現在、アマゾンプライムビデオにて全話配信中の『ゾンビランドサガ』。本作はアニメ『呪術廻戦』などを手がけるアニメーション制作会社・MAPPAと『おそ松さん』で知られるエイベックス・ピクチャーズ、そしてCygamesによる新感覚ゾンビアニメです。その気になる内容とは？
物語の主人公・源さくらは、ロングヘアに水玉リボンがチャームポイントのかわいい方言女子。オーディション事務局宛ての封筒を片手に、夢への第1歩を勢いよく踏み出すのですが――。物語開始からわずか1分強でさくらは車にはねられて死んでしまいます。享年17歳、2008年4月7日のことでした。
それから時は経ち、つぎに目を覚ましたときには見知らぬ屋敷の中。しかもつぎからつぎへとゾンビが襲ってきて……。もちろんさくらはパニックに陥りますが、よく見てみると自分自身もゾンビ化していることが発覚。そこへ彼女を蘇らせた謎の男・巽幸太郎が現れ、ゾンビアイドルとして風前の灯火となった佐賀を救え！ と言い渡されるというのが第1話の大まかなあらすじです（情報過多）。
そう。本作はゾンビのいる過酷な世界を生き抜く物語ではなく、ゾンビ化した女の子たち、通称“ゾンビィ”が織り成すアイドル奮闘記なのです。ただし、お客さんはみんなふつうの人間なので、ゾンビバレは厳禁。バレたら最後、射殺は免れません。言わば“逆”ゾンビサバイバルといえるでしょう。
字面だけ見るとヒロインが死んだりと血なまぐさく感じるかもしれませんが、テンポのいいストーリー展開や巽幸太郎（声：宮野真守さん）の強烈なキャラクターなども相まって、全体的にギャグ調の強い本作。第1話・第2話に関してはもはやツッコミ不在のカオス状態ですが（笑）、第6話以降からシリアスな部分が垣間見えるように。というのも各々の死因が判明したり仲間割れが起きたり、ときに涙を誘うようなエピソードが展開されていくのです。
とくにファンの間で神回と名高いのが、第7話『けれどゾンビメンタル SAGA』。同話はゾンビィの一員である紺野純子と水野愛にスポットを当てたストーリーで、第6話ではひょんなことからふたりが衝突してしまう展開になります。グループ内に最悪の雰囲気が漂う中、彼女たちのもとに舞い込んできたのは野外音楽イベント“サガロック”への出演。果たして彼女たちはライブを成功させられるのか、ラストに待ち受ける展開は涙なしでは見られません。
ちなみに2021年5月現在、TOKYO MXを始めとした放送各局では、続編となるアニメ『ゾンビランドサガ リベンジ』を放送中。アマゾンプライムビデオでも随時視聴できるので、新旧ともにぜひチェックしてみてくださいね。
※Amazon Prime Videoの配信情報は記事制作時のものです。
