東方アレンジファンにはたまらない楽曲で遊べるリズムゲーム!
ZUN氏が運営する個人サークル“上海アリス幻樂団”によって制作されている作品群『東方project』(以下、『東方』)。同作は、忘れ去られたものが集まる幻想郷を舞台にした、弾幕シューティングゲームです。
魅力的なキャラクターや世界観などから、さまざまな二次創作やコミュニティが生まれてきました。そんな『東方』のなかでも、楽曲の存在は外せません。原作の曲を元曲とし、独自にアレンジしたりボーカルを加えた楽曲というのが非常に多く存在します。
『東方ダンマクカグラ』は、数々の魅力的な楽曲たちでリズムゲームが楽しめる、初の『東方』公認スマホ向けリズムゲーム。アンノウンXより、iOS/Android向けに2021年8月4日にリリース予定です。本記事では、本作を特別に先行プレイして判明した内容や魅力などを、余すことなく紹介していきます。
本作は『東方』公認リズムゲームであるため、おなじみのキャラクターたちも登場。楽園の巫女・博麗霊夢(はくれいれいむ)や魔法使い・霧雨魔理沙(きりさめまりさ)を始め、吸血鬼のレミリア・スカーレット、フランドール・スカーレット姉妹や、半人半霊の魂魄妖夢(こんぱくようむ)などの人気キャラクターが多数登場し、本作を盛り上げます。
『東方』の名前は知っているけど詳しくは知らないという人や、歴史やキャラクターなどを詳しく知りたい人は、ぜひこちらの25年記念サイトを参照してみてください。
幻想郷を復興させるため、ハコニワにスポットを建設
幻想郷に危機が訪れるのはいつものことですが、なんと本作のスト-リーは滅び去った後から物語が始まります。
スキマ妖怪の八雲紫(やくもゆかり)に導かれたプレイヤーは、幻想郷を復興させるため、“ダンマクカグラ”によってエネルギーを集め、新しい幻想郷を作ることになります。
復興させるためには、“ハコニワ”というシステムを使用。後述する“ミタマカード”でパーティを編成して“おでかけ”をし、復興に必要なアイテムを集めてスポットを建設します。
スポットには、吸血鬼たちの住む館の紅魔館や、多くの魔法使いが住むという魔法の森、覚の姉妹をはじめとした動物たちが住まう地霊殿など、おなじみの場所が登場。
建設を続け、幻想郷を復興させていくと、新たなストーリーが解除されていくという流れになっています。
建設したスポットによって、関連性のあるキャラクターが登場するようになっているため、復興を続けていると、キャラクターどうしの会話が見れるタイミングもあるかもしれません。
“ダンマクカグラ”では、まるで“弾幕ごっこ”なリズムゲームを楽しめる!
本作のメインコンテンツであるリズムゲーム“ダンマクカグラ”は、上から落ちてくるノーツに合わせて、タップやスライドをするというベーシックなもの。
ですが、プレイ画面が“弾幕ごっこ”風になっているのが大きな特徴で、楽曲によって相手のキャラクターが決まっており、体力も設定されています。ノーツを叩いて相手を撃破する、ハイスコアを出すという2軸の目標で、リズムゲームに臨むのです。
楽曲がサビに入ると、相手が“スペルカード”(非常に簡単にいうと必殺技のようなもの)を宣言し、ノーツもより激しさを増していきます。そのとき、背景では相手のキャラが激しい弾幕を放つ描写が用意されており、これを乗り越えると与えたトータルダメージが表示されます。
そのときの感覚が、原作でスペルカードを乗り越えたときと非常に似ており、「このゲームも原作と同じ“弾幕ごっこ”で戦っているんだ……!」と思わせられました。
プレイする楽曲、その原曲がテーマ曲になっているキャラクターが登場するようになっており、例として、プレイできる楽曲のひとつである魂音泉の『ゆけむり魂温泉 II』では、旧地獄に住む鬼・星熊勇儀(ほしぐまゆうぎ)とダンマクカグラで戦うことになります。
『東方地霊殿 〜 Subterranean Animism.』の3面を思わせる旧地獄を背景に、スペルカード“四天王奥義「三歩必殺」”のような弾幕を放ってきます。このように、原作のスペルカードを踏襲した弾幕を放ってくるのが、非常に楽しめるポイント。ただ、熱中して背景を見ていると、ノーツに反応できなくなってしまうので注意ですね。
筆者は、スペルカードの中でも“三歩必殺”がとくに好きなので、初めてくり出してきたときに、めちゃくちゃテンションが上がりました。初見殺し弾幕なんですけど、名前と演出がカッコいいのが最高です!
さらに、選択するプレイモードによっては、楽曲の途中で弾幕シューティングが始まることも! このパートでは弾幕を避けつつ、おなじみのPアイテム(パワーアップアイテム)や得点アイテムを拾って、相手にダメージを与えるという、原作さながらの仕様になっています。
リズムゲームとして特徴的な要素が、スマホ向けのリズムゲームによくあるフリック(素早く指定の方向にノーツを弾く動作)が無く、代わりに、流れてくるレーンに指さえ触れていれば成功となる“ファジーノーツ”というものが存在します。
ファジーノーツはレーンに触れていればOKなので、余裕で突破できるでしょ……と思いきや、ほかのノーツと同時に出現することで、タップが必要なノーツがどれか困惑してしまったり、連続で出現する場合はそれに合わせてなぞるように指を動かすなど、一筋縄ではいかない要素になっています。
とはいえ、タップしなくていいことでかなり柔軟に対応できるため、連続で来た場合でも予想外に突破できてびっくりするようなこともありますし、連続でファジーノーツをてさばけたときの爽快感は、ほかのノーツにはない特別なものです。
遊べる楽曲の難易度は、Easy・Normal・Hard・Extra・Lunaticの5つで、Extraをフルコンボでクリアーすると、最高難易度のLunaticが解除されます。難易度の名称や順番も原作準拠ですね。
またダンマクカグラには、さまざまなキャラクターが描かれた“ミタマカード”と、キャラクター別に編成・強化が可能な“ヒロイン”をセットして挑むことになります。
“ミタマカード”には、スコアアップの効果やスキルなどの効果が付与されており、“ダンマクカグラ”の主戦力になる存在です。さらに一部のミタマカードは、美麗なアニメーション付きカードに進化させることが可能で、イラストに関するエピソードなども解放されます。
“ヒロイン“は、個別にピースというアイテムを集めて召喚・育成ができるシステムで、ダンマクカグラの編成に組み込むほか、Live2Dでぬるぬる動くキャラクターを閲覧したりできます。
さらに本作には、ヒロインどうしの仲良し度が変化する“ナカヨシクラウド”という機能が搭載されています。同じパーティに編成してダンマクカグラを遊んだりすると、ナカヨシPtが溜まっていく仕組みになっていて、原作では絡みのなかったキャラクターどうしを仲良くさせるといったことも可能になっています。
“ダンマクカグラ”を彩る、魅力的な楽曲の一部をご紹介!
本作には、Alstroemeria Recordsの『Bad Apple!! feat. nomico』やIOSYSの『チルノのパーフェクトさんすう教室』といった、『東方』を知らない人でも聞いたことがあるだろうメジャーなものをはじめとした、さまざまなサークルの名曲が集められています。
すべての楽曲に触れるとなるといくらでも話せてしまうので、ここでは筆者が悩みに悩みぬいたうえ、厳選したものをサークルとともに紹介していきましょう。
『月に叢雲華に風』(幽閉サテライト)
東方ヴォーカルと調べると、まずいちばん上に出てくるであろうサークル“幽閉サテライト”。本作では、その代表的な楽曲のひとつである『月に叢雲華に風』が遊べます。
幽閉サテライトは、ほかにも『色は匂へど散りぬるを』や『泡沫、哀のまほろば』といった、原曲のリズムをベースにしつつも、独特なアレンジの入ったクオリティの高い楽曲を数多く出しています。筆者的には『夕立、君と隠れ処』や『彼岸花~紅~』などがイチオシですね。
また、幽閉サテライトの楽曲は、東方同人アニメシリーズの『幻想万華鏡』にて主題歌として使用されており、同シリーズのクオリティと人気の高さから、そこで知ったという人も多いのではないでしょうか。
『有頂天ドリーマーズ』(森羅万象)
可愛くポップなものから、打って変わってクールなもの、はたまたホラーチックなものまで、さまざまな楽曲を作り出すサークル“森羅万象”からは、エモーショナルなリズムと歌詞で人気を博す『有頂天ドリーマーズ』で遊べます。
森羅万象は数多くの人気楽曲を出しているので、その中でも筆者が非常に好きな楽曲のひとつ『有頂天ドリーマーズ』が、本作で遊べると知ったときは感無量でした……。
また、『悪戯センセーション』や『無意識レクイエム』などの楽曲は、PVも魅力的ですね。個人的には、『○×△□』や『シアワセエゴイスト』なども実装してほしいと願っております。
『嘘と慟哭』(凋叶棕-ティアオイエツォン)
カルト的な人気を誇るサークル“凋叶棕-ティアオイエツォン”からは『嘘と慟哭』が収録。サークル“ふぉれすとぴれお”に楽曲提供したもので、のちに凋叶棕-ティアオイエツォン名義のアルバムに再録された人気楽曲です。
凋叶棕-ティアオイエツォンの楽曲は物語性が非常に強く、よく聞くと歌詞がエグいことになっていたり、歌詞カードを見ないと真に楽曲の秘密がわからないようになっていて(見ても考察の必要があるものばかりですが)、一部では“聞く同人誌”とまで言われているとか。
曲が幻想的なのも非常に魅力的な部分ですね。筆者は一時期『幻想浪漫綺行』や『かぜのゆくえ』、『鳥よ』といった、壮大で涙腺が緩んでしまうような曲をひたすら聞いていた時期がありました……。
本当はすべての楽曲を紹介したいところなのですが、記事がとんでもなく長くなってしまうので今回はここまでに抑えておきます。
ここで紹介した楽曲以外にも、多数のアニメ作品などでタイアップ曲を出し、本作のオリジナル楽曲も提供している岸田教団&THE明星ロケッツの『明星ロケット』や、黄昏フロンティアで活動し、いわゆる“『東方』の格闘ゲーム”などで楽曲を担当し、本作のジャケットアートディレクターも行っている、あきやまうに氏の『幻想郷ふしぎ大発見V2』など、名だたるサークルと名曲たちが多数収録されています。
こういったリズムゲームではあるあるだと思いますが、ここから新しく曲を知るといった楽しみかたもいいですね。また、これから追加されていくであろう楽曲にも注目です。
事前登録を絶賛受付中! 豪華報酬をゲットしてスタートダッシュを決めよう
ここまで『東方ダンマクカグラ』を紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。
本作は現在、事前登録を受付中。達成人数によって、最高レアリティのミタマカードやガチャに必要な御霊石など、豪華な報酬が配布されます。
事前登録報酬一覧
- 1万人:夢見くじ(ガチャ)1回分の御霊石×1
- 3万人:夢見くじ(ガチャ)1回分の御霊石×1
- 5万人:夢見くじ(ガチャ)1回分の御霊石×2
- 10万人:
・SSRミタマカード「御魂鎮め、清浄なる神楽 博麗 霊夢」×1
・ユメのしずく×30,000 - 15万人:夢見くじ(ガチャ)1回分の御霊石×2
- 20万人:
・夢見くじ(ガチャ)1回分の御霊石×2
・ユメのしずく×100,000 - 25万人:夢見くじ(ガチャ)1回分の御霊石×2
- 30万人:
・SRミタマカード「姉の心、妹知らず 古明地 さとり」×1
・ユメのしずく×50,000 - 50万人:
・SSRミタマカード「禁呪の詠唱・燦爛 霧雨 魔理沙」×1
・夢見くじ(ガチャ)1回分の御霊石×2 - 60万人:書き下ろしアレンジ楽曲追加制作決定
- 80万人:夢見くじ(ガチャ) 1回分の御霊石×2
- 100万人:グッズ制作決定
『東方』のヴォーカル・アレンジ楽曲で遊べるスマホゲームということで、非常にワクワクしてプレイしましたが、その期待値を大きく上回るような内容になっていました。筆者も、リリースしたらやりこむことが確定しております。
また、Bluetoothイヤホン・ヘッドホンを使用する際に、専用の設定に自動で切り替えてくれる機能や、背景の調整機能など、設定面や細かい部分にもプレイヤーへの配慮が見え、非常に遊びやすくなっておりました。
本記事を読んで少しでも気になった人はぜひ事前登録して、いっしょにリリースを心待ちにしましょう!