2021年4月24日に3周年を迎えた、アイドル育成&ライブ対戦ゲーム『アイドルマスター シャイニーカラーズ』(以下、『シャニマス』)。本作の3周年にあわせて登場した新ユニット“シーズ”の七草にちか役・紫月杏朱彩さん、緋田美琴役・山根綺さんのインタビューをお届け。

※本記事は週刊ファミ通2021年5月7日号に掲載したインタビューに加筆、修正を行ったものです。
※本インタビューは3月中旬に実施しました。

紫月 杏朱彩(しづき あずさ)

11月8日生まれ、神奈川県出身。東京俳優生活協同組合(俳協)に所属。特技は歌を覚えること、趣味は歌唱、ミュージカル鑑賞、写真。七草にちか役でデビュー。スマートフォン、PC向けゲーム『城姫クエスト』に魚津城役として出演。(文中は、紫月)

山根 綺(やまね あや)

2月4日生まれ、神奈川県出身。代表作は『SHOW BY ROCK!!』(ルフユ役)、『ウマ娘 プリティーダービー』(ダイタクヘリオス役)など。女性7人組声優ヴォーカルユニット“Kleissis(クレイ・シス)”のメンバーとしても活躍。(文中は、山根)

『シャニマス』紫月杏朱彩さん(七草にちか役)、山根綺さん(緋田美琴役)インタビュー。オーディションや新ユニット“シーズ”を演じることへの想いを聞いた
『シャニマス』紫月杏朱彩さん(七草にちか役)、山根綺さん(緋田美琴役)インタビュー。オーディションや新ユニット“シーズ”を演じることへの想いを聞いた
『シャニマス』紫月杏朱彩さん(七草にちか役)、山根綺さん(緋田美琴役)インタビュー。オーディションや新ユニット“シーズ”を演じることへの想いを聞いた
『シャニマス』紫月杏朱彩さん(七草にちか役)、山根綺さん(緋田美琴役)インタビュー。オーディションや新ユニット“シーズ”を演じることへの想いを聞いた

――おふたりはオーディションの以前から『アイマス』シリーズのことをご存じでしたか?

山根もちろん存じ上げておりました! やっぱり声優になりたいと思っている女性にとって憧れのコンテンツだと思います。私も声優の専門学校にいたころから、ずっと『アイマス』の声優になりたいという夢を掲げていました。じつは、事務所に入ってから『シンデレラガールズ』と『シャニマス』のオーディションを何度か受けさせていただいたのですが、受かることができず、今回決めていただいて、やっと夢が叶いました。

紫月『シャニマス』のことを知っていたのかと質問されると、正直なんとなく聞いたことがあるくらいでしたが、『アイマス』のことはもちろんよく知っていました。まわりの友だちでも遊んでいる子がたくさんいて、「この子がいいんだよ」というような話をいっぱい聞いていたので、私にとっても憧れの存在でした。

――山根さんは過去にもオーディションを受けられたということでしたが、シーズのお話がきたときはいかがでしたか?

山根過去の『シャニマス』のオーディションでは、ノクチルの浅倉透ちゃんと市川雛菜ちゃんを受けさせていただいたのですが、透ちゃんの資料を見たときに「この子を絶対に演じたい!」と思って、「この子がダメだったら、『アイマス』の声優になることは、もう無理かもしれない」と考えたほどでした。

 ご存じの通り、そのときのオーディションはダメだったのですが、やっぱり諦めきれず、つぎの年の同時期にマネージャーさんに「『シャニマス』のオーディションってないですよね?」と聞いてみたところ、「誰かから聞いた?」と言われまして。さらに話を伺うと、私がそのことを聞く直前にオーディションの連絡があったみたいで、とても驚きました。

 それが美琴のオーディションだったのですが、美琴の資料を見て、いままで見てきたどの子よりもシンパシーを感じたんです。マネージャーさんからも、「緋田美琴は、本当にそのままの山根だと思うし、ピッタリだから、がんばってほしい」と背中を押していただいたほどで。想いが強すぎて、オーディションが終わった後の帰り道では、結果を聞いたわけでもないのに泣いてしまいました。

――後悔するようなことがあったのですか?

山根いえ、そうではなく、「決まらなかったら、もう美琴を演じることはできない、その資格がないんだ」と思って。その瞬間にすごく寂しくなってしまって、涙が止まらなくなりました。そういう感情になることが人生で初めてだったので、こうして決めていただいたことを本当にうれしく思っていますし、すごく運命的なものを感じましたね。

――それだけ想いがあったなかで美琴役に決まったと聞いたときはいかがでしたか?

山根もう大号泣でした(笑)。

一同 (笑)。

山根マネージャーさんがサプライズで伝えてくださったのですが、別件で事務所に行ったときに、「ちょっと話したいことがあるんだけどいい?」と言われて。あまりに突然のことだったので「えっ、私怒られるのかな?」と不安になってついていったら、「はい」と台本が入った封筒を手渡されました。出してみると、「『アイドルマスター シャイニーカラーズ』緋田美琴」と書かれていて、その瞬間に泣き崩れましたね。

――素敵なサプライズですね。紫月さんはオーディションの話を聞いたとき、どういう気持ちでしたか?

紫月先ほど憧れとお話しましたが、私にとって『アイマス』は雲の上の存在というか、オーディションのお話があったとしても、もっと先のことだと思っていたので、「私が受けていいんですか?」とビックリでした。だから、もちろん受かりたい気持ちはありましたが、どちらかというと、いい経験をさせていただいているという感覚で、言葉で表現するのが難しいですが、ふわふわした気持ちでした。

山根夢の中にいるみたいな感じだよね。

紫月そうなんです。「私は『アイマス』のオーディションを受けているんだ。すごいな」という気持ちが強かったです。

――そんなオーディションで印象に残っている出来事などはありましたか?

紫月セリフや歌の審査の後に質疑応答があったのですが、そのときに「これからいっしょにやっていく人たちと、ぶつかったら、どうしますか?」と聞かれて、「もし合格したら、長いあいだ、いっしょの人たちとお仕事していくんだ」と一気に実感が湧いたことが印象に残っています。セリフや歌のときは緊張して、頭が真っ白になっていたというのもありますが(笑)。

 あと、私は緊張するとにやけてしまう癖があって、顔が笑っているので緊張していないように見られてしまうことがあります。でも、本当はめちゃくちゃ緊張していて、歌の審査のときも笑っていたと思いますが、緊張で声が出なくて、何回かやり直しさせていただいたので、そのときは「落ちちゃったかな?」と思いました。

――おふたりは、ご自身が演じることになったアイドルだけを受けられていたのですか?

山根私は美琴と(斑鳩)ルカを受けていました。スタジオオーディションのときにすごく運がいいなと思ったことがあって、全日程の中で私がいちばん最初だったのですが、たまたま早く会場に着いてしまったところ「時間ピッタリに始めるので、ブースの中で少し待っていてください」と言われました。

 ふだんは、ブースに入ったらすぐに開始という感じで、今回のようにブースの中の空気に慣れて、緊張をほぐしてからオーディションに臨めることは滅多にないので、本当にラッキーでしたし、ありがたかったですね。

――それは運命を感じますね。ちなみに先ほど美琴にシンパシーを感じたというお話がありましたが、ご自身の中で美琴とルカのどちらかだとしたら、美琴だなという感じだったのでしょうか?

山根これがすごく難しくて、美琴の資料を見たときは「私と同じ歳の子なんだ」と驚きました。いままで『アイマス』のオーディションで出会ったアイドルは、全員が自分より年下だったんです。一方ルカは20歳ですが、資料を読み進めていると「私も昔こういうときがあったな」と共感できる部分がたくさんありました。反対に美琴は「いつか私はこういう女性になりたい」と思うくらい、私が理想としている女性像で、「もし、この子に受かって、この子みたいになれたら、私はすごく変われるかもしれない」と感じて。そういう意味では、ふたりとも本当に素敵なのですが、いっしょに歩いていく未来が見えたのは美琴だったのかなと思います。

――なるほど。紫月さんは七草にちかの第一印象はいかがでしたか?

紫月資料にはいろいろ書かれていたのですが、「かわいい子なんだな」という印象でした。髪の毛もフワッとしていますし、絵柄もフワッとした色合いで描かれていたので、やさしくてかわいい感じのはづきさんに似た子なのかなと思っていたのですが、セリフを見ると想像よりも元気で。

 もちろん姉妹なので似ている部分もあるとは思いますが、これまでお姉ちゃんを見ていたからこそ、にちかがいるというか。セリフからも「姉妹なのにこんなに違うんだ」と。そのときに「にちかは私と似ているかもしれない」と感じて、私のそのままでにちかを演じられるのではないかと思いました。

 おそらく、私が美琴さんやルカを演じることになっていたら、「こんなかっこいい女性を演じられるかな?」と悩んでいたかもしれませんが、にちかだったからこそ「この子ならできるかもしれない」と思えました。そういう意味では私も運命を感じました。

――にちかを演じるにあたって、意識したことやディレクションされたことはありますか?

紫月にちかを演じているというよりは、私とにちかがいっしょにいるという感覚なので、とくにこういう風に演じてほしいというのはなく、「にちかのイメージのままだね」と言っていただけたのが、すごくうれしかったです。ただ、元気なイメージが強いにちかですが、セリフがなく、息だけで感情を表現しないといけないシーンもあったりして、それがすごく難しかったです。

――歌の収録はいかがでしたか? プロフィールの特技には“歌を覚えること”、趣味には“歌唱”と書かれていますよね。

紫月歌を覚えるのは早くて、メロディーなら1、2回聞いたら口ずさめるくらいにはなります。本当に歌うことが大好きなので、めちゃくちゃ楽しかったです。もちろん緊張もしていて、最初は声が出なったのですが、ディレクションしていただいているうちに自分でも驚くほど声が出て、「気持ちいい!」と思いました。曲がかっこいい雰囲気なので、「にちかならどう歌うんだろう?」と少し悩んだのですが、セリフが私のそのままなら、歌もそのままがいいのかなと思って、あまり考え過ぎず、そのままを出すことを意識して歌いました。

――なるほど。山根さんもご自身にピッタリの役ということでしたが、演じるにあたって意識したことなどはありますか?

山根収録のときは、“美琴として生きる”、をつねに意識しています。意識というより、“おろす”という感覚が近いかもしれません。ですが、初めての収録のとき、悔しかったことがありまして。それは、美琴がルカと会って話すシーンで、ルカに対してもっと毅然とした振る舞いをしてほしいというディレクションがあったのですが、私自身、美琴よりも精神的に未熟な部分があって。“毅然”が音に出せず、何回も録り直しを行うことになりました。

 そのときに、すごく大きな壁にぶつかった感覚があり、悔しい気持ちを抱えて帰りました。「もっともっと引き出しが必要だ!」と思いながら日々過ごしています。

『シャニマス』紫月杏朱彩さん(七草にちか役)、山根綺さん(緋田美琴役)インタビュー。オーディションや新ユニット“シーズ”を演じることへの想いを聞いた

――シーズは『シャニマス』にとって初のデュオユニットということで、ほかのユニットよりも、ふたりの関係性が重要になるのかなと思いますが、初めて会ったときの印象はいかがでしたか?

山根初めて会ったときは、軽く挨拶した程度でしっかりとはお話ができなかったんです。ただ、そのとき私に会うためだけに30分ほど待っていてくれたという話を聞いて、「いい子だな」と。あと「明るい子だな」とも思いました。本人は緊張して真剣なときもニコニコしちゃうと言っていましたが、どんなときも笑顔でいることは大切ですし、すごく素敵なことだと思うので、そこは長所なんじゃないかなと私は思っています!

紫月ありがとうございます。そう言ってもらえてうれしいです。レコーディングが終わったあと、「この後、美琴役の山根綺さんが来るけど、挨拶していく?」と聞かれて、「絶対に会いたい!」と思って待つことにしました。じつは、そのときまで美琴を誰が演じるかすら知らなくて。

山根そうだったの!?

紫月写真を見せていただいて「超きれいな人!」と思いました。

山根とんでもないです(笑)。

紫月そのとき見せていただいた写真のイメージと、美琴さんを演じる役者さんということで、すごくクールな方なのかなと思っていたのですが、いざ会ってみると、明るくて、かわいくて、キラキラしていて、美琴さんのイメージとは違いました。でも、それがすごくいいと思って。お姉さんだし、すごくやさしそうだし、絶対にうまくやっていけると確信しました。何かあったら綺さんを頼ればいいかなと。

山根私も同じことを思っていますから。写真撮影やインタビューもまだあまり経験したことがないはずなのにちゃんと対応できていて。勉強熱心だし、しっかりしているので、私がいなくても大丈夫です(笑)。

紫月それはダメです(笑)。

――(笑)。にちかと美琴について、いまの時点ではまだプロフィールぐらいの情報しか知らないのですが、おふたりが選ばれた理由がわかった気がします。すごくピッタリだなと。たとえ、いまのやり取りもそうですが、先ほど、山根さんの写真撮影の様子を、控室で休憩中のはずの紫月さんが見学に来ていたのが、元アイドルの美琴から何かを学ぼうとしているにちかなのかなと思いました。

山根お恥ずかしいです。撮られ慣れておらず、まだまだ未熟で。

紫月いやいや、すごく勉強になりました。

山根でも、私もにちかちゃんっぽいなと感じたエピソードがあります。ふだんからお互いに連絡を取り合っているのですが、振り付けの練習をいっしょにしようとなったときに「スタジオとか調べてみますね」と言ってくれて。それで「〇〇と〇〇は会員だから、もしそこにするなら私が予約するよ」と返信したら、「わー、美琴さんみたい」と返してくれたのが、にちかちゃんそのものだなぁと感じました。

紫月美琴さんのコミュで、「知り合いのディレクター」というセリフがよく出てくるのですが、その感じに似ていて、美琴さんみたいだなと思ったんです。

――やっぱり、おふたりにピッタリな役ですね。ここからはゲームについても伺えればと。『シャニマス』はプレイされていますか?

紫月オーディションのお話をいただいたときに、雰囲気を知っておこうと思って少しプレイしたのですが、ふだんゲームをあまりやらない私には難しくて。ただ、にちか役が決まってからは、全アイドルをプロデュースしようと、がんばっています。

――七草にちかと緋田美琴以外で好きなアイドルはいますか?

紫月最初は(白瀬)咲耶さんを選びました。顔がよくて、かっこいいなと(笑)。

山根その気持ちすごくわかる。

紫月そのほかだと、本当にみんな違った魅力があって選べないくらい好きなのですが、ユニットとしてはストレイライトがお気に入りです。楽曲やライブのパフォーマンスがすごくかっこいいですし、コミュではかわいさを見せるときもあって、すごく元気をもらえるというか。でも、ノクチルの『いつだって僕らは』もリピートするくらい大好きで。イントロから彼女たちの自由なところと、幼なじみという関係性があの楽曲に詰め込まれていて、選べないですね。全部好きです。

――作品への愛が伝わってきました。山根さんはいかがですか?

山根最初にもお話しましたが、私は『シャニマス』のオーディションを何回か受けさせていただいていて、その願掛けで合格したら、その子といっしょに始めようと決めていました。死ぬほどやり込むつもりなので、皆さん期待していてください! あと、『シャニマス』の楽曲やユニットが大好きで決まる前から調べ尽くしていて、友人からもいろいろと教えてもらったりしています。

――では、お気に入りの楽曲やユニットを教えてください?

山根初めて聞いたのが『ビーチブレイバー』だったのですが、刺さりに刺さりまくって「なんていい曲を作られるんだろう」と。あと、今回のオーディションの課題曲のひとつが『Dye the sky.』で、初めて聞いたときに「この曲は強すぎる!」と思って、完全に落ちましたね。それからオーディション期間中は毎日カラオケに行って練習しました。『シャイノグラフィ』と『Wandering Dream Chaser』もよく歌います。アイドルだと、樋口円香ちゃんと浅倉透ちゃんが本当に好きですね。

紫月わかります!

『シャニマス』紫月杏朱彩さん(七草にちか役)、山根綺さん(緋田美琴役)インタビュー。オーディションや新ユニット“シーズ”を演じることへの想いを聞いた

――ここからはイベントやライブについても聞かせてください。『アイマス』シリーズのライブなどを見たことはありますか?

山根もちろんです。私は最近だと今年の年明けにあった『シンデレラガールズ』の新春ライブ(※)と『シャニマス』の2ndライブを見させていただきました。どちらも配信での視聴だったのですが、演出がすばらしくて最高でした。

 スタッフさんや関係者の皆さんがたくさんの愛を持って作られているステージだということをすごく感じることができて、美琴として『シャニマス』の一員になったからには、その熱に加われるよう、愛情を持ってがんばりたいなと思いました。

※“THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS Broadcast & LIVE Happy New Yell !!!”のこと。

紫月私は、にちか役に決まるまで、『アイマス』以外のアーティストさんのライブにも行ったことがなくて……合格したタイミングで過去の映像を見たのですが、すごくかっこよくて、かわいかったですし、「アイドルたちがそこにいる」と思いました。

 先日の2ndライブはシーズが発表される2日目に現地で見させていただいて、オープニングでキャストの皆さんがステージに出てきた瞬間に「数ヵ月後にはここに立たせてもらえるんだ」と感動して、いきなり泣いちゃいました(笑)。

 そして、シーズの発表の瞬間は緊張で手が震えましたし、マスクが透けてしまうぐらい号泣しました。ライブ自体も、皆さんが本当にキラキラしていて、すごかったとしか言えないです。

山根『アイマス』シリーズのキャストさんは、自分の担当しているアイドルをすごくリスペクトされている方が多いですよね。アイドルを降ろすというか纏って、ひとりしかいないはずなのに、ふたりに見えるような状態になるくらい、情熱をもってステージに立たれていて、すばらしいなと思います。いち役者としてすごく勉強になりますし、尊敬しています。

 あと、『アイマス』のライブの特徴として、プロデューサーの皆さんがすごくやさしくて。私はシーズが発表される瞬間を配信で見ていたのですが、会場の拍手の音がすごく聞こえて、皆さんの温かい空気が画面から真っ直ぐ伝わってきました。早くプロデューサーの皆さんに会いたいと思いました。

紫月私も早く会いたいです。会場ではシーズが発表された瞬間に、ペンライトの色をユニットカラーの緑に変えてくださっている方がたくさんいて、めちゃくちゃ感動しました。正直、声を出せないという状況で発表されると、どんな感じになるのかなと思っていたのですが、声がなくても、皆さんからの愛がガンガン伝わってきました。早く、にちかと美琴のステージを見てもらいたいですね。

――そんな憧れのステージへの出演も決まっていますね。5月末に行われる3rdライブツーの福岡公演への意気込みを聞かせてください。

紫月このインタビューのタイミングでは、まだ、レッスンが本格的に始まっていないので、あまり実感が湧かないというのが本音だったりします。

山根参考映像として過去のレッスンの映像を見させていただいているのですが、全体曲でも全員揃ってレッスンしているということが、ほとんどなかったことに驚きました。レッスンでは数人ずつ行っているのに、いざ本番になると全員がひとつになっていて。皆さんが「みんなでひとつのものを作る」という目標のもと、一生懸命に努力されているのを感じました。私たちもその仲間に入れていただくことになりますので、「いっぱい練習しないと!」という気持ちです。

紫月本当に綺さんが言った通りだと思います! 私はダンスの経験がほとんどないので少し不安だったりします。しかも、シーズはダンスポップユニットということもあるので。でも、綺さんのプロフィールにダンスが得意と書いてあったので、そこは頼り切って、教えてもらおうかなと思っています(笑)。

山根えっ!? 振り付けの先生がいるから大丈夫だよ!(笑)

紫月でも、「どうしよう」と言っているのも楽しくて。不安と楽しさが混ざり合っているというか、「こんな感情ってあるんだ」と思うくらい不思議な感覚です。

※紫月さんと山根綺さんは、2021年4月24日(土)、25日(日)、東京ガーデンシアターにて開催された “THE IDOLM@STER SHINY COLORS 3rdLIVE TOUR PIECE ON PLANET / TOKYO”にサプライズ出演しました。

――楽しみにしています。では、『シャニマス』で今後やってみたいことはありますか?

紫月いろいろなところに行ってみたいですね。3rdライブはツアーではありますが、3ヵ所なので、まだ遠くて会場には来られないという方がたくさんいらっしゃると思います。だから、いろいろなところに行きたいです。おいしいものを食べたいという、私情も少し入っていますが(笑)。

山根大事だね。

――それもツアーの楽しみですよね。

山根私は、美琴が北海道出身なので、北海道でライブができるいちばん大きな場所、札幌ドームに行きたいです。美琴に、大きくて眩しいステージから最高の景色を見せたいです。それから、横浜アリーナに立ちたくて……。私は地元が横浜で、成人式が横浜アリーナだったり、大好きなアーティストさんのライブを見に行った思い出の場所でもあるので、いつか必ず立ちたいという夢があります。

――『アイマス』シリーズとして横浜アリーナは、765プロオールスターズの皆さんが7thライブを行った場所でもあるので、叶うといいですね。では、最後にプロデューサーの皆さんにメッセージをお願いします。

山根貴重なお時間を割いて、最後まで読んでくださって本当にありがとうございます。これから美琴といっしょに素敵な景色をプロデューサーさんへ届けたいと思っています。そして何よりも、美琴が10年間レッスン室で過ごした日々を糧にして羽ばたいていく、夢を叶えていく姿を、たくさんの方に見守ってほしいです。私も美琴がなりたいアイドルになれるように、たくさん愛していただけるように精一杯がんばりますので、これからも応援よろしくお願いします!

紫月プロデューサーの皆さんは、これまでお姉ちゃんのことを見てきたので、はづきさんの妹のにちかというイメージが強いと思いますが、にちか自身を見てもらえるように、がんばります。また、にちかの登場により、はづきさんもアイドルやプロデューサーさんとではなく、家族と接している新しい一面が見られるようになったところは見どころだと思うので注目してください。にちかは本当にかわいい子で、その魅力をまだまだ未熟者の私が伝えられるのか不安ではありますが、温かい心で見守ってくださるとうれしいです。これからもよろしくお願いします。

『シャニマス』紫月杏朱彩さん(七草にちか役)、山根綺さん(緋田美琴役)インタビュー。オーディションや新ユニット“シーズ”を演じることへの想いを聞いた
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