2018年(平成30年)4月20日は、プレイステーション4用『ゴッド・オブ・ウォー』が発売された日。本日で発売3周年を迎えた。
『ゴッド・オブ・ウォー』は、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)から発売されたアクション・アドベンチャーゲーム。
2005年3月にシリーズ1作目が発売され、海外ではまたたく間に高い評価を得た作品だったが、当時の日本ではかなり知名度が低いものだった。というのも、当時の日本ではコアなゲームファンを除くといわゆる“洋ゲー”の評判はあまりいいものではなく、つねに「洋ゲーは難しい」などのイメージがついて回っていたからだ。
しかし、主人公のクレイトスがくり出す超過激で気分爽快なアクションなどが話題となり、シリーズを重ねて日本でも人気を博すようになっていった。日本のゲームファンから洋ゲーに対するマイナスイメージを払拭した作品はいくつかあると思うが、『ゴッド・オブ・ウォー』シリーズは間違いなくその1作に名を連ねるだろう。
本作は、そんな『ゴッド・オブ・ウォー』シリーズの最新作。『ゴッド・オブ・ウォーIII』でギリシャ神話の世界の物語に一区切り付けたシリーズは、本作から北欧神話の世界が舞台。システム面もガラッと様変わりして新たなスタートを切ったということもあり、本作からシリーズ作品に触れたというゲームファンも大勢いたのではないだろうか。筆者的には北欧神話のほうがより馴染み深いので取っつきやすいのがありがたかった。
いままでの作品は俯瞰視点でのシーンが多かったが、今作からはTPSのようなクレイトスの肩越し視点に変更。投げても自在に手元に戻ってくる戦斧と盾をメインに迫力あるバトルをくり広げていく。キャラクターと同じ高さの視点で巨大な怪物と戦うのはかなり新鮮な気分だったのではないだろうか。
何より驚かされたのは相棒“アトレウス”の存在。スタン効果の高い弓とナイフを使って戦う彼は、なんとクレイトスの息子。親子による連携攻撃はいままでになかった体験で、過酷な旅の中で描かれていく家族としての成長や絆も見逃せないポイントだった。
そして、革命的とも言えたのがオープニングからエンディングまで全編ワンカットのカメラワークで描かれる物語だ。映画やドラマで時折話題になる手法なので知っている人も多いと思うが、ゲームでそれをやるというのは想像がつかない人も多かったのではないだろうか? 筆者は最初に聞いたとき真っ先に「ロードがあるじゃん」などと考えてしまったが、まさかのロード画面は一切なし。ゲーム中にNow Loadingが挟み込まれることなく進んでいくのは相当な衝撃だった。
「遠回りしている……? さては裏でデータを読み込んでいるな!?」と多少思うことはあったものの、全編ノーカットは凄まじい挑戦でもあるので、ゲームファンであれば一度は体験してもらいたいところだ。
なお、2020年9月には新作と思しき作品がプレイステーション5で発売されることが発表。現状では「RAGNAROK IS COMING」というメッセージのみなので続報が待たれているところだ。
ちなみに、『ゴッド・オブ・ウォー』はプレイステーション5を所持していて、なおかつPlayStation Plusに加入していれば、“PS Plus コレクション”でソフトを購入せずともいつでも遊ぶことができる。未プレイで条件を満たしているなら、続編の発売前に一度プレイしてみるといいだろう。
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