ファミ通.comの編集者&ライターが2021年夏のおすすめゲームを語る連載企画。本稿で取り扱う作品は、『eBASEBALLパワフルプロ野球2020』(以下、『パワプロ2020』)です。
【こういう人におすすめ】
- 野球ファン
- オリンピックが終わって暇
- 金メダルが欲しい
堅田ヒカルのおすすめゲーム
- 『eBASEBALLパワフルプロ野球2020』
- プラットフォーム:Switch、PS4
- 発売日:2020年7月9日
- 発売元:KONAMI
- パッケージ版:あり
- ダウンロード版:あり
東京オリンピックが終わってしまった。
日本選手団は金メダル27個、銀メダル14個、銅メダル17個を獲得し、過去最高数を記録したそうな。
中でも僕がいちばん力を入れて観たのは野球だ。東京ヤクルトスワローズファンの僕は、稲葉監督が率いる日本代表チームでの山田哲人と村上宗隆の躍動に心を踊らせた。決勝戦、村上のホームランには胸が震えた。
侍ジャパンは金メダルを獲得して、オリンピックは終わった。楽しかったぶん、祭りの後に漂う寂しさと心地よい虚脱感みたいなものを感じている。これから何を楽しみに暮らせばいいのだろう……。
そうだ、『パワプロ』しよう
そんな“五輪ロス”、“侍ジャパンロス”を感じている方におすすめしたいのが、『パワプロ2020』の東京2020オリンピックモード。これは、野球日本代表チームを率いて東京五輪で金メダルを目指すモードとなっている。
選手能力の再現はもちろん、試合形式や参加国、また、福島県営あづま球場や広告が隠されオリンピック仕様になった横浜スタジアムもゲーム内でしっかり再現されている。これまで拳を握って観戦してきたオリンピック野球の風景がそのままゲームで楽しめるのだ。
チーム全体を操作する“チームチャレンジ”のほか、誰か選手ひとりを選んでその選手としてプレイする“選手チャレンジ”を選択できる。また、日本代表はアレンジ設定も可能&大会参加チームは12チームから6チームを選んで設定可能なので、現実では実現しなかった“マイ侍ジャパン”や“夢の東京オリンピック”の設定でも楽しめる。
なにしろつい先日までテレビで見まくっていたスター選手たちがつぎつぎと操作できるのでとても楽しい。
※外国チームは架空選手名。韓国のオ・スンファンとかアメリカのマクガフもいないのは少し残念だけど(笑)。
日の丸を背負った戦い、「負けられない」という気持ちでコントローラーを握る手に力が入る。ホームランをかっ飛ばす村上宗隆(俺)、素早く盗塁を決める山田哲人(俺)、華麗な守備を見せる源田壮亮(俺)、バズーカ肩で盗塁を刺す甲斐拓也(俺)、新人とは思えない肝の据わりかたで試合を締めくくる栗林良吏(俺)……。
そうして1次リーグ、決勝トーナメントを勝ち進んでいくと
優勝の瞬間と感動のメダル授与式も再現されていて、戦ってきた試合を振り返ると現実もゲームもごっちゃになったような感覚になって胸が熱くなる。
LIVEシナリオではさらにプレイバック感が強い!
東京オリンピック2020モード以外にさらに五輪気分を楽しめるのが、その日あった試合のターニングポイントをゲームでプレイできる“LIVEシナリオ”モード。
ペナントレース中、試合がある日は毎日更新され、その作業は機械とかAIではなくじつは『パワプロ』開発スタッフが日々行っているという気合と根性のモードだ。
「ペナントレースはお休みだからLIVEシナリオも更新お休みしてるんだろうな」と油断していたら、なんのなんの、じつは2021年7月28日のアップデート以降、LIVEシナリオの中に日本代表試合が準備されるようになっていたのだ。
最新アップデートで追加された機能なので、本作を持っていても気づいてなかったという方もいるのではないだろうか。
侍ジャパンが突破してきた試合の名場面を『パワプロ2020』で追体験できるというわけだ。名勝負の数々、その興奮が蘇る!
というわけで、東京オリンピック野球競技の金メダルに興奮した野球ファンは、『パワプロ2020』でもオリンピック気分を改めて楽しんでみてはどうだろうか。
ちなみに2021年データも搭載
もし「いや『パワプロ2020』をいまさら遊べって言われても、今年はもう2021年なんだが? 選手データ古いだろ」と思う向きがあるかもしれないけど、無料アップデートで2021年のデータがダウンロードでき、プレイ開始時に2020年度か2021年度のデータどちらで遊ぶか選択できるのでとっても安心だ。
考えてみれば『パワプロ』シリーズはちょっと前まで1年ごとに発売されていたわけで、この『パワプロ2020』を買えば2020年度と2021年度のデータどちらでも楽しめるということを思うと、いわば本作は“パワプロ2年分”。
ね、お買い得な気がしてきたでしょう。
ちなみに栄冠ナインも搭載
そして明日2021年8月10日からは夏の甲子園大会が開幕。「オリンピックはもう終わり終わり! つぎは甲子園だぜ!!」という高校野球ファンは、高校野球部を率いて日本一を目指す“栄冠ナイン”をぜひ。
金メダルも真紅の優勝旗も『パワプロ2020』で手に入れちゃおうぜっ!