2021年9月2日~3日の2日間にわたり開催されている国内最大規模のインディーゲームの祭典“BitSummit THE 8th BIT (ビットサミット ザ エイト ビット)”。1日目となる9月2日に、集英社ゲームクリエイターズCAMPの最新情報を紹介する生配信番組が放送された。
本番組には、集英社ゲームクリエイターズCAMPのエグゼクティブアドバイザーである山本正美氏と、集英社新規事業開発部 ゲーム事業・映像事業開発課の森通治氏が出演。同プロジェクトの活動報告のほか、初出し映像の公開、新発表タイトルの発表など、盛りだくさんの最新情報が届けられた。
本記事では、番組の模様をお伝えしていく。
“おもしろい”と“才能”に投資するプロジェクト“集英社ゲームクリエイターズCAMP”
まずはじめに、おふたりが集英社ゲームクリエイターズCAMPの概要と活動内容を紹介。
本プロジェクトは、集英社がマンガ業界で培ってきた、新人クリエイターの才能を発掘・支援するノウハウを、個人や少人数で活動するゲームクリエイターに活かせないかという想いから、2021年4月にスタート。集英社というとマンガのイメージが強いが、自社のIPを中心としたゲームではなく、“おもしろいに投資する”、“才能に投資する”ということを心がけて活動しているという。
運営とサポート内容は、おおまかにWebサービス、コミュニティ、タイトル支援の3つ。
集英社ゲームクリエイターズCAMPが運営するWebサービスでは、登録しているクリエイターにポートフォリオという形で作品情報をアップしてもらい、それを閲覧・共有できる環境を提供している。なお、今後はクリエイターどうしが繋がれる機能の追加も予定しているとのこと。
コミュニティーでのサポートとしては、集英社のSNSやメディアを使ってクリエイター情報と企画を発信し、さらには、クリエイター向けの情報をセミナーやワークショップ形式で紹介している。
そして、もっとも力を入れたい部分であるというタイトル支援では、各種コンテストの積極的な実施、賞金を含めての開発費の支援、今回のBit Summitのようなイベントに参加して情報発信を行っていると説明した。
登録しているクリエイターについては、プランナーやエンジニアが半数を占めるものの、ゲーム開発に必要なスキルも持ったさまざまな職業のクリエイターが登録しているとのこと。総登録数は3000人以上で、ポートフォリオも3000点を超える作品数になっているという。
注目の支援タイトル5作品の最新情報が公開
『ONI(仮称)』
続いては、集英社ゲームクリエイターズCAMPの支援タイトル5作品の新情報が発表。1作目に紹介されたのは、山本氏がみずからプロデュースを務め、代表クリエイターの葉山賢英氏を中心に開発が進められている3Dアクション『ONI(仮称)』。本番組で初公開された映像では、主人公である鬼の空太が美しい大自然を旅する様子や、さまざまな敵と戦う姿が確認できた。
『ハテナの塔-The Tower of Children-』
2作目は、今回のBit Summitにあわせて、正式に支援が発表された『ハテナの塔-The Tower of Children-』。ジャンルは、サバイバルローグライクアドベンチャーとなっており、世界の果てにある塔に住んでいる少年・少女たちの物語にはハテナな展開が待ち受けているという。ローグライクなゲームデザインもやり応えがあるものに仕上がっているとのことだ。また、森氏は「PVにも出てくるような独特な世界観やビジュアル面にも注目してほしい」と太鼓判を推した。
『にゃんばーカードWars』
3作目は、8月26日にスマートフォン向けに配信開始された『にゃんばーカードWars』を紹介。本作は、敵を倒して新しいカードを手に入れ、最強のデッキを構築しながら、塔のてっぺんを目指していくローグライクカードバトル。実際にプレイした山本氏は、「スマホでの操作感がよく、脳をヒートアップさせるという意味で戦略性もあってすごく遊びやすい、そして音が気持ちいい!」と本作の印象を語った。
『スイートスクランブル』
4作目に登場したのは、正式タイトルが決まった『スイートスクランブル』。妖精たちを操作してお菓子の武器で戦うという2Dバトルロイヤルの作品になっており、リリース時には最大12人でのバトルが楽しめると紹介。今後は舞台となる渋谷をテーマにした女の子や、ショートケーキのお姫様といったかわいいキャラクターたちが公開されるとのことだ。
『Captain Velvet Meteor:The Jump+ Dimensions』
最後に紹介されたのは、内気な少年ダミアンが『ジャンプ+』のヒーローたちと冒険していく戦術アクション『Captain Velvet Meteor:The Jump+ Dimensions』。番組内では、『ジャンプ+』の人気作『怪獣8号』、『HEART GEAR』、『スライムライフ』とのコラボも発表。これについて森氏は「映像化されていないキャラクターたちが動く姿にワクワクしますし、主人公を助ける存在として、どのように登場するのかも注目してほしい」と語り、この後も新たなコラボ作品を発表していくことも明かした。
第三回ゲームコンテストの詳細も解禁
最後に、現在実施している“オリジナルゲームコンテストGAME BBQ vol.01”の詳細に加えて、新たにKONAMIとコラボした“アクション&シューティング ゲームコンテスト”を開催すると発表。対象タイトルは、少人数のクリエイターがリメイクしやすい作品になっているとのことで、各作品のシルエットも公開された。見覚えのあるシルエットばかりだが……、気になる詳細は東京ゲームショウ2021 オンラインにて発表されるので、期待したい。
ファミ通で“BitSummit THE 8th BIT”の模様を配信
ファミ通では、“BitSummit THE 8th BIT”の模様を2日間に渡っての配信を予定している。気になる方はチェックしてみてはいかが?
■1日目
■2日目
※画面は配信番組をキャプチャーしたものです。
※[2021年9月3日午後14時55分]記事中の記載に一部誤りがあったため修正させていただきました。お詫びして訂正します。