2021年5月6日より、アイスランドの首都レイキャビクにて開催されている『リーグ・オブ・レジェンド』(LoL)の大会“Mid-Season Invitational”(以下、MSI)にて、LJL(日本のプロリーグ)の代表としてDetonatioN FocusMe(以下、DFM)が出場。世界の強豪を相手に、大きな存在感を見せてくれました。
Mid-Season Invitational(MSI)とは
MSIは、年単位で進むシーズンの半ばに開催されている招待制の国際大会で、春シーズンを優勝した世界各地のリーグの精鋭が一堂に会します。シーズンの締めくくりに開催される“League of Legends World Championship”(通称、Worlds)に次いで重要なこの大会。昨年は新型コロナの影響で中止となっていましたが、今年は無観客で開催されることとなりました。
安全を考慮して、アイスランドに到着した選手たちは約10日の隔離が行われた様子。検査も数回に渡って行われていたようで、現地到着後の様子はDetonatioN FocusMeの公式ツイッターで逐一報告されていました。
おはようございます!
こちらは長い長いフライトを終えホテルに到着しました。
隔離生活0日目?の所感はYutapon選手(@yutapongo )から! https://t.co/kseqwawEmC
— DetonatioN FocusMe公式 (@teamDFM)
2021-04-26 07:39:22
【Vlog】隔離5日目終了、本日は2回目のコロナ検査でした!
本日の総評をSteal選手(@DFM_steal )から https://t.co/YKhCCnI5Yb
— DetonatioN FocusMe公式 (@teamDFM)
2021-05-01 11:36:28
集まった11チームは3つのグループに分けられます。2戦ずつの総当たりの結果により決まった上位2チーム(合計6チーム)が、つぎのラウンドに進出することに。
各リーグの代表チームとグループ分け
グループA
- 中国 (LPL) - Royal Never Give Up(RNG)
- 独立国家共同体 (LCL) - Unicorns of Love(UOL)
- オセアニア (LCO) - Pentanet.GG(PNG)
グループB
- ブラジル (CBLOL) - paiN Gaming(PGG)
- 東南アジア (PCS) - PSG Talon(PSG)
- トルコ (TCL) - fastPay Wildcats(IW)
- ヨーロッパ (LEC) - MAD Lions(MAD)
グループC
- 日本 (LJL) - DetonatioN FocusMe(DFM)
- 韓国 (LCK) - DWG KIA(DK)
- 北アメリカ (LCS) - Cloud9(C9)
- 中南米 (LLA) - Gillette Infinity(INF)
DFMが入れられたグループCは、まさに“地獄のグループ”。現時点で「世界一強い」とも言われている韓国のDKはもちろん、北アメリカのC9名門は世界大会準優勝を経験したこともあるPerkz選手を筆頭に、大幅な補強によって目覚ましい活躍を見せています。
グループ分けが発表されたときには、「これはちょっと厳しいのでは……」という声もちらほら耳にしました。
ライバルチームまでもが声援を送る熱い展開
大会初日は惜しくもINFに敗れてしまったDFMですが、2日後にアメリカの強豪・C9に対して奮戦し、勝利をもぎとります。さらに、翌日には優勝候補の呼び声も高い韓国のDKをあと少しのところまで追い詰める善戦を見せ、DFMここにありと、世界にその存在を大きくアピール。1勝2敗でリーグ戦を折り返しました。
ちなみに、C9は2018年のWorldsでも対戦経験がある因縁の相手。DFMは、この大会で日本代表のチームとしては初めてWorldsのラウンド2に進出する快挙を達成。このときはC9に負けてしまったものの、約3年越しのリベンジに興奮したファンも多かったはず!
かくいう自分もそのひとりです。なんせ2018年のDFM対C9は、現地で見てますから!
公式のドキュメンタリー動画
DK戦から3日空いて5月12日(日本時間では5月11日22時より)、グループCの4チームがもう一度総当たりして、ラウンド2に進出する2チームが決まります。対戦前の勝敗数は以下の通り。
- 韓国 (LCK) - DWG KIA(DK):3勝0敗
- 日本 (LJL) - DetonatioN FocusMe(DFM):1勝2敗
- 北アメリカ (LCS) - Cloud9(C9):1勝2敗
- 中南米 (LLA) - Gillette Infinity(INF):1勝2敗
TwitterではDFMの勝利を願うファンの“#DFMWIN(※)”というツイートが相次ぎ、試合開始前にも関わらずトレンド入り。日本の『LoL』プレイヤーや観戦人口が増えた証左とも言えるでしょう。また、DFM以外のプロゲーミングチームやその関係者も応援の声を挙げていました。
試合始まる前からトレンド入り来てる
#DFMWIN #MSI20201 https://t.co/aImc33qEvw
— Yossy (@YossyFPS)
2021-05-11 23:23:38
DFM!DFM!DFM! #DFMWIN
— Sengoku Gaming (@Sengoku_Gaming)
2021-05-11 23:06:21
#DFMWIN
— Masaru”MaxJam”Ejiri (@Det_MaxJam)
2021-05-11 23:10:55
※#○○WIN:eスポーツにおいて、好きなチームや選手を応援するときの定番ハッシュタグ。
1戦目でINFに圧勝したDFMは2勝2敗となり、同じく2勝2敗のC9と激突! ここで勝たなければつぎのラウンドに進出するのは絶望的……という大事な1戦です。DFMは、序盤を有利には進められたものの、力及ばず敗れてしまい2勝3敗。つぎのDK戦に勝てば、C9とのタイブレークになるかも……という状況になりましたが、やはりDKは強くDFMはラウンド1での敗退となってしまいました。
とはいえ、C9から勝利をもぎとり、DKを苦しめたことで、日本だけでなく世界的にも大きく注目されたDFM。本番はWorldsなので、これからのLJLチームの活躍にも期待できそうですね!
大会の配信、VOD(録画)はこちらから。大会は5月23日まで続き、世界最高峰の熱戦がくり広げられます!