星の海を巡る旅も25周年
いまから25年前の1996年（平成8年）7月19日は、スーパーファミコン用ソフト『スターオーシャン』が発売された日。
『スターオーシャン』は、エニックス（当時）から発売されたRPG。スーパーファミコンソフトの最大容量である48メガのロムを採用したリッチな作りでした。ただ、すでにプレイステーションが発売されて1年以上が経過していた時期だったので、RPG好きのユーザーのあいだで知られる隠れた名作という位置付けでした。爆発的に人気になったのは『スターオーシャン セカンドストーリー』からなので、『スターオーシャン』といえば、同作を思い浮かべる人も多いかもしれません。
『スターオーシャン』シリーズと言えば、SFの世界観が魅力ですが、初代は中世風の惑星が舞台でファンタジー寄りでした。ストーリーは自警団である主人公のラティクスが、人が生きたまま石化する奇病が流行っているという報告を受け、万病に効くという薬草を取りに行ったところ、この星の調査員として派遣されてきた地球人と出会い、冒険の旅に出るというもの。SFっぽいのは冒頭と後半のみで、基本はファンタジーでした。
また、『スターオーシャン』シリーズはアクション性の高いバトルが魅力ですが、初代は比較的シンプルでした。ただ、スーパーファミコンならではのロード時間の短さや、フルボイスの演出は魅力的で、当時は見ているだけでもすごく楽しかったです。また、戦闘中に必殺技を使用すると、一定の確率で強力な超必殺技を閃くことなどもあり、ここもテンションが上がるポイントでした。
なお、街で自由に行動している仲間との会話が発生するPA（プライベートアクション）や素材となるアイテムから新たなアイテムを作り出せるIC（アイテムクリエーション）は初代からすでに存在。やり込み好きにはたまらない内容でした。いまではシリーズおなじみとなった桜庭統氏の音楽も最高です。
ナンバリングは『5』まで続いていますが、個人的に思い入れがあるのは『スターオーシャン4 -THE LAST HOPE-』です。個人的にプレイに時間のかかるRPGに疲れてしまっていた時期だったのですが、当時の次世代機であるXBox 360の美麗なグラフィックで、文化や自然の異なる未知の惑星をつぎつぎに探索して、個性的な仲間たちを増やしていくのが楽しく「あぁ、RPGのおもしろさってこういうところだったなー」と思い出させてくれました。
もちろん、ファンからの人気も高い『スターオーシャン セカンドストーリー』も関連商品に手を出すぐらい好きだったし（とくに東まゆみ先生のコミックが最高でした！）、『スターオーシャン Till the End of Time』の終盤のドンデン返しにも驚かされました。『スターオーシャン5 -Integrity and Faithlessness-』は、派手なバトルや美しい街並みがすごく印象に残っています。
シリーズの展開としてはスマートフォン用アプリの『スターオーシャン:アナムネシス』が6月24日にサービスが終了して落ち着いたタイミングではあるので、そろそろつぎの発表があるとファンとしてはうれしいです……！
ちなみに、初代『スターオーシャン』は、2007年にPSPでリメイクされたタイトルをHD化し、新要素を追加した『スターオーシャン1 First Departure R』として、Nintendo Switchとプレイステーション4で配信されています。
『スターオーシャン 1 -First Departure R-』ニンテンドーeショップページ 『スターオーシャン 1 -First Departure R-』PS Storeページ
