2021年4月14日、ゲームオンはPC用MMORPG『アーキエイジ』にて、新たなイベント系コンテンツ“呪!冒険家の脱出劇”を実装した。
この新イベントは参加者の中から裏切り者を探す、いわゆる人狼ゲーム系のコンテンツだ。4月14日から5月12日までの期間限定で開催予定。実装前にメディア関係者と開発スタッフによる先行テストプレイに参加できたので、基本的なルールの解説から、プレイで感じた魅力をお伝えしていく。
※写真は開発中のもので、実装時には一部、名称が変更されているものがあります。予めご了承ください。
ロウソクに火を灯しながら裏切り者の“守護者”を探す
まずは、基本的なルール解説から。
【呪!冒険家の脱出劇の概要】
- 4月14日~5月12日の毎日8時~23時にイベントに参加可能(※)
- レベル50以上のプレイヤーが参加可能
- 8人のランダムマッチングで進行
- コンテンツ突入後にキャラクターの外見が一括で変更される
- 1戦にかかる時間は最大14分ほど(開始前の待機時間1分+ゲーム時間13分)
- ゲーム中に獲得したポイントで順位と報酬が決まる
※開催時間は変更の可能性あり。
8名の冒険家を乗せた飛行船が難破し、とある遺跡に不時着。この遺跡から脱出するためには、遺跡内に点在するロウソクに火を灯さなければならない。しかし、遺跡の呪いによって8名のうち2名が“遺跡の守護者(殺人者)”となってしまう……。
6名の冒険家たちは自分たちに紛れ込んだ2名の守護者を見つけ出して追放。逆に、守護者となったプレイヤーは、冒険家に見つからないようにキルを重ね、数を減らしていく。これが本イベントの基本的な流れだ。
自分が冒険家、または守護者になるかはランダムだ。コンテンツ突入後に自動的に振り分けられる。守護者は冒険者をキルする“殺人スキル”が使え、冒険家は守護者が使う殺人スキルを10秒間無効化するスキル“お前が犯人だな?”が使用可能。
いずれのスキルもクールタイムは60秒で、連続使用は不可能。なお、守護者どうしはお互いが守護者だと認識できるが、6名の冒険家からは判別できない仕組みとなっている。これは一般的な人狼系ゲームと同じだ。
専用フィールドには多数のロウソクが設置されており、ロウソクに火をつけるとポイントを獲得できる。基本的には、すでに火が灯っているロウソクには着火できないが、直前に火をつけたのが敵陣営だった場合は、もう一度火をつけることができ、より多くのポイントを獲得できる。
たとえば自分が冒険家の場合、着火済みのロウソクに火をつけられたら、直前に火をつけたプレイヤーが守護者ということになる。注意深く他人の行動を観察することが、本イベントにおいてもっとも重要になるのだ。
フィールド中央にはスイッチが配置されており、これを作動させると、約1分間の協議タイムがスタート。自動的に生存者全員が1ヵ所に集められ、テキストチャットで意見交換を行うことになる。
協議タイムの最後には投票タイムが設けられており、ここで守護者だと思うプレイヤーを指定し、過半数以上の投票を受けたプレイヤーは退場。プレイヤーが退場した後、そのプレイヤーの役職が何だったのかが全体に公開される。とにかく、ここで守護者を追放するのが、冒険家の目的だ。
制限時間は13分。それまでに2名の守護者を追放できれば冒険家の勝利。逆に守護者は、容疑をかいくぐりながら冒険家の数を自陣営の数と同数(2名の守護者が生存している場合は冒険家を2名まで減らす)にすると勝利となる。
ゲーム終了後は、勝敗とゲーム中に獲得したポイントに応じて、イベントコインを獲得可能。このコインは強化素材や家具といったイベントアイテムと交換ができる。コインが獲得できるのは1日2回までとなっているので、毎日欠かさずプレイして、コインを貯めるといいだろう。
1試合がテンポよく進んでサクサク遊べるのが魅力
テストプレイは3回行われたが、筆者はいずれも冒険家陣営に。始まる前はルールが複雑だなと心配はあったが、いざ遊んでみると、やることがシンプルで、すんなりとゲームに入ることができた。基本的にはロウソクに火を灯しながら怪しいプレイヤーを探すだけなので、人狼系ゲームに触れたことがない人でも、安心して気軽に遊べるコンテンツという印象だ。
最初のうちは、ほかのプレイヤーとけん制し合いながら動いていたのだが、疑心暗鬼に苛まれる感じがほかの人狼系のゲームと同じ感覚で、ドキドキさせられる。このハラハラ感、本当にたまらない。
実際にプレイしてみて印象に残っているのは、ゲームスピードの早さ。とくに、協議タイムが1分と短く、テキストチャットのみの議論になるので、慣れないうちはかなりドギマギした。ここでいかに有益な情報を提示できるかが重要になるのだが、なかなか難しく、難しいからこそおもしろい。
限られた時間で、いかに短く、説得力のあるチャットをしつつ、提示された情報を整理する。その情報をもとに正解にたどり着くのはめちゃくちゃ快感だ。古今東西の探偵ものの主人公はいつもこんな気持ちを味わっているのか。
最初は「協議タイムが短すぎるのでは?」と疑問もあった。だが、ゲームを進めるうちに、逆に1分間だからこそ、議論のピリピリ感が生まれ、ゲームもテンポよく進んでいくという、ちょうどいい塩梅の虜に。このバランスは絶妙だ。
協議タイムで有益な情報を持ち込むためには、ほかのプレイヤーを観察することが大事だが、周囲に気を配ってばかりいるとロウソクへの着火がおろそかになり、ポイントが稼げない。
自陣営の勝利とポイント獲得を両立させようと考えると、すごく難しいのだ。勝利を優先するか、ポイントを優先するか、プレイヤーによって立ち回りが変わりそうで、毎回、違った試合展開を楽しめそう。
1試合にかかる時間が13分と、人狼系のゲームとしては短く、サクサクと遊べるのもうれしいポイント。最初は大味な試合展開になりがちだが、プレイヤー間でセオリーが確立されていけば、行動や議論も洗練され、より深みのある人狼ゲームが楽しめるだろう。
唯一、残念なのが、“現状ではランダムマッチングでのみプレイ可能”ということ。カスタムゲームを作成して仲のいいフレンドたちと遊んでみたかった。とはいえ、イベントコインが絡むコンテンツで、談合などの懸念があるため、そこは仕方ないのかもしれない。
1戦をサクサクと短時間で遊べ、そのうえで人狼系ゲームならではの魅力も味わえるイベント“呪!冒険家の脱出劇”。人狼系ゲームに触れたことがないという人でも楽しめるシンプルなゲーム性となっているので、これを機に遊んでみてはいかがだろうか?
イベント期間は5月12日まで。お見逃しなく!