2021年9月2日~3日に開催された“BitSummit THE 8th BIT(ビットサミット ザ エイト ビット)”。数多くのタイトルが出展されていた会場のなかから、本記事では一人称視点のワイヤーアクションゲーム『GRAPPIN』(グラパン)を紹介していく。

『GRAPPIN(グラパン)』はグラップリングフックを駆使して山の頂を目指していく、一人称視点のアクションゲーム【BitSummit THE 8th BIT】
『GRAPPIN』Steamページ

 本作は、グラップリングフックとして使える“グリップ”を駆使して、目的地を目指していく一人称視点のアクションゲーム。当日ブースで遊ぶことができたデモ版では、“試練の谷”というステージを体験できた。

『GRAPPIN(グラパン)』はグラップリングフックを駆使して山の頂を目指していく、一人称視点のアクションゲーム【BitSummit THE 8th BIT】
グリップが引っかかる壁は茶色い部分。グリップが当たると、勢いよく体が引き寄せられる。
『GRAPPIN(グラパン)』はグラップリングフックを駆使して山の頂を目指していく、一人称視点のアクションゲーム【BitSummit THE 8th BIT】
光の柱が立っている地点がゴールとなっている。

 今回デモ版をプレイして感じたのは、アクションゲームとしてのクオリティーの高さ。アクションゲームにとって大切な、操作の手触りのよさはもちろん、グリップを使ってうまく移動できたときはかなり爽快だった。また、ステージはある程度広さがあり、一本道ではないため、新しいルートを見つけられたときの喜びなども感じることができた。

『GRAPPIN(グラパン)』はグラップリングフックを駆使して山の頂を目指していく、一人称視点のアクションゲーム【BitSummit THE 8th BIT】
『GRAPPIN(グラパン)』はグラップリングフックを駆使して山の頂を目指していく、一人称視点のアクションゲーム【BitSummit THE 8th BIT】
壁から壁へと連続して渡っていくような場所もあり、操作が上達すればかなり軽快に移動できそう。
『GRAPPIN(グラパン)』はグラップリングフックを駆使して山の頂を目指していく、一人称視点のアクションゲーム【BitSummit THE 8th BIT】
ステージに隠されている宝石を探す収集要素もあるため、美しく描かれたステージ内を探索するのも楽しかった。

 ブースにいたAhmin Hafidi氏に話を伺うと、開発は全体の80パーセントまで進んでおり、あとはローカライズやデバックなどの作業を行い、2021年末の発売を目指しているとのこと。

『GRAPPIN(グラパン)』はグラップリングフックを駆使して山の頂を目指していく、一人称視点のアクションゲーム【BitSummit THE 8th BIT】
開発者のAhmin Hafidi氏。本作は『ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス』や、『ミラーズエッジ』にも影響を受けた作品ということも教えてくれた。ちなみに、今年で日本に来て8年が経つということで、日本語も堪能。

 また、音楽を担当したBenoit Malis氏とは、昔からふたりでゲーム制作を行っていた仲なのだが、これまでゲームとしてリリースすることはなかったのだそう。そんな彼が、本作に参加した経緯を伺うと、Ahmin Hafidi氏が開発途中の本作をBenoit Malis氏に見せた際に、「音楽をやらせてほしい」とBenoit Malis氏の方からの申し出があり参加したそうだ。そんな流れがあり、今回ふたりの手掛けた作品が世に出ることになったというわけだ。

 まずは2021年中にSteam、Epic Games StoreでのPC版のリリースを目標に、現在制作中。コンシューマー版も検討中とのことだが、こちらのリリース自体は来年になりそうという話だった。

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