Realities.ioが、VRパズルゲーム『Puzzling Places』をPlayStation VR向けに2021年冬に発売することを発表した。
実は本作、VRヘッドマウントディスプレイのOculus Quest向けにβ版がすでに無料配信中。遊んでみたら面白かったので紹介しておこう。
VR関係の開発スタジオであるRealities.ioだが、本作が生まれたのは偶然のことだったという。もともとはフォトグラメトリー(大量の写真から撮影対象を3Dデータとして再構成する技術)の作業中に処理でエラーが起き、モデルがバラバラになってしまったことで「コレそのまま立体パズルにできるんじゃ?」とひらめいたんだとか。
というわけで本作、フォトグラメトリーされた現実の風景を、何十ものピースに分断された立体パーツを組み合わせて復元するという、VR空間の中で遊ぶパズルとなっている。
キモとなっているのは、フォトグラメトリーされた実在感のある景色を組み立てられることと、自分の周囲のVR空間を好きなように使ってじっくり3Dパズルに挑めること。
周囲に配置したヒント用の画像を参考にしながら、あっちこっちからピースを取り寄せて、ああでもないこうでもないと(モーションコントローラーを通じて)自分の手で組み立てていくと、不思議な存在感を発する風景が目の前に組み上がっていく。これが地味だけどなかなか没入できて楽しい。
現状のQuest版では、20ピースのものから200ピースのものまで6ステージを収録(中には日本の鶴ヶ城も)。プレイステーション公式ブログに掲載された記事によると、製品版では完成まで数日かかりうるような巨大なものもあるほか、リリース後のアップデート追加なども予定しているとのこと。