2021年9月30日~2021年10月3日の期間で開催される“東京ゲームショウ2021 オンライン”(TGS2021 ONLINE)。幕張会場ディースリー・パブリッシャーブースでは、『地球防衛軍6』の試遊展示を行っている。

※『地球防衛軍6』の試遊版レビューと動画は以下の関連記事をチェック!

 TGS会場で、『地球防衛軍』シリーズプロデューサーの岡島信幸氏に遭遇! さっそく『地球防衛軍6』にまつわるあれこれを直撃して訊いてきたぞ!

岡島信幸 氏(おかじま のぶゆき)

ディースリー・パブリッシャー『地球防衛軍』シリーズプロデューサー。

PS5/PS4『地球防衛軍6』岡島プロデューサーにTGS会場で直撃! PS5版で処理落ちはどうなるのか?

――この試遊版で初めてわかる新情報も多々ありました。いちばん大きなものは“サポートギア”ですね。

岡島やはりシステム的な変更というのはWebや雑誌の静止画だと伝わりづらい部分もあるかなと思いまして、今回こういった試遊のタイミングで初めての公開としました。そのほかにも、レンジャーのダッシュがこれまではL3を押し込み続けているあいだだけ走る仕様だったものが、『地球防衛軍6』では一度押し込むと、離しても走り続けてくれるようになり、使いやすくなっていたりしますよ。

 まだ開発バージョンなので仕様が固まりきっているわけではないのですが、サポートギアはやはり必見ですよね。そういうところを実際に触っていただける機会があるのはうれしいことですね。

PS5/PS4『地球防衛軍6』岡島プロデューサーにTGS会場で直撃! PS5版で処理落ちはどうなるのか?
レンジャーが使えるサポートギア“MG-11”は投擲型の手榴弾。武器1、2のほかに持てるようになった。メイン武器がリロードのときに投げまくると便利だ。

――フェンサーはサポートギアは使えない?

岡島フェンサーはもともと武器が4つ使える兵科ですから、そこにさらに増えると、ちょっとたいへんかなというのがありまして、フェンサーではサポートギアが使えないようになっています。

――サポートギアについてまとめると、レンジャー、ウイングダイバー、エアレイダーで使用でき、その武器種は兵科によって異なる系統の武器になっている。

岡島そうですね。

――レンジャーでサポートギアにグレネードが使えると、メイン武器のリロード中に投げたり、待っているだけの時間がなくなってより楽しく忙しくなりましたね。

岡島これまでは武器1か武器2につけなければいけなかったグレネードが使いやすくなるのではないかと思います。

――そしてPS5版が実機で初お披露目。

岡島なかなか対応ハードを発表できなくてすみませんでした。

――PS5版、実際に遊んでみると、すごくいい感じですね。

岡島ゲームの内容はPS4版と変わらないのですが、ネイティブ4K出力で、やっぱり比べてみるときれいですよね。

――PS5版で僕がひとつ懸念しているのが、処理能力が高いせいで、『地球防衛軍』シリーズ伝統の(?)、ビルを爆破した際などの処理落ちがなくなってしまうのではないかと。

岡島なんだか残念そうですね。処理落ち……したほうが、いいですか?(笑)

――僕は“味わい”だと思ってるんですけど、人それぞれかもしれません(笑)。

岡島我々ももともと処理落ちをさせたくてさせているわけではありませんよ。表現として入れるべきものと処理落ちのリスクを比較検討した結果ですので、PS5版で処理落ちがあるのか、はたまたないのか、それは現段階では明言できません。あったとしても気にならない範囲になると思います。

――試遊バージョンでとくに注目ポイントというのは?

岡島これまで“『地球防衛軍6』は前作を引き継いでいる”というのはお伝えしてきたんですが、見ていただくと、引き継ぎつつも変わっているという点が伝わるかなと思います。

 あと、とくに心配されていたのはエアレイダー使いのプレイヤーの方だと思うんですよね。荒廃した『地球防衛軍6』の地球で、空軍からの大規模な空爆支援などが受けられるのか? 戦いかたが変わるんじゃないか? そもそもエアレイダーという兵科があるのか? と。

――ああ。

岡島エアレイダーという兵科が本作にもあるというのはお伝えしていましたが、じゃあ実際にどうやって戦うんだ? というところを今回の試遊版でお伝えできるのかなと。なんとそこが、ドローンを使うという兵科に。

――僕がプレイしたときは、銃で目印を撃ち出すとそこを目掛けてドローンが攻撃してくれるものと、範囲は狭いもののこれまでの空爆要請のように赤いエリアが表示されて、その場所へ機銃掃射をしてくれるという武器が使えました。

岡島爆撃機ではなくドローンになっているので威力とかは少し弱まっているかもしれませんが、そのぶん素早く攻撃してくれるようになっています。エアレイダーの変わりかたはぜひ注目していただきたいですね。

 ドローン、なかなかくせになりますよね(笑)。楽しいですよ。グレネードを落とすドローンもいれば、マーカーが付いた相手を攻撃する機体や、指定範囲を攻撃するものなどが登場します。エアレイダーはそれらを使いこなして攻撃してくわけです。もう、エアレイダーというより“ドローンダー”ですね、はっはっは。

――はっはっは(語呂が悪いな)。

岡島こういう直接的ではない攻撃方法はエアレイダー使いの方はお好きだと思いますので、ぜひ楽しみにしてほしいですね。この荒廃した世界でエアレイダーはどういうふうに活躍させられるのか、サンドロットのクリエイターの方々も悩んでいたのですが、いい方法が見つかったのではないかと思っています。

――続いて、ウイングダイバーは……厚着になりましたね。

PS5/PS4『地球防衛軍6』岡島プロデューサーにTGS会場で直撃! PS5版で処理落ちはどうなるのか?

岡島いや~なかなか物資が限られている世界ですから、『地球防衛軍5』のようにデザイン性にも気を配り、かつ、布を少なくすることで空が飛びやすいという機能性も備えた衣装というのは、揃えづらいのでしょうね。

――そうですか……。

岡島だってこんな荒れ果てた世界でね、うら若き乙女が素肌をあらわにしていたら、たいへんなことでしょう。

――前作のウイングダイバー衣装とかもあるとうれしいですけどねえ。

岡島僕はまったくわかりませんが、そのご要望は……叶う気がしますよ。どういう形かはまったく想像がつきませんが!

――おっ! ぜひ期待します。敵キャラクターでは、本作で新登場の、風船のような見た目をしたアンドロイドが出てくるステージもありました。腕を飛ばしてくる攻撃がやっかいでしたね。

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岡島バリスティックナイフというのですが、じつはあのナイフ自体は銃で撃つと撃ち落とせるので、囲まれないように動きつつ連射性能の高い武器で対応するといいでしょうね。逆にロケットランチャー系の武器で攻撃すると、腕先が近くに来たときに撃っちゃうと、そこで爆発するので、爆風に巻き込まれてしまうことがありますのでご注意を。

――つぎは、製品版でふたたび戦える日を楽しみにしています!

PS5/PS4『地球防衛軍6』岡島プロデューサーにTGS会場で直撃! PS5版で処理落ちはどうなるのか?
D3Pブースには、レンジャーの等身大(よりちょっと大きな)スタチューが鎮座。ライティングが7色に変わる“ゲーミングレンジャー”仕様だ。迫力がすごかったぞ!