ライアットゲームズが、同社のオンライン対戦ゲーム『リーグ・オブ・レジェンド』でパッチ11.21よりマッチメイキングキューでの全体チャットを無効化することを発表した。チームチャットやエモートなどはこれまで通り使用可能。

 これは、対戦時の悪質行為などの低減などを目指すプレイヤー行動システムの改善策の一環として行われるもの。全体チャットは相手チームへのジョーク交じりのやり取りなどよりも暴言などのネガティブなやり取りの方が多いと判断されたことから今回の決定に至ったという。

 なお公式サイトの記事ではチームチャットでの暴言についても言及しつつ、「チームチャットはチームが連携を取るための重要なツールであり、たとえネガティブな体験の元になるとしても、その存在価値は全体チャットよりも遥かに高い」と判断の違いの理由が明かされている。

 今回の変更の影響については、“言葉による攻撃”の報告数とペナルティー適用率、アンケートなどのフィードバックを通じて精査していくとのこと。

 オンラインコミュニティのチャットでの暴言や荒らしなどは、それがその文化の一環のようになってしまっていることもあるほど根深いもの。もちろん適切に活用されていることもあるものの、煽りと荒らしにしか使われていないなんてことも往々にしてある。Discordなどのゲーム外部のチャットツールも広まりを見せる中で、今後このように機能の精査が進んでいくのかもしれない。