2019年2月4日にPC、プレイステーション4、Xbox Oneで配信され、配信直後から圧倒的なプレイ人数を記録している大人気バトルロイヤル系FPS『Apex Legends』。配信開始から2年となる2021年3月10日にニンテンドースイッチ版がリリースされた。
今回、スイッチ版を語るうえで、外すことができないジャイロ機能を中心に、スイッチ版ならではの設定や仕様をお届けする。
スイッチ版のおもな特徴
- ジャイロ操作に対応
- 視野角は70で固定
- fpsは30で固定
- 基本プレイ無料でNintendo Switch Onlineに加入しなくても遊べる
- PCやほかのコンシューマー機ともクロスプレイ可能
ジャイロ操作は自分にあった設定を見つける必要がある
ジャイロ機能を使ったアクションシューティングと聞いて、『スプラトゥーン』を想像した人も多いのでは? そこで、『スプラトゥーン』をウン千時間ほど遊んでいる筆者の個人的な感想とはなってしまうが、操作感の違いについて紹介したい。
まず、本作ではジャイロの感度とスティックの感度を個別に設定できる。ジャイロの感度は、初期設定だとかなり弱め。『スプラトゥーン』での感度が+5であれば、“視点モーション感度”を3~4程度にすると似たような速度で動いているように感じた。
つぎに、スティック操作の感度についてだが、ストレスなく反応する設定を見つけるには、“詳細な視点操作”の項目でカスタム設定が必要だろう。設定項目が多く調整難度が非常に高いのだが……。
また、スティックで視点操作をした場合、敵に照準が近づいたときに照準の移動速度が遅くなるエイムアシストという機能がある。しかし、ジャイロ操作で視点を大きく動かしていると、これが反応しない。そこで、大きな視点移動はスティックで行って、敵の近くで照準の移動速度がゆっくりになったところでジャイロを使うと、比較的当てやすいように感じた。しかし、このあたりは個人差や慣れの部分も大きいので、いろいろと設定を調整してみることをオススメしたい。
fpsや解像度は低い
高価なハイスペックなPCと比較してもしかたがない部分ではあるが、解像度はTVモードでも1280×720、fps(フレームレート)も最大で30と決して高いわけではない。『Apex Legends』の他機種版を見たことがない、プレイしたことがない、といった『Apex Legends』に初めて触れるプレイヤーにとっては気にならないのかもしれないが、他機種版をプレイしていた人にとっては画質の粗さや操作のレスポンスの悪さを感じてしまうのは事実。
また、視野角が70で固定となる点も覚えておきたい。視野角は画面に映る画面の広さ。他機種版ではこれを広げたりできるのだが、スイッチ版では視野角が最初から70で固定された状態になる。もちろんスイッチ版から始める人は違和感はないが、ほかのプラットフォームとのクロスプレイ時には視野角の違いがある点には留意したい。
なお、携帯モードで手に持ってプレイする際は、画面に表示されるアイコンなどのUI(ユーザーインターフェース)が大きく表示されるなど、スイッチ特有のプレイスタイルに配慮されている。
基本プレイ無料でPay to Winではない
本作は基本プレイ無料で、最初から使えるレジェンドは6人。これはほかのプラットフォームと同じだ。ランクを上げたり、設定されたミッションをクリアーすることで溜まる“レジェンドトークン”を用いれば、新たなレジェンドを解放できる。もし最初から使いたいレジェンドがいる場合は、課金することも可能だ。
なお、本作での課金は、基本的に武器やレジェンドの見た目やセリフが変わるだけで、強さには直接影響がない(※)ため、課金することなく存分に楽しめるはずだ。また、ほかのプラットフォームからデータの移行はできず、全員が同じ土俵からスタートとなる。
※一部の武器は、スキンを変更したときにアイアンサイト(射撃時に覗く照準器)の形が変わるなど、好みによる差は存在する。
クロスプレイはすべてのプラットフォームに対応
最後にクロスプレイについて。設定の“ゲームプレイ”の項目にある“クロスプラットフォームプレイ”は最初は有効になっていて、プレイステーション4(PS4)やXbox Oneなどの家庭用ゲーム機とのクロスプレイでのマッチングになる。上記の項目を無効にしておけば、ニンテンドースイッチどうしのプレイヤーとマッチングするが、プレイヤーの総数が減るためマッチングが遅くなる。
ちなみに、PC版のプレイヤーとパーティを組んで戦うこともできるが、この場合はPC版のサーバーでマッチングすることになるので覚えておこう。
以上、スイッチ版ならではの機能や気になる点に絞った紹介となる。『Apex Legends』は日本で多くの大会が開催されるなど、大人気バトルロイヤルFPSなので、この機会に遊んでみてはいかがだろうか?