2021年3月18日にグランドオープンするユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)の新エリア“スーパー・ニンテンドー・ワールド”。
同エリアでは、『スーパーマリオ』シリーズなどの世界観を再現したエリアやアトラクションが楽しめる。グランドオープンを翌日に控えた3月17日メディアを対象とした先行体験会が行われた。本記事では、その模様をお届けする。
【USJ×任天堂】『スーパーマリオ』の世界が広がるスーパーニンテンドーワールドのアトラクション一挙紹介!【SuperNintendoWorld】
居るだけで楽しい夢のような空間! でも、全身を使うともっと楽しい!!
スーパー・ニンテンドー・ワールドの入口となる、“スーパー・スター・プラザ”では、マリオシリーズで欠かすことができない土管とエリアのロゴが出迎えてくれる。そして、巨大な土管の中を進んでいくと、ピーチ城へとたどり着く。ピーチ城では『スーパーマリオ64』でおなじみのBGMが流れているほか、同作で各ステージへの入口となっていたクリボーやボムヘイの絵画なども飾られていて、この時点でワクワクが止まらない。
そして、ピーチ城から外に出ると、目の前にはコインやハテナブロックといったおなじみのアイテムのほか、クリボー、ノコノコ、パックンフラワー、ドッスンなど、ゲームで何度も見てきたキャラクターたちが動き回る夢のような世界が360度広がっている。
とくに正面にあるマウントビーンポールは圧巻。クリボーの歩きかたや回転するコインなど、とにかく細かいところまで再現されていて、ずっと見ていられるほど。大袈裟ではなくマリオファンなら、居るだけで楽しいエリアとなっている。
マウントビーンポール以外にも見どころは盛りだくさんで、エリア内には地下ステージも存在する。しかも地下エリアでは、ボムヘイの爆発によって、体が小さくなるという少し変わった体験もできる。「小さく(チビマリオ)なると、ハテナブロックやボムヘイがこんなにも大きく見えるだ!」という驚きとともに、『スーパーマリオ64』の“ちびでかアイランド”のデカ島を初めて遊んだときのことを思い出した。
全身を使って楽しむアクティビティ
スーパー・ニンテンドー・ワールドをさらに楽しくしてくれるのが、エリアの各所に用意されたアクティビティ。これは体を使って楽しむミニゲームのようなもので、例えば“ねらえ!ノコノコ・POWブロックパンチ”というアクティビティは、タイミングよくPOWブロックを叩いて、ノコノコを倒すことができれば成功。こちらはひとりで遊ぶアクティビティになっているが、“とめろ!パックンフラワー・アラームパニック”という最大4人が協力してクリアーを目指すアクティビティなど、多種多様なものが用意されているのもうれしいポイント。
なお、一部のアクティビティを体験するには有料のパワーアップバンドが必要となる。パワーアップバンドは、スマートフォンアプリと連携することで、ハテナブロックなどから獲得したコインがカウントされたり、さまざまな条件を達成することでスタンプを獲得できるなど、“スーパー・ニンテンドー・ワールド”での遊びがより広がる。
アクティビティをクリアーすることでカギを獲得できる。そして、カギを3つ集めるとクッパJr.とのバトル“とりかえせゴールデンキノコ!クッパJr.ファイナルバトル”に挑戦可能。ボスバトルでは、壁に映った自分の影を操作するように、クッパJr.の攻撃を避けたり、ファイアボールで攻撃したり、全身を使って戦うため、ふだんあまり体を動かさない記者にとってはいい運動になった。
最新技術が詰まったマリオカートとエリアを一望できるヨッシーのライドアトラクション
エリア内には“マリオカート ~クッパの挑戦状~”と“ヨッシー・アドベンチャー”のふたつのライドアトラクションが用意されている。
“マリオカート ~クッパの挑戦状~”は、実際のカートにARゴーグルを付けて乗り込み、マリオチームの一員としてクッパ軍団と戦うアトラクション。最新技術が詰まっているということでアトラクション自体はもちろんなのだが、個人的にオススメなのがキューライン(※アトラクションの待機列)。2020年11月30日にその巨大なクッパの石像やゲーム中に登場するトロフィーなど、一部がメディア向けに公開され、ファミ通ドットコムでもリポート記事を掲載しているが、前回は見ることができなかったエリアにも入ることができた。
そのエリアはクッパの書斎になっていて、クッパが座っていると思われる椅子や、クッパ軍団がレースの作戦会議に使ってであろう黒板など見どころがたくさんで、とくにメカクッパやボムヘイが作られる(?)様子は必見。また、マリオやルイージたちの衣装やマリオカートTV(MKTV)のモニタールームなども見ることができる。今回はメディア向けの体験会ということで、すぐに通り過ぎてしまい、じっくり見ることができなかったが、これなら待っている間も楽しめること間違いなし!
あと、キューラインやカートの乗り場で流れているBGMが『スーパーマリオ』や『マリオカート』シリーズ楽曲のアレンジバージョンになっているので、こちらにも注目してほしい。
肝心のアトラクションの内容については、実際に作られたコースとマリオの帽子をイメージした専用のARゴーグルに映し出される映像が融合した新感覚の体験。ARゴーグルに表示される矢印に合わせてタイミングよくハンドルを切ったり、ハテナブロックから獲得できるこうらをクッパ軍団に投げつけたりする(ハンドルのボタンを押すことで、目線の方向にこうらを投げることが可能)ことで、レースの勝敗が変化する。
レース中には、サーキットはもちろんのこと、水中を走ったり、グライダーで空を飛んだり、『マリオカート』には欠かせない“あのコース”も登場するなど、シリーズの魅力が詰まったライドアトラクションとなっている。
また、レースではうまく操作するほど、多くのコインを獲得できるため、その枚数を競い合ったりするのも楽しそうだ(スマートフォンアプリではランキングも表示されている)。
ヨッシー・アドベンチャーはヨッシーの背中に乗り、キノピオ隊長が忘れた地図を頼りにお宝を探し出すファミリー向けのライドアトラクション。今回の体験会では乗ることができなかったが、エリアを一望できるようになっているということなので、乗りながら辺りを見渡せば新たな発見がありそう。
“シェフキノピオ”の料理が堪能できるキノピオ・カフェ
世界でここだけにしかいない“シェフキノピオ”が振る舞う料理を堪能できるのが“キノピオ・カフェ”。どのメニューも味はもちろん見た目も抜群。
また、店内の窓からは、キノピオたちが料理を作っている様子やキノコ王国の日常を垣間見ることができ、お腹だけではなく心まで満たされる素敵な空間になっている。
オリジナルグッズが満載! ワンナップ・ファクトリー
ワンナップ・ファクトリーでは、スーパー・ニンテンドー・ワールドでしか買えないオリジナルグッズが多数販売されている。お土産に最適なお菓子屋、キャラクターたちになりきれる帽子などが魅力的なラインアップに、見ているとついつい欲しくなってしまう。
そのほかにも、ワンナップ・ファクトリーとは違ったグッズを販売している“マリオ・モーターズ”、手軽に食べられるフードがラインアップされた“ヨッシー・スナック・アイランド”、テーマパークには欠かせないポップコーン専門店“ピットストップ・ポップコーン”に加えて、マリオ、ルイージ、ピーチ姫、キノピオと写真が撮れる“フォト・オポチュニティ”なども用意されている。
“スーパー・ニンテンドー・ワールド”は、『スーパーマリオ』シリーズを遊んだことがある人なら誰しもが知っているキャラクターやアイテムが満載で、マリオの世界に入り込んだ夢のような感覚を体験できるエリアとなっているので、いまのご時世的にすぐにというのは難しいかもしれないが、ぜひ足を運んでみてほしい。
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