2021年7月1日(木)、ポケモンは、自然の中に隠れているポケモンを探す、ネイチャーアドベンチャー“Pokémon WONDER(ポケモンワンダー)”を2021年7月17日(土)より、東京・よみうりランド内にオープンすることを発表した。

Pokémon WONDER(ポケモンワンダー)予告映像

 本記事では、同日によみうりランドにて行われたPokémon WONDER発表会およびメディア向け先行体験会の模様をお届けする。

 発表会には、ポケモン代表取締役社長・石原恒和氏のほか、Pokémon WONDERの制作を担当したSIXクリエイティブディレクター・本山敬一氏、“謎解き”の仕掛け人として知られるRIDDLER代表取締役・松丸亮吾氏が登壇。「近年自然と触れ合う機会が少なくなってしまった子どもたちに、ポケモンを通じて自然の豊かさを感じてほしい」と、本企画にかける想いを語った。

Pokémon WONDER(ポケモンワンダー)体験会リポート。よみうりランドの20年間手つかずだった森でポケモン探しに大興奮!
Pokémon WONDER(ポケモンワンダー)体験会リポート。よみうりランドの20年間手つかずだった森でポケモン探しに大興奮!
発表会に駆け付けたピカチュウと関係者が集合。写真左から、松丸亮吾氏、石原恒和氏、本山敬一氏。

モクローにトランセル、タネボーなど想像以上に自然に溶け込んだポケモンたちを見つけられるか!?

 発表会の後には、取材に集まったメディア陣に向けた先行体験会が開かれたので、その模様をお届けしていく。なお、一部登場するポケモンの種類と隠れている場所についてネタバレを含むので、完全に初見の状態で楽しみたい方はご注意を。

 まずは、スタート地点であるリサーチャーロビーでクレソ博士から調査の説明を受ける。その後、グループごとに調査エリアのマップとクレソ調査隊が発見したポケモンの手がかり、そして見つけたポケモンを撮影するためのカメラを受け取り、さっそくポケモンの調査に出発だ。

Pokémon WONDER(ポケモンワンダー)体験会リポート。よみうりランドの20年間手つかずだった森でポケモン探しに大興奮!
今回撮影にご協力いただいたモデルさんたち。
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各グループに配られるマップとカメラ。マップの裏面にはポケモンの手がかりが書かれている。
Pokémon WONDER(ポケモンワンダー)体験会リポート。よみうりランドの20年間手つかずだった森でポケモン探しに大興奮!
リサーチャーロビーにある黒板には、マップのもととなっているであろうクレソ調査隊の調査メモがギッシリ。

 調査を行う“イナギノモリ”には、“ワンダーフィールド”、“こもれびあきち”、“先人の書斎”、“ささやきの竹林”、“古代の石垣”の5種類のエリアが存在している。1度の参加につき、共通エリアであるワンダーフィールドを含めた3種類のエリアを調査可能とのことなので、すべてのエリアを調査するには少なくとも2度の参加が必要になるようだ。

 リサーチャーロビーを出発するとすぐにイナギノモリの入り口が見えてきた。しかし、なんとそこには真っ白い霧が立ち込めている。まるでこの霧を境に現実と非現実が切り替わるような気分にさせられる。

Pokémon WONDER(ポケモンワンダー)体験会リポート。よみうりランドの20年間手つかずだった森でポケモン探しに大興奮!
霧の中を進むモデルさんたち。参加者をポケモンワンダーの世界へと誘うこの霧の演出は、“霧の彫刻家”として知られる中谷芙二子氏が手掛けたもの。
Pokémon WONDER(ポケモンワンダー)体験会リポート。よみうりランドの20年間手つかずだった森でポケモン探しに大興奮!
取材陣も後に続くが、なかなかの濃霧。

 霧を抜けると、最初の調査エリアであるワンダーフィールドが見えてくる。各エリアに約10種類ほどのポケモンが隠れており、イナギノモリ全体で50種類以上のポケモンがいるようだ。

Pokémon WONDER(ポケモンワンダー)体験会リポート。よみうりランドの20年間手つかずだった森でポケモン探しに大興奮!
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 この日は天気に恵まれず、足元が悪くなっていたためワンダーフィールドでの取材は見送られた。ご覧の通り、かなり開けたエリアなので探索できないのは残念だったが、気を取り直して古代の石垣へと足を進める。

 約20年間手付かずだった本物の自然を舞台にしているだけあって、エリア間の移動もなかなかハードだ。

Pokémon WONDER(ポケモンワンダー)体験会リポート。よみうりランドの20年間手つかずだった森でポケモン探しに大興奮!
古代の石垣エリアに到着。調査エリアは、どこもある程度開けた場所になっている。

 するとさっそく、モデルさんたちが何かを発見した様子。取材陣もカメラを構えて後に続く。

Pokémon WONDER(ポケモンワンダー)体験会リポート。よみうりランドの20年間手つかずだった森でポケモン探しに大興奮!
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木の葉の陰からミノムッチ(くさきのミノ)が飛び出してきた! 写真では動きをお伝えできないのが残念だが、木を揺らすと上の方からミノムッチがするすると落ちてくる演出となっていた。
Pokémon WONDER(ポケモンワンダー)体験会リポート。よみうりランドの20年間手つかずだった森でポケモン探しに大興奮!
また何かを見つけた様子。指さす先にいるのは……?
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これはトランセル! バタフリーになるときをじっと待っているようだ。
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またまたポケモンを発見!
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木と木の間に、モクローがこっそりとたたずんでいた。

 このように、ポケモンたちが自然の中に完全に溶け込んでいる。かなり注意深く観察しないと、近くにいても気づかないレベルだ。実際、モデルさんたちが何かを指さしているのは分かるが、その先に何がいるのか後ろにいる取材陣はすぐに分からなかった。近くに寄ってカメラを向けてみて初めて、「おぉ、こんな風に隠れていたのか!」と驚いた。

 とはいえ、(今回はあえて紹介しないが)本来はクレソ調査隊の残した手がかりによってある程度の場所が分かるようになっているので、まったく見つけられないということにはならないだろう。その点は安心してよさそうだ。

Pokémon WONDER(ポケモンワンダー)体験会リポート。よみうりランドの20年間手つかずだった森でポケモン探しに大興奮!
続いてやってきたのは、こもれびあきち。キャンプセットが広げられている。
Pokémon WONDER(ポケモンワンダー)体験会リポート。よみうりランドの20年間手つかずだった森でポケモン探しに大興奮!
モデルさんは何かを発見したようだが、記者にはまだ何がいるのか分からない……。
Pokémon WONDER(ポケモンワンダー)体験会リポート。よみうりランドの20年間手つかずだった森でポケモン探しに大興奮!
近くに寄ってみると、なんと葉っぱにキャタピーが! 隠れている場所もそうだが、ポケモンの表現方法も1匹1匹異なっていて、本当に飽きることがない。
Pokémon WONDER(ポケモンワンダー)体験会リポート。よみうりランドの20年間手つかずだった森でポケモン探しに大興奮!
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なんと木の実の中にタネボーが混ざっていた! これはなかなかの難易度かも……。

 今回の体験会では取材陣も2チームに分かれて、それぞれ実際の調査ルートを回らせてもらった。記者のいたチームはワンダーフィールド、古代の石垣、こもれびあきちを調査するルートだったが、せっかくなので残りのエリアも少しだけ見せていただいた。

Pokémon WONDER(ポケモンワンダー)体験会リポート。よみうりランドの20年間手つかずだった森でポケモン探しに大興奮!
Pokémon WONDER(ポケモンワンダー)体験会リポート。よみうりランドの20年間手つかずだった森でポケモン探しに大興奮!
ささやきの竹林。竹林にいそうなポケモンというと、どんなポケモンを思い浮かべるだろうか。見事に竹が伸びているので、ついつい上の方を見上げながら歩いてしまう。
Pokémon WONDER(ポケモンワンダー)体験会リポート。よみうりランドの20年間手つかずだった森でポケモン探しに大興奮!
こちらは先人の書斎。部屋の中にたくさんのポケモンが隠れているほか、小屋の外にもポケモンがいるそうなので、探してみよう。

 3つのエリアを回ったら、レポートセンターでクレソ博士に発見したポケモンの写真を見せて調査終了。調査時間はぜんぶで約90分とけっこうなボリュームだが、隠れているポケモンの数と難易度を考えると、初見ですべてのポケモンを発見するのはなかなか難しそうな印象だ。

 草をかき分けたり、穴の中に手を突っ込んだり、自然に直接触れながらポケモンを探す体験は、子どものころにやった虫取りそのもの。それがポケモンでやれるなんて、こんなにワクワクするものはない。残された手がかりからポケモンのいる場所を突き止めて発見したときの達成感は、ゲームでポケモンを捕まえたときのそれとはまた異なるものだろう。ここでしかできない体験を、ぜひ味わってみてほしい。

 Pokémon WONDERは、7月17日にオープン(2021年度の開催期間は2022年4月3日までの予定。開催は不定期なので詳細はチケット購入ページを確認ください)。

 公式サイトにて、7月、8月分の予約が7月1日よりすでにスタートしているが7月2日時点で売り切れのためかチケットの販売が一時中止されている。キャンセル分や9月以降分の予約がまた行われるはずなので、いまは気長に待つしかなさそうだ。