2018年(平成30年)9月7日は、プレイステーション4で『Marvel's Spider-Man(スパイダーマン)』が発売された日。本日で発売から3周年を迎えたことになる。

 『Marvel's Spider-Man』は、ソニー・インタラクティブエンタテインメントから発売されたオープンワールドのアクションゲーム。SIEやマーベル、インソムニアック・ゲームズが一丸となって手掛けた渾身の一作で、発売当初から非常に大きな話題を呼んでいたのが記憶に新しい。

 主人公は言わずとしれた超人気スーパーヒーローのスパイダーマン(ピーター・パーカー)。ストーリーは映画ともコミックスとも異なるゲームオリジナルの展開で、ギャング集団を率いて街を襲いはじめた“ミスター・ネガティブ”を倒すことが当面の目的。しかし、登場するヴィランは彼らだけではなく、『スパイダーマン』シリーズではおなじみのショッカー、エレクトロ、ライノ、バルチャー、スコーピオンといった面々もピーターの前に立ちはだかる。まあ、ピーター的には迷惑な話だろうがユーザー目線で言えばこれほどありがたい話はない。

『Marvel's Spider-Man』が発売された日。オープンワールドのマンハッタンをウェブ・スイングで移動するのが爽快な極上のエンタメアクション【今日は何の日?】

 本作でもっともゲームファンを虜にした要素は、スパイダーマンの“ウェブ・スイング”で間違いないだろう。このウェブ・スイングという技は蜘蛛の糸のような粘着性のある糸を射出する“ウェブ・シューター”というガジェットを使い、立ち並ぶビルの中でターザンの蔦渡りの如く、さまざまな地形をノンストップで駆け抜けるアクションのこと。

 R2ボタンを長押しすると振り子のように弧を描きながらグーンと加速。このアクションをくり返すだけで、ビルの谷間を縫うように高速移動できてしまうのが何とも爽快なのだ。とくに弧を描く際の独特のスピード感が最高で、まさにスパイダーマンになったような気分が味わえる。

 壁にぶち当たってもそのままオートでウォールランやパルクールも発動してくれるうえ、街灯や避雷針のような突起物に糸を飛ばし、手繰り寄せながら勢いを増してジャンプするといった芸当も可能。操作に慣れれば慣れるほど“移動そのものが超楽しくなる”ゲームと言えるだろう。当然ながら本作にもファストトラベルは存在し、スパイダーマンが地下鉄で移動するという洒落たカットシーンが入るのだが、ほとんど使ったことがなかったという意見も多数見受けられたほどだった。

『Marvel's Spider-Man』が発売された日。オープンワールドのマンハッタンをウェブ・スイングで移動するのが爽快な極上のエンタメアクション【今日は何の日?】

 もちろん、移動が楽しいのはマンハッタン(ニューヨーク)の街並みをオープンワールドでハイクオリティーに仕上げてくれているからにほかならない。高低差のある立体的な地形がウェブ・スイングする際の気持ちよさをより際立たせてくれるのだろう。マーベル作品に関連するランドマークもあり、とくにアベンジャーズタワーを見たときなどはちょっとした感動を覚えた人も多かったのではないだろうか。本作はフォトモードが充実していたので筆者はてっぺんまで登って撮影しまくった覚えがある。

 バトルに関してもスパイダーマンらしいトリッキーな動きが可能で、その点も大きな魅力となっている。スピーディーな動きの体術だけでも目をみはるものがあるのだが、ウェブ使って敵を壁や床に貼り付けたり、大きくスイングしてぶん投げたり。棚を引き倒すなど周囲のものを利用するといった即興性に満ちたバトルが非常に楽しい。スーツをいろいろ着替えることもできて、それぞれ性能が異なるところもよかった。

 2020年11月12日には続編『Marvel's Spider-Man:Miles Morales』がPS4及びPS5で発売された。こちらは『Marvel's Spider-Man』にも登場したマイルズ・モラレスが主人公になっていて、1年後の世界が舞台となっている。

『Marvel's Spider-Man』が発売された日。オープンワールドのマンハッタンをウェブ・スイングで移動するのが爽快な極上のエンタメアクション【今日は何の日?】
『Marvel's Spider-Man』が発売された日。オープンワールドのマンハッタンをウェブ・スイングで移動するのが爽快な極上のエンタメアクション【今日は何の日?】
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