして無事ゴールすることができた。
Sako選手いわく、すぐにリトライができるテンポ感の良さがあり、ひとつのステージの長さもほどよく、「今日はこのステージをクリアーしたら終わろう」「明日はこのステージをプレイしよう」と気軽にプレイできることも魅力に感じたようだった。
また、ステージをクリアーするという明確な目標があり、無事ゴールできたときに充実感を味わえるのはゲーマーとして嬉しいポイントのようで、ついついつぎのステージに挑戦したくなるリプレイ性があるとのこと。やり込むほどうまくなっていき、自分のスキルアップが楽しめるゲーム性は、普段、主戦場としている格闘ゲームにどこか通ずるものを感じたようだ。
友だちや家族とプレイすることでより楽しめるパーティーゲーム
本作に収録されているパーティーゲームは、テニスやフットサル、ビリヤードなどをモチーフにした全12種類。
実際にsako選手もいくつかをプレイし、その中でも自分がボールとなってピンを倒すという“『スーパーモンキーボール』らしさ”が取り入れられた“モンキーボウリング”がお気に入りだったようだ。
“モンキーボウリング”では、レーンの形が変わるだけでなく、レーンが波打つ・左右に動くといったモード・コース設定も可能。sako選手も苦戦していたが、ボールに回転をかけたり、出発(投げる)タイミングを合わせたり、コツを掴むのは早かった。スコアを競うのもいいが、みんなでプレイすればスコアを気にしなくても楽しめそうとのこと。
どのゲームも、ルールやモードを変更できたり、ひとりでも複数人でも楽しく遊べるようになっている。かなり作り込まれており、見ているだけでも盛り上がるため、sako選手も「ひとりプレイもいいが、友だちや家族でプレイすることでより楽しめるはず!」とのことだった。
先にも記載したが、誰でも遊びやすいゲーム性ながらも、プロゲーマーが納得するほどのやり応えのある作品となっている。
また、sako選手いわく、リトライをくりかえす『たべごろ!スーパーモンキーボール 1&2リメイク』を通して得られるものは“忍耐”とのこと。たしかに、一度クリアーして終わるのではなく、どのステージもいろいろな攻略方法が楽しめる。復活までの時間が非常に短いため、ほとんどストレスは感じないものの、何度も挑戦することで“忍耐”がつくことは間違いない。作り込まれたパーティーゲームは、ひとりではもちろん、友だちや家族といっしょに盛り上がることができる。ひとりでも、みんなでも楽しめる本作を、一度プレイしてみてはいかがだろうか。