2021年9月2日~3日の2日間、国内最大規模のインディーゲームの祭典“BitSummit THE 8th BIT (ビットサミット ザ エイト ビット)”が開催された。
本記事では、その名のとおり忍者が主人公の横スクロールアクションゲーム『NINJAMAN』を紹介していく。
本作は、金色に輝くゴールドチェーンを首から下げた主人公“ニンジャマン”を操作し、ステージ内のゾンビになってしまった女性ダンサーたちを助けていくという、だいぶ変わった作風のプラットフォームゲーム。とくに特徴的だったのは、ゾンビになった女性たち助ける方法。どのように助けていくかというと、主人公の“ニンジャマン”が投げる“愛”を当てていくことでゾンビを人間の姿に戻していく。
ニンジャマンは手裏剣でもクナイでもなく、愛を投げることができ、ステージ内のゾンビに愛を当てることで人間の姿に変身。そしてなぜか、人間になった女性たちは皆こぞって果物をほしがるので、ステージに実っている果物を集めて渡すと、ニンジャマンについて来るようになる。そうしてすべての女性たちをスタート地点にあるナイトクラブへと送り届けるとステージクリアーとなる。また、助けるばかりではなく、ステージには攻撃を仕掛けてくる白い忍者も出現するため、首から下げたゴールドチェーンによる近接攻撃や、ステージの中で拾うことができる爆弾を投げたり、スライディング攻撃などで倒していく。
と、そんなユーモラスな魅力に目がいきがちな本作だが、主人公が忍者というだけあって、ステージをダッシュで駆け抜けながらスライディングで敵を倒したりといった感じでアクション面はなかなかに爽快。慣れてくれば、ステージを駆け抜けながらクリアーする……なんてこともできそうだった。
本作を開発した経緯について、開発者のスコット・ポピュラー氏に話を伺うと、最初はピクセルアートとしてニンジャマンを作ったことがきっかけとなり、そのキャラクターと、アトランタのナイトクラブを組み合わせたゲームを作ったのだそう。また、現時点での開発期間は1年で、スコット氏が所属するラップバンドのメンバー(!)とふたりで制作しているのだそう。
スコット氏に、ゾンビを助けいくというゲームをなぜ考えたのかを伺ったところ、「ゾンビは本当にかわいそう。いろいろな作品でゾンビは殺されちゃうけど、きっと悪いやつじゃないはず」という思いがもともとあったのだそう。本作はそんなスコット氏の優しさから生まれたゲームと言えそうだ。
本作は、PCとNintendo Switchでのリリースを予定しており、パブリッシャーも現在募集中とのことだった。ちなみに、音楽アーティストが手掛けたゲームというだけあって、PV映像もかなりカッコよく仕上げられているので、ぜひとも楽しんでほしい。