発売から時を経てもなお人々を魅了する、レトロゲームハードのサウンド。その音源チップを模したソフトシンセなども出る中で、SNES/スーパーファミコンの実機をMIDIシンセサイザー化してしまおうというのが、“Cejetvole”ことリアン・ハンター氏によるゲームカートリッジ型ガジェット“Super MIDI Pak”だ。
Super MIDI Pakは公式サイトを通じてPayPalを使った予約受付が2021年10月15日まで行われており、本体価格は99.99ドル。これに別途送料や各種税金がかかる(日本の場合、送料はUSPSの海外プライオリティ航空便で45ドル)。
本体はゲームカートリッジ型になっており、ゲーム機本体に挿して使う。上部にTRS型コネクター2個(イン/アウト)とMicro B USBコネクターが搭載されており、MIDIキーボードなどとケーブルで繋ぐことで、スーパーファミコンの内蔵音源チップであるSPC700にアクセスして演奏できるという寸法だ。
正規の生産プロセス等を経ていない非公式なガジェットであるため使用はもちろん自己責任となるが、スーパーファミコンおよびSNES、そしてAnalogue社製の互換機Super Ntで動作するとされている。
なお、サステインやレガート、ソステヌート、ポルタメント、ピッチベンド、ビブラート、エコーといった奏法・効果にも対応。音源サンプルは矩形波・サイン波・三角波・ノコギリ波が付属しており、Webアプリを通じて追加も可能だという。