Appleは、2021年4月21日(日本時間)に実施した同社の新製品の発表会で、新型iPad Proを発表した。モデルはLiquid Retinaディスプレイを搭載した11インチ、Liquid Retina XDRディスプレイを搭載した12.9インチの2種類で、価格は11インチのモデルが94800円[税込]から、12.9インチのモデルが12万9800円[税込]からとなっている。

 カラーは、スペースグレイとシルバーの2色。ストレージは128GB、256GB、512GB、1TB、2TBから選択でき、Wi-Fiモデルに加え、5Gに対応したWi-Fi+Cellularモデルも用意されている。気になる発売日は、4月30日(金)からApple Storeオンライン、Apple Storeアプリケーションで注文が開始され、5月後半よりApple Store直営店で販売開始となる。

iPad Pro 購入ページ

“M1チップ”搭載でパフォーマンスが飛躍的に向上

 新型iPad Proでは、MacBook Airなどにも採用されているM1チップが搭載。M1チップは、AppleがMacのために設計した初めてのチップで、8コアCPUとGPU、16コアのNeural Engineなどが組み込まれている。これにより、CPUパフォーマンスは前世代のiPad Proに搭載されていたA12Z Bionicと比較して最大50%、GPUパフォーマンスが最大40%高速になった。さらに、一日中使えるバッテリーで長時間の使用が可能。驚くべきパフォーマンスと圧倒的な電力効率を、薄くて軽いデザインながら実現しているという。

apple_ipad-pro-spring21_m1-luma-fusion_04202021_big.jpg.large

12.9インチモデルでは“Liquid Retina XDRディスプレイ”が搭載。

 12.9インチモデルに搭載されているLiquid Retina XDRディスプレイは、1万個を超える最先端のミニLEDを使い設計されたディスプレイ。最大で1000ニトのフルスクリーン輝度、1600ニトのピーク輝度、100万対1の驚異的なコントラスト比を可能としており、かなり暗い画像でも、最も明るいハイライトと微妙な細部を捉え、リアルで見るとおりの視覚体験が可能であるとのことだ。

 11インチモデルには、ピーク輝度が600ニトのLiquid Retinaディスプレイを採用。また、両モデルともProMotion、True Tone、P3の広色域に対応といった先進的なテクノロジーが搭載されている。

apple_ipad-pro-spring21_liquid-xdr-display-photos_04202021_big.jpg.large (1)

ユーザーを常にフレームの中心に捉える“センターフレーム”

 前面カメラは、iPad Proのために設計されたまったく新しい12MPの超広角フロントカメラを搭載し、センターフレームが利用できるようになった。センターフレームは、広い視野角のカメラとM1の機械学習能力を使ってユーザーを認識し、ユーザーを常にフレームの中心に保つといういうもの。また、ほかの人が参加するとカメラはその人も検出し、全員が映るようにスムーズにズームアウトするという。

 背面には、広角カメラと超広角カメラの2種類のカメラに加え、LiDARスキャナを搭載。iPad Proで初めてSmart HDR 3に対応しており、明るさが足りない場所でも、ISPとLiDARスキャナがすばやく正確に写真やビデオの焦点を合わせ、ほとんど明かりがない場面でも細部まで捉えることができる。

ipad-pro-key-features-cameras-202104

多くの周辺機器に対応。アクセサリも充実!

 iPad ProのUSB-CポートはThunderboltとUSB 4に対応となり、iPad史上、最も速くて万能なポートとなった。さらに、外付けストレージやPro Display XDRなど、これまで以上に多くの周辺機器に接続することができる。

 また、バックライトキー、内蔵トラックパッド、フローティングデザインが採用されたMagic Keyboard、Apple Pencilといったアクセサリにも対応。Magic Keyboardは、新たにホワイトカラーも発売される。

ipad-pro-12-11-202104-gallery-2
ipad-pro-12-11-202104-gallery-4_GEO_JP