2021年9月2日~3日に京都のみやこメッセで開催された“BitSummit THE 8th BIT(ビットサミット ザ エイト ビット)”に出展されていたタイトルから、本記事ではSleepingMuseumが制作しているパズルアクション『めくるりウィッチ』を紹介していく。
本作は魔女によってバラバラになってしまった世界を舞台に、プレイヤーは舞台を回す歯車となって、ダイヤル錠のように回る舞台を回しながら、魔女を倒すために主人公の少女を導いていくパズルアクションゲーム。
舞台を左右に回していくと、情景が変化しながらさまざまなイベントが発生。また、舞台はいくつかの層にわかれていて、奥行きのある舞台を奥へ奥へと移動しながら、物語に沿った形に舞台を元通りにしていくといった流れの作品だ。
今回、会場では森のステージを体験させていただいた。このステージでは、ぐるぐると舞台を回していくと、お腹を空かせた大きな蛇と遭遇。このままだと先に進めず、少女も食べられてしまう……。そんなときに、違う場所で見つけたヘビイチゴの場所まで戻ると、蛇はヘビイチゴを食べてお腹もいっぱいになり問題解決……というように、不思議な世界を探索しながら問題を解決していくといったパズル要素も体験することができた。また、ダイヤル錠を回すように舞台を回していくというプレイ体験も新鮮で、回していくことであるべき姿に舞台ハマっていくような気持ちよさも感じられた。
そして、世界が元の姿に戻ったところで、ボスとのバトルに突入。ボス戦では、少女を左右へ移動させることで敵への攻撃が発生するというもので、同じ方向に連続して移動し続けると少女が転んでしまうため、バランスよく左右へと華麗なステップを踏んで攻撃していくといったアクションが要求される。また、敵の攻撃が来る場所をギリギリのところで通り抜けると、強力な攻撃を発動するシステムも! 激しい敵の攻撃を避けながら、時には敵の攻撃のほうへ向かって進んで行かなければならず、スリルも感じられる戦闘になっていた。
開発者に話を伺うと、舞台を回していくパズルアクションという形にまとまってから半年という期間で、現在のビルドまで制作したのだそう。今後のステージでも、基本的には困っている方に必要なものを届けたり、舞台を回すというギミックを活かした仕掛けが追加されていくそうだ。また、一定の形に舞台を揃えることで、本筋のストーリーとは別の特別なイベントが起こるといったサブミッション的な要素も構想されている。
難易度に関しても、そこまで難しくないくらいの調整を考えているそうで、探索要素であるパズルの鬱憤をボス戦で気持ちよく晴らすような、遊びやすい作品を目指していることも教えてくれた。
2021年の年末か、来年の早いうちのリリースを目指して開発中という本作。スマートフォンとPCで遊べるように、現在調整中とのことだった。