2021年9月30日~2021年10月3日の期間で開催される“東京ゲームショウ2021 オンライン”(TGS2021 ONLINE)。本イベントに関連して、NCSOFTは10月3日に“「リネージュW」の世界へようこそ”の配信を行った。

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 『リネージュW』は、24年前に誕生した韓国の国民的RPG『リネージュ』シリーズ最新作。PCとスマホの両対応しているタイトルだ。

 PC用オンラインRPG『リネージュ』の日本サービスは20年目に突入しており、ほかに『リネージュ2』や『リネージュM』、『リネージュ2M』といった関連作のサービスも行われている。

 『リネージュW』は“リネージュの完成”を目指して発表されるタイトル。9月30日には11月4日にサービス開始予定であることが発表され、現在は事前登録とキャラ名の先取りを実施中だ。

 “「リネージュW」の世界へようこそ”には、お笑いコンビ・マヂカルラブリー、ゲーマータレント・ちゅうにー氏、ゲームキャスター・岸大河氏が出演。注目は、芸能界一の『リネージュ』好きを自称するマヂカルラブリー・野田クリスタル氏だろうか。

 番組内では「『リネージュ』でゲームとの向き合いかたを考えました」、「おれの中高時代は、これでしたから」、「1日10時間とかやる人生でした」と発言しており、自身の作った『スーパー野田ゲーPARTY』の話をするときより楽しそうに見えた。

『リネージュW』野田クリスタルのすべらない『リネージュ』話とともに、自動翻訳機能で世界中のプレイヤーと遊べるオンラインRPGを深堀り【TGS2021】
『リネージュW』野田クリスタルのすべらない『リネージュ』話とともに、自動翻訳機能で世界中のプレイヤーと遊べるオンラインRPGを深堀り【TGS2021】
冒頭から、このわくわく顔。

野田クリスタルのすべらない『リネージュ』話

 番組冒頭、『リネージュ』で人生が変わった男・野田クリスタル氏が、本シリーズの魅力を紹介した。いわく、魅力は大別して3つ。

『リネージュW』野田クリスタルのすべらない『リネージュ』話とともに、自動翻訳機能で世界中のプレイヤーと遊べるオンラインRPGを深堀り【TGS2021】

血盟システム

 一般的なMMORPGで言うところの“ギルド”を、本作では“血盟”と呼ぶ。マヂカルラブリー・村上氏は「人見知りだとやりづらいんじゃない?」と不安をもらすが、野田氏はかなりの人見知りにも関わらず、問題なくプレイできていた。

 野田氏は「関係なくなりますね」とどこ吹く風。「(一定のマナーさえ守っていれば)対面じゃないから、最悪合わなくなってもいい。でも、一生の仲間もできる」。村上氏が言い出した“大学のサークルみたいなもの”という比喩も言いえて妙である。

 野田氏も血盟を作ったことはあるが、ひとりで狩りをしていたら、どんどんメンバーが抜けていったそうです。

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ボスレイド

 少人数では太刀打ちできない強力なレイドボスは出現時間が決まっている。ベテランになると、現れた瞬間にソッコーで倒してレアドロップを狙うのが通例。

 MMORPGにこのシステムが浸透する前から『リネージュ』に取り入れられており、野田氏にとって思い出深いのは、最強のドラゴン“ヴァラカス”。「笑っちゃいますよ、1000人くらいが一瞬で死んでいくんですよ」と楽しそうに話す。

 弱いうちは行かないほうがいいのだが、お祭りだから一度はヴァラカスを見てみたいのだ。自分はやられているのに前線で戦っているプレイヤーがいる。「超かっこいいでしょ。あれになりたいってめちゃめちゃ思いました」と、熱量高く語る様子が印象的だった。

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アイテム強化システム

 「村上これ好きだと思う」と、取り出したフリップは“アイテム強化システム”。一定の段階以上に強化することを“オーバーエンチャント”と呼び、ほかのMMORPGと同様に、『リネージュ』でも一大コンテンツとなっている。

 使用する強化スクロールは高価で、さらに強い武器自体も高価に決まっている。+7以降は失敗すると武器自体が消失する可能性がある。+6から+7に強化するときは手が震えたという。気持ちはわかる。

 野田氏は「+7から+8にするときは20本やって全部失敗しました」と苦い思い出を語る。「+9を持ってたら神扱いされて、+10だとニュースになります」。大げさなようだが、本当にそれくらいの大事件なのだ。

 「武器が燃えて(消失して)引退したこと10回くらいあるんですよ」と、野田氏(1週間後には復帰する)。もう使わないからと知り合いに装備を配るのだが、大事に保管しておく人も多く、復帰すると返してもらえるのだとか。こういういい話もMMORPGあるあるである。

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『リネージュW』の世界を深堀り

 このように、24年前に生まれたゲームでありながら、いまのMMORPGで一般的なシステムをたいてい網羅しているのが『リネージュ』だ。ここからは動画を見つつ、『リネージュW』を深堀りしていくことに。

『リネージュW』野田クリスタルのすべらない『リネージュ』話とともに、自動翻訳機能で世界中のプレイヤーと遊べるオンラインRPGを深堀り【TGS2021】
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セットを見て、「ポーションあるじゃないですか! 白P。いちばん高いのよ、これ」と、プレイヤーらしい反応を示す野田氏。

 グラフィック技術の向上によって以前は不可能だった表現も可能になり、世界への没入感も増しているという。

 たとえば、武器強化(エンチャント)。演出が豪華になったことで成功時の喜びが増すとのこと。失敗時は「自分のキャラも膝から崩れ落ちてほしい」と、野田氏。そこまでしてくれたら、完全にキャラに自分を投影できると思う。

 ストーリーは細かい背景まで表現され、“速度アップのグリーンポーションが緑である理由が描かれたりもするらしい。

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ストーリーは“ダークファンタジー”としての一面が強く描かれる。動画の中には処刑や何らかの儀式のような凄惨なシーンも見られた。
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なかなかのシーンに、真顔になる村上氏。

『リネージュW』の進化

 続いてのテーマは進化したポイント。グラフィックの進化もさることながら、より没入感を高めるために、“クラスストーリーの充実”、“血盟コンテンツの強化”、“グローバルバトルコミュニティ”の3点が挙げられた。

 クラス(プレイヤーが選んだキャラクター)ごとのストーリーは、没入感を高め、クラスに関心を持ってもらうことで中長期的にプレイできるように。カットシーンで表現するのではなく、プレイの中で物語を体験できるという。

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「ナイト歴もけっこう長かったからなー」、「エルフの森からスタートすんのかな」など、野田氏のひとり言がいちいちプレイヤーらしくていい。

 “血盟コンテンツの強化”も没入感の向上につながっている。ストーリーが実装され、血盟の方針を血盟員が決めて育てていく“血の誓約”という要素が加わるそうだ。

 詳細は明かされなかったが、ただ所属するだけでなく、より楽しめるように、より血盟に真剣に向き合えるように作られているらしい。

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「M-1チャンピオン血盟を作ったらみんな入るでしょ」、「世界中の人か……。海外の人も!?」と大興奮。

 『リネージュW』はグローバルで展開されるため、血盟やプレイコミュニティが国際色豊かに育つ可能性もある。それが、進化その3“グローバルバトルコミュニティ”だ。

 『リネージュW』は1ビルドサービス(※)であることに加えて、グローバルのプレイヤーが同一サーバーにアクセスする。これにより、リアルタイムで全世界のプレイヤーと協力プレイや対人戦が可能だ。これはMMORPGとしては全世界初の取り組みだという。

※1ビルドサービス:国によってゲームクライアントのバージョンが異なるといっしょにプレイできないが、『リネージュW』はひとつのビルドを全世界で使用するので、他国のプレイヤーといっしょに遊ぶことができる。

 AI翻訳機能も充実しており、チャットをするとすべての主要言語が自動翻訳。Voice-to-text機能も搭載しているため、世界中の人とスムーズに意思疎通できるらしい。もしかしたら翻訳ツールとしても使えるのではなかろうか。

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配信番組:「リネージュW」の世界へようこそ

「リネージュW」の世界へようこそ