2021年の夏も、とくに夏らしいことをせずに終わろうとしている……。

 でも大丈夫、まだ今年の夏を取り戻すことができる。私には『クレヨンしんちゃん「オラと博士の夏休み」~おわらない七日間の旅~』(以下、オラ夏)がある!!

【オラ夏】フィールドをケツだけ星人で爆走しているのになぜかエモい『クレヨンしんちゃん「オラと博士の夏休み」』
『クレヨンしんちゃん「オラと博士の夏休み」』タイトル画面。

 本稿は、プレイステーションの名作『ぼくのなつやすみ』(ぼくなつ)をプレイした学生時代の夏休みに、未だ心が囚われている大人による『オラ夏』レビューです。

 ファミ通.comには発売前の先行プレイによるレビューやインタビュー記事も掲載されているので、あわせてどうぞ。

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 さて。2021年2月に放送された“Nintendo Direct”。続編を待っている作品の新情報を求め、眠い目をこすりながら見ていた筆者の目に飛び込んできたのがこちらの情報でした。

クレヨンしんちゃん『オラと博士の夏休み』~おわらない七日間の旅~ [Nintendo Direct 2021.2.18]

 『クレヨンしんちゃん』の舞台であるカスカベとも違う、でもどこか懐かしさも感じるような自然の中で遊ぶしんちゃん。その開発中のゲーム画面を見たとき、忘れていたある感覚を思い出しました。それは、学生時代にプレイしたプレイステーションのゲーム『ぼくのなつやすみ』(無印)でした。

『オラ夏』と関わりが深い名作ゲーム『ぼくなつ』の思い出

 『ぼくなつ』をプレイをしたのは思春期の頃。夏休みといっても部活で忙しく、部活がない日も友人と遊ぶ機会が増えるのと比例するように、家族で遠出したり、全員で旅行をする機会は減っていきました。

 『ぼくなつ』は発売当時(2000年)よりも昔、1975年(昭和50年)の北関東が舞台です。その時代のことは知らないはずなのに、ゲームで描かれる風景にはどこか懐かしさを感じました。

 小さい頃に亡くなった父方の祖母が存命の頃、家族で田舎に滞在する機会がありました。ゲームを通して、そのときの楽しかった記憶を思い出していたのかもしれません。

 そして時代を経た2021年。1本のゲームのトレーラーに、再び忘れかけていた記憶の扉を揺さぶられることとなったのです。

【オラ夏】フィールドをケツだけ星人で爆走しているのになぜかエモい『クレヨンしんちゃん「オラと博士の夏休み」』
発表早々、「『ぼくなつ』×『クレヨンしんちゃん』?」と話題になりました。筆者と同じような感覚を味わった人も多いはず。

 『オラ夏』も『ぼくなつ』と同様、初めて見るのに“懐かしい気持ち”になる……。それもそのはず。今作は『ぼくのなつやすみ』シリーズ監督の綾部和氏がゲームデザイン・脚本などを手掛けているのです。

 こうして、筆者はしんちゃん一家とともに物語の舞台である“アッソー”に旅立ったのです。

【オラ夏】フィールドをケツだけ星人で爆走しているのになぜかエモい『クレヨンしんちゃん「オラと博士の夏休み」』

 ……ケツだけ星人で!!!

新しい1日がはじまる期待で心がキュッとなる

 『オラ夏』を始めた筆者でしたが、プレイ前にいちばん気になっていたのは『オラ夏』、どのくらい『ぼくなつ』っぽいんだろうか……?? という点でした。

 別ゲーというのは理解をしているけども、そのうえでやっぱり、『ぼくなつ』の夏休みに心が囚われ続けている人間としてはどうしても気になります……。

【オラ夏】フィールドをケツだけ星人で爆走しているのになぜかエモい『クレヨンしんちゃん「オラと博士の夏休み」』
『ぼくなつ』の系譜を感じるメニュー画面。見た瞬間に心が震えました。

 こちらは『オラ夏』のメニュー画面です。机の上がメニュー画面になるのは『ぼくなつ』もだったので、21年前発売タイトルとの思わぬ再会に思わずちょっと涙ぐみました。

 とはいえ、チョコビがあり、アクション仮面の日記帳があり、うまく『クレヨンしんちゃん』の世界観が落とし込まれて調和が取れています。

【オラ夏】フィールドをケツだけ星人で爆走しているのになぜかエモい『クレヨンしんちゃん「オラと博士の夏休み」』
夜空とひのやま食堂。このアングルは……!

 『オラ夏』では、1日を終えて就寝するときに星空を見上げるような画が流れます。このアングルには既視感があり、『ぼくなつ』プレイ当時の心がざわつく感覚が甦ってきました。 

 『ぼくなつ』で1日の終わりに差し込まれる夜空のシーン。ここで流れる音楽も相まって、夏の1日が終わってしまう寂しさと、新しい1日がはじまる期待で心がキュッとなったことを思い出します。

忘れられない、アッソーの一週間

 少し安心したので今作のストーリーの説明を。しんちゃんたち野原一家は父ひろしの九州出張に合わせて、母みさえの古い友人のひのやま家に1週間お世話になることになることになりました。

【オラ夏】フィールドをケツだけ星人で爆走しているのになぜかエモい『クレヨンしんちゃん「オラと博士の夏休み」』
野原一家が舞台である熊本のアッソーへ。

 ……が、途中の熊本駅で変わったおじさん(あくの博士)からふしぎなカメラをもらったことで、しんちゃんの夏休みは不思議な方向へ。

 アッソーで出会う人は幼稚園のお友だちにそっくり。小さな町には恐竜まで現れて……この夏休み、どうなっちゃうの~!? というのが大まかなストーリーです。

【オラ夏】フィールドをケツだけ星人で爆走しているのになぜかエモい『クレヨンしんちゃん「オラと博士の夏休み」』
夏の朝はラジオ体操から!

 アッソーでの1日のはじまりはラジオ体操から。そうそう、『ぼくなつ』でもこうやって、ラジオ体操から1日がはじまるんですよね……としみじみしていたらなんだこの曲(笑)!? 馴染みのあるラジオ体操の曲を期待しているといい意味で裏切られます。

 このラジオ体操は、物語が進むにつれてどんどん参加者が増えていきます。どこまで増えるかお楽しみに。

アッソー体操覚えよう!【クレヨンしんちゃん『オラ夏』】前内孝文が熱烈レクチャー!

【オラ夏】フィールドをケツだけ星人で爆走しているのになぜかエモい『クレヨンしんちゃん「オラと博士の夏休み」』
朝からから揚げを食べるひのやま家。登場人物全員の胃袋が強靭すぎる……!

 体操の後は朝ごはん。揃って「いただきます」「ごちそうさまでした」をするシーンです。『ぼくなつ』でも食卓の食事内容を見るのが楽しみのひとつでした。ひのやま家は朝から豪快にから揚げです。

 『ぼくなつ』では冷蔵庫の中身から夜ごはんを当てるクイズがありましたが、『オラ夏』にはないのが少し寂しい。あれ、地味に当てるの難しいけど好きなんですよね……。

【オラ夏】フィールドをケツだけ星人で爆走しているのになぜかエモい『クレヨンしんちゃん「オラと博士の夏休み」』
キッチン裏のドアはトイレ。トイレの演出にもグッと来てしまいました。

 キッチン裏にあるトイレに入っても懐かしさがこみ上げます。プレイしはじめてから懐かしさのボディーブローをひたすら受け続けていたので、だんだん懐かしさを感じるセンサーがバグってきましたね……。

 『ぼくなつ』には、トイレを利用するとコントローラーがブルブル震える演出がありました。『オラ夏』でもトイレの演出は健在。『オラ夏』では、トイレを使うと「ポポン!」と謎の音が鳴ります。どういう演出……? そして両方とも、ゲームの進行にはまったく関係ありません!

 こうした細かい遊び心が、『クレヨンしんちゃん』アレンジが加わって残されていてうれしい……。今作ではお風呂の後には歯も磨けますが、やっぱりゲームの進行には関係ないです(でも気になってつい毎日磨いちゃう)。

 これは『ぼくなつ』シリーズにも共通して言えることなのですが、説明やアイテムなどが隠されていないかひたすらボタン連打で調べまくったり、読み飛ばしていない会話がないか同じキャラについ何度も何度も話しかけるようなプレイスタイルの人は、このゲームの適性が高いと思います。

 自分がまさにそのタイプなので、画面で気になるところを調べたり、視界に入る虫をひたすら捕まえたりと“画面に関与できる”ことが楽しかったです。「あそこには何があるんだろう」と好奇心を刺激される空気が共通しています。

本気で楽しむアッソーライフ

 もともと『ぼくなつ』っぽさに期待して遊びはじめた本作でしたが、気が付いたらしんちゃんっぽさと融合した部分にもすっかりトリコに。もっともっとアッソーの夏を、本気で楽しみたい!

 というわけで、『オラ夏』をはじめる前に確認しておきたいのが設定です! 今作は設定で“のんびり”を選べるのがうれしいところ。こうすると時間の流れがゆっくりに。筆者は途中で気づいて“のんびり”設定にして、ゆっくりアッソーの夏休みを楽しみました。

【オラ夏】フィールドをケツだけ星人で爆走しているのになぜかエモい『クレヨンしんちゃん「オラと博士の夏休み」』
時間の進む速さは設定で変えられます。

 『ぼくなつ』ではゲームの時間が進むのは画面をスクロールした瞬間でしたが、『オラ夏』でもそのスタイルを踏襲! 『ぼくなつ』プレイヤーにとっては、「これ『ぼくなつ』で体験したやつだ!」という、ある種の成功体験を味わえます。

【オラ夏】フィールドをケツだけ星人で爆走しているのになぜかエモい『クレヨンしんちゃん「オラと博士の夏休み」』
自由時間に友達(ブーちゃん)と釣り。アッソーにはカスカベのお友だちと似た子がいるんです。

 しんちゃんはまだ小さいので、夜は自由には出歩けません。夜になるといろんな人がお迎えに来ます。ペットのシロが来ることもあるし、カレー屋の店主や新聞社でバイトする女の子が来るときもあれば、あくの博士が迎えに来たり。いろんな大人に見守られている感があっていいですね。

 時間が進むタイミングを把握しておけば安心して遊べるというもの。自由時間を使い切ってからシーンを移動すると大人が迎えに来るので、その前の場面で粘って魚釣りや虫取りをしちゃいます。

【オラ夏】フィールドをケツだけ星人で爆走しているのになぜかエモい『クレヨンしんちゃん「オラと博士の夏休み」』
お迎えが来るまでは自由時間。

 『ぼくなつ』では心が主人公の“ボクくん”本人になって野山を駆け回っていた私。今作でも心がしんちゃん……にはならずに、周りを固める“しんちゃんを見守る大人の一員”になった気持ちで見守っています。この目線の違いが不思議に感じましたが、単純に自分が年を重ねただけな気もしますね……。

 なお、今作では時間のほかに体力ゲージがあり、なくなるとひのやま家の居間に戻されてしまう&時間が進んでしまいます。そうならないよう新聞記者の仕事や、ひのやま家で営んでいる“ひのやま食堂”をはじめとしたお店の食材のおつかいでお小遣いを稼いで、おにぎりやチョコビなどの体力回復アイテムをゲットしておく必要があります。

 ちなみに、回復アイテムのチョコビは回復量こそ控えめですが、恐竜カードがランダムでついてきます。

【オラ夏】フィールドをケツだけ星人で爆走しているのになぜかエモい『クレヨンしんちゃん「オラと博士の夏休み」』
みんな大好き恐竜カード。

 これが『ぼくなつ』でいう虫相撲枠に当たる“恐竜バトル”の必須アイテム! 幼稚園のお友だちとよく似たキャラクターたちと、ひみつの場所で恐竜バトルを楽しめるようになります。

 このバトルでは、レア度が高く高性能な恐竜カードを入手することが勝利の近道。

【オラ夏】フィールドをケツだけ星人で爆走しているのになぜかエモい『クレヨンしんちゃん「オラと博士の夏休み」』
お友だちとワイワイ恐竜バトルできる。

 ゲーム的に回復の効率がいいのはおにぎりだけど、恐竜カードがほしいからチョコビでちょこちょこ回復をして……。

 母みさえに知られたら怒られそうな行動だけど、そんな小さな冒険って誰しも経験があると思います。筆者も、お小遣いの500円を全部使ってコンビニでお菓子を買ったのが母親にバレ、メッチャ怒られたことを思い出しました。

 また、星4以上の恐竜カードを引くとレア演出があるのですが、2020年に原作が30周年を迎えた『クレヨンしんちゃん』に“令和っぽさ”を感じました。

【オラ夏】フィールドをケツだけ星人で爆走しているのになぜかエモい『クレヨンしんちゃん「オラと博士の夏休み」』
恐竜カードがぐるぐる回る、令和っぽい(?)レア演出。

 しんちゃん、私が子どもの頃から子どもだったけど、しっかり“令和時代の子ども”だったんですね。

 なお、恐竜バトルはゲーム内で大会もありますが、そこで優勝しないと解放されないマップもあるので優勝を狙っておきたいところ。ここは大人になったプレイヤーの力を見せるときです。ゲーム内で入手した財力(おこづかい)で無事に勝つことができました。

 そして、これは今作のいちばんの特徴ではないでしょうか。冒頭でも紹介しましたが、移動にはおしりを突き出した“ケツだけ星人”フォームがいちばん速いです。

【オラ夏】フィールドをケツだけ星人で爆走しているのになぜかエモい『クレヨンしんちゃん「オラと博士の夏休み」』
爆速ダッシュするケツだけ星人。

 というのも、なぜかダッシュに当たる操作がケツだけ星人なので……。

 なお、ケツだけ星人フォーム、操作していると爆速すぎてしんちゃん自身も制御し切れていない感じで笑えます。

 このように、基本の骨組みは『ぼくなつ』っぽいけど、それぞれかなり『クレヨンしんちゃん』アレンジが加わっていることがうかがえます。

『オラ夏』が持ち得る令和っぽいエモさ

 本作のカギとなるのは、しんちゃんがあくの博士もらったカメラ。それは写した風景がイラストになるというものでした。

【オラ夏】フィールドをケツだけ星人で爆走しているのになぜかエモい『クレヨンしんちゃん「オラと博士の夏休み」』
しんちゃんはカメラのモニターになります。

 このカメラを使って、しんちゃんはアッソー滞在中、日記を書いたり、釣った魚や獲った虫の記録を付けたり、ひのやま家のお父さん(キャップ)の会社で新聞記者のお手伝いをしたりします。

 日記を1日に何度も、イベントの分だけ書くことができるのは『ぼくなつ』とは違う点ですね。

【オラ夏】フィールドをケツだけ星人で爆走しているのになぜかエモい『クレヨンしんちゃん「オラと博士の夏休み」』
不思議なカメラを使って日記が書ける。

 プレイをはじめて、日本の夏らしい風景を描く美しい背景美術と、その中に違和感なく入り込むキャラクターの3Dモデルのすごさと、その中を自由に動き回れることへのうれしさに震え、ゲームに引き込まれました。

【オラ夏】フィールドをケツだけ星人で爆走しているのになぜかエモい『クレヨンしんちゃん「オラと博士の夏休み」』
実際に行ってみたくなる風景……。

 素敵な風景写真を見ると「この風景の中に入ってみたい」と思うことがあるんですが、それが実現しているような感覚です。

 なかなか遠出が難しい状況なのも相まって、美しいフィールドを駆け回って虫を取り、山菜を摘み、ときにはケツだけ星人フォームで爆走するしんちゃんを見て何度も胸がいっぱいになりました。ケツだけ星人なのに悔しい……。

【オラ夏】フィールドをケツだけ星人で爆走しているのになぜかエモい『クレヨンしんちゃん「オラと博士の夏休み」』
ナチュラルにミズナが採れます。

 フィールドで聞こえてくるのは虫の声、川のせせらぎの音、風の音など。美しい風景と自然の音のBGMに癒されます。

 『ぼくなつ』と『オラ夏』、それぞれに“エモさ”を感じるのですが、エモさの性質が違うように感じます。

 言ってみると『ぼくなつ』が昭和50年代の懐かしさの権化で“実際には体験してない人でも何となくわかる普遍的な懐かしさ”だとしたら、『オラ夏』は“令和エモ”。『オラ夏』には舞台であることを活かし、現代を生きる私たちに語り掛けてくるようなエモさがある。

【オラ夏】フィールドをケツだけ星人で爆走しているのになぜかエモい『クレヨンしんちゃん「オラと博士の夏休み」』
『オラ夏』は令和っぽいエモさ?

 このエモはどこから来ているのかと考えてみると、小さい頃やった・こうだったという個人の記憶に紐づいていると思うんですよね。“自分の幼少期の記憶を思い出すような懐かしさ”こそ、『オラ夏』のエモさと言いますか。

 プレイヤーはケツだけ星人フォームでフィールドを走り回っているのに、ゲーム自体にはエモさを感じている。『クレヨンしんちゃん』の明るさとエモさが同居しているバランス感が、このゲームのすごいところだと思います。

『オラ夏』と『ぼくなつ』は別物。だけど……

 筆者は10時間ほどでゲームをクリア。アッソーに住む個性的なキャラクターたちは、しんちゃん一家が来たことで関係性にも変化が現れます。アッソーの自然の中で遊び、住民たちと交流して、恐竜たちと過ごした不思議な夏が幕を閉じました。

 そして改めて感じたことがあります。それは「『オラ夏』と『ぼくなつ』とは別物だ!」ということ。『オラ夏』は『ぼくなつ』の持つ雰囲気やゲームスタイルを踏襲しつつも、不思議なことが起きて、しんちゃんたちが困難に立ち向かって、大人はしっかり子どもたちを守りつつサポートして……しんちゃんの長編映画を見たような感じに近いと筆者は思いました。

【オラ夏】フィールドをケツだけ星人で爆走しているのになぜかエモい『クレヨンしんちゃん「オラと博士の夏休み」』

 本作は不思議なアッソーの生活をサクッと楽しむことができる。逆に言うと、終えてみるとボリュームが控えめなのは少し気になりました。クリア後にも目標を埋めたり、未入手の虫や魚を獲るなどのやり込み要素はあるのですが、夏の1日目に戻ってしまいます。これ、マップなどが開放された状態で引き継げたらな~……!

 しかし、それを差し引いてもいいゲームだな、プレイしてよかったなと思います。記憶を消してこのゲームをプレイすることができるとしたら、また何度でも背景美術の美しさやしんちゃん一家やアッソーの人々と過ごす夏休みに感動すると思います。

【オラ夏】フィールドをケツだけ星人で爆走しているのになぜかエモい『クレヨンしんちゃん「オラと博士の夏休み」』
夕方の風景は何種類もパターンがあり、“同じ日はない”ということを感じさせてくれます。

 時間も人も変わり続けるもの。筆者の心のふるさとに“アッソーの夏”が加わりました。