2021年3月6日・7日に開催される“テイルズ オブ フェスティバル 2020”(TOF2020、テイフェス2020。以下、テイフェス 2020)。本イベントはバンダイナムコエンターテインメントの人気RPG『テイルズ オブ』シリーズの恒例ファンイベントとなっており、シリーズに出演する声優陣によるトークやスキット(朗読劇)、ライブなどをくり広げる。

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 2021年の開催であるにも関わらず“2020”と銘打たれているのは、本公演は本来2020年6月13日に開催を予定していたもの。新型コロナウイルス感染症拡大の状況を踏まえ、2021年3月6日・7日へ開催を延期したためである。

 そのため、本公演はテイフェス史上初となる、無観客・配信限定での開催となった。ファンにとっては当然生で楽しめないことは残念ではあるものの、配信ならではの施策や催しにより、例年にも引けを取らない魅力にあふれていた。本記事では、そんな1日目の公演をリポートしていこう。なお、出演者は以下の通り。

■公演1日目出演者(※敬称略)

  • 桜庭 統(『テイルズ オブ』シリーズ作編曲担当)
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配信ならではの楽しみも!

 本公演は、例年通り横浜アリーナでおこなわれた。無観客公演のため、出演者たちのみがステージに立って披露するという形。そして公演の模様は、バンダイナムコエンターテインメントのオンラインイベントサイト“ASOBISTAGE”にて配信された。

 特徴的なのが、いくつか用意された公演のカメラを、自分で好きに選んで視聴できること。モニターの映像や演者の姿などを、バランス良く見ることのできるメインカメラのほか、ステージを俯瞰的に見るカメラ、ステージ最前カメラなど、計4種のカメラが用意されていた。ライブ中には、観客席でライブを楽しむ声優陣の姿を見れるということもあり、生ライブでは味わえない要素もあった。

 また、視聴者たちはコメント、『テイルズ オブ』シリーズのキャラクターや名言を貼れるスタンプ、さらにボタンを押すことで演者たちにサイリウムを届けるシステムも用意されており、お家に居ながらもみんなでワイワイと盛り上がれるのだ。

 ただ、残念ながらレスポンスには10秒ほどのラグがあるため、出演者たちもそこに気遣いながらトークをくり広げる場面もあった。そこのライブ感が失われてしまう点については、生で触れ合えないことを残念に感じたのが正直な感想だ。

開幕は歴代主人公が勢ぞろい!

 イベントがスタートすると、まずはいきなり“『テイルズ オブ』主人公会議”と銘打たれた特別なスキットがスタート。歴代主人公たちが25周年の節目ということで、それぞれやりたいことを会議し、バンダイナムコエンターテインメントの偉い人たちに届けよう、というもの。

 「リメイクしてほしい」、「実写化してほしい」などなど、各主人公たちが好き勝手なことを言う中で、最後はファンのみんなを応援したい! という結論に。ラストには、各主人公たちからの応援メッセージを述べ、『テイルズ オブ ファンタジア』の初代主人公であるクレス・アルベイン(声:草尾 毅)が「おーっ!」と応援し、スキットは終了となった。

 その後、カメラに登場したのは、MCを務める小野坂昌也さんと、アシスタントの佐藤利奈さん。無観客開催ということで横浜アリーナのロビーから、オープニングトークをくり広げる。そしてロビーからホールの入り口へと誘導しつつ、ステージイベントがスタートするという演出が披露された。残念ながら配信のみの形となったものの、できるだけ会場の雰囲気を味わってほしいという、制作側の気持ちが感じられたシーンだった。

 そしてステージでは、桜庭 統氏の生演奏による、『Endless Journey』が披露された。こちらの『Endless Journey』は、“Tales of Dreamers”という25周年を記念した声優陣による歌唱グループにより歌唱され、テイフェスのために桜庭氏が書き下ろした新規楽曲となっている。

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 演奏が終わると、ステージにあがるMC陣。いつもは明るいゼロスのテーマ(『Zelos』)でスタートするところだが、今回はなんと『Zelos』までも桜庭氏の生演奏で始まり、小野坂さんも喜びながらも驚いている様子だった。

 そしてステージ上でのオープニングトークでは、いつものように観客たちとコール&レスポンスの練習。小野坂さんが「ピンク」と言えば画面のサイリウムもピンク一色に、「なすって書き込んで!」と言えば、コメントは「なす」が高速でスクロール(笑)。観客たちもオンラインならではの楽しみかたで、本公演を味わっている様子だった。

 なお、テイフェス 2020のテーマは“応援”となっている。これはあくまで予想だが、昨今の情勢を鑑みて決められたテーマなのではないだろうか。

兄妹愛が語られたスペシャルスキット

 続いては、おなじみのスペシャルスキット。今回の舞台もヨコハマとなっており、「ヨコハマにものすごいエネルギーを発見した」と手紙をもらったカイウスとルビア、ロイドとクラトスがヨコハマに登場。そんな4人が会話をしていると、突然謎の魔法陣に、ロイドが吸い込まれてしまうところから物語は始まる。

 レイヴン役の竹本さんがカメラにウィンクをしながら登場すると、ミント、ルークと出会う。そしてさらに、エレノア、ベルベット、アイゼンが登場。どうやらルークとベルベットも、カイウスたちと同じ手紙を貰って横浜にやってきたようだ。しかし、アイゼンは突然何かを察知し退場。

 するとスレイ、エドナ、ザビーナが登場。アイゼンは死神の呪いを持っているため、エドナと離れて暮らすことを決意した男。エドナのことをやはり避けているようだ。そんな最中、ロイドと同じように、ミント、エドナ、ザビーナも消えてしまう。

 シーンは切り換わり、ゼロスとアッシュが登場。どうやらふたりは何かを企んでいるようで、ロイドたちが吸い込まれた謎に関わっているようだった。

 消えたロイドを探すカイウスたちだが、問題はルークの提案にあるのではと推測。ルークのせいとするならば、ルークは「俺が悪いってのか!?」と、前振り(笑)。「俺は悪くねえ~!」と連呼するいつもの流れを披露し、コメント欄は「俺は悪くねえ~!」スタンプで溢れかえっていた。

 全員が消えたメンバーを探していると、そこにゼロスが登場。なんとゼロスは、探してるロイドやミントたちを見つけたという。

 ゼロスに連れてこられたのは、どこかの学校。しかし付いた矢先に、ゼロスの姿がない。そして消えたはずのロイドたちが登場するのだが、どこか様子がヘンだ。ロイドは「お前たち、新しいクラスメイトだろ!?」と発言したり、エドナも「あなたたち転校生?」と、どう見ても学校の生徒だと自分を思い込んでいるようだ。ちなみにクラトスが担任の先生、副担任はエレノア、レイヴンが教育実習生という扱いになっていた。

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 どうやら元の記憶もなくなっているようで、自分を生徒だと思っているメンバーは、何かの亡霊に憑依されていることを感じ取る。カイウスとルビアは、その手掛かりを捜索することに。そして港の見える丘公園ならぬ、港の見える丘学園というのがあったことを知る。

 アイゼンはエドナの避け続けていたところ、ついにエドナに掴まってしまう。しかしエドナは元の記憶がないため、アイゼンが兄ということを分かっていない。アイゼンは呪いのことを説明し、ほかの人や妹も避けていたことを明かす。エドナは「お兄ちゃんを怨むがはずがない」と、自身が妹だという記憶を失いながらも、アイゼンの心に刺さる言葉を語った。

 そんな最中、謎の装置にエネルギーを溜めるゼロスとアッシュの前に、謎の男が現れる。どうやら彼が今回の首謀者であるようだった。

 そして学園のメンバーたちは、学生になりきって紅白応援合戦をすることに。怨霊たちの思念は、応援合戦をやりたいということだったようだ。赤組はロイド、ベルベット、アイゼン、ルビア、ルーク。白組はスレイ、エドナ、ザビーダ、カイウス、ミント。

 白組はザビーダがエールを披露。例年のお決まりになった津田さんの「ナマステ、押忍!」というコール&レスポンスでコメントを盛り上がる!

 赤組はエドナ役福園さんによる、おなじみノルミンダンスによるエールを披露するものの、それをエドナはアイゼンにもやってほしいとお願い。もはやアイゼンではなく、森川さんのセリフとして「本当にやるのか……」という言葉が漏れていたが、まさかのエドナのモノマネをしながら森川さんがキュートなノルミンダンスを披露(笑)。さらには出演者全員でノルミンダンスまで。

 応援の勝敗は視聴者のコメントやペンライトの色で決まり、森川さんのノルミンダンスのインパクトもあってか、赤の勝利となった。

 すると怨霊に付かれたメンバーたちが、元に戻る。どうやら怨霊に取り付かれていたときの記憶は残っているようで、エドナはアイゼンとの会話も覚えている様子。アイゼンの気持ちをエドナが初めて知るという、涙なしには見れないシーンが展開された。

 そんな安堵の中、現れたのは死神つながりでもあるディストだった。シークレットゲストがディスト役の矢尾一樹さんは、スマートスクーター(いわゆるセグウェイ的な乗り物)に乗りながら、優雅にステージ上に登場し、いろいろな意味でファンを驚かせていた。

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 新たなエネルギーを溜め込んでいたのは、ディスト。残留思念の願いを叶えることで、新たなエネルギーを利用するために今回のメンバーを呼び出したようだ。そしてそのエネルギーは、ネビリムを復活させるために集めていたようだ。

 そこに協力していたゼロスとアッシュだったが、やはり何か目的があってディストに協力していた様子。エネルギーが最大まで溜まった瞬間に、ディストを裏切ることに。ここでアッシュはルークと再会するのだが、ふたりのセリフは鈴木千尋さんのひとり二役の2重芝居。演技の切り換わりが瞬時で、そのシーンは驚きのコメントも多く寄せられていた。

 そしてディストは魔物を呼び出し、メンバーたちに攻撃を仕掛ける。そこからはおなじみの、必殺技名のコールのお時間。各メンバーが必殺技を叫びながら、怪物たちを倒していく。さらにディストは本編にも登場した“カイザーディストXX”に乗りバトルへ。最後は全員の必殺技によりディストは敗北。エネルギー収集装置も破壊され、事件は一件落着となった。

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 最後にエネルギーのおかげで呪いが少しだけ抑えられているというアイゼンは、エドナに誘われヨコハマ見物に行くという、ファンにはたまらない掛け合い。また、ゼロスはアッシュにエネルギーを再び溜めようか尋ねるが、ふたりは断念。なぜふたりがエネルギーを溜めていたのか? その真相は今回のスキットでは語られなかったが、ディストの狙いは大好きだったネビリムを生き返すことだった。となれば、ゼロスの妹のことなど、なんとなく想像が付く。応援合戦がメインのスキットではあったが、物語は兄妹愛などがしっかりと描かれた、感動モノとなっていたのが印象的だった。

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勇気が大事なトークパート

 おつぎはスキットの感想を交えながらの、トークパートへ。シークレットゲストとしてテイフェス初登場の矢尾さんだったが、なんとスマートスクーターは自前で用意したものだという。これは、舞台“テイルズ オブ ザ ステージ”のディストが、スマートスクーターに乗りながら演じていた姿に感銘を受けて、自分もステージに立つなら乗ってみたいと思ったそうだ。

 ステージに臨むにあたり、スマートスクーターをたくさん練習前に進む“勇気”が必要なのだとか。この“勇気”というワードは、本イベントのトークでちょくちょく挟まる、大事なキーワードとなっていた。

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 さらに今回初参加となるのが『テイルズ オブ ザ テンペスト』組である高木さん、門脇さん。始めて参加できたことを、うれしそうに語っていた。高木さんは配信のコメントが見たいと思いつつも、演じている際には台本を見る必要があるので、なんとなくスタンプのスクロールが高速で動いていたら「ああいま盛り上がっているんだな」と感じていたとか。門脇さんは、新たに自分たちのグッズが発売されることに喜びを感じているとのこと。

 また、スキットで印象的だったのが、本来会うはずのないアイゼンとエドナが邂逅するという場面。福園さんはとにかく森川さんとの共演を熱望していたそうで、今回実現したことに喜んでいた。

テイルズ オブ ランキング!

 トークの後は、事前に応募を募っていた“応援されたいキャラクター投票”の結果発表へ。今回は人気投票ではないので、人気投票で毎回上位になるため殿堂入りしたリオンやユーリなどにも投票オーケー。以下が結果となっている。

■応援されたいキャラクター【男性編】

  • 30位:ヴィシャス
  • 30位:エミル・キャスタニエ
  • 26位:ザビーダ
  • 26位:アレン
  • 26位:シング・メテオライト
  • 26位:マオ
  • 25位:スパーダ・ベルフォルマ
  • 24位:カイル・デュナミス
  • 23位:ティトレイ・クロウ
  • 21位:ラクロウ・ランゲツ
  • 21位:クレス・アルベイン
  • 20位:リッド・ハーシェル
  • 19位:ゼロス・ワイルダー
  • 18位:レイヴン
  • 17位:スタン・エルロン
  • 16位:ライフィセット
  • 12位:アイゼン
  • 12位:ルーク・フォン・ファブレ
  • 12位:クラトス・アウリオン
  • 12位:ジューダス
  • 11位:ガイ・セシル
  • 10位:ルドガー・ウィル・クルスニク
  • 9位:ジュード・マティス
  • 8位:フレン・シーフォ
  • 7位:リオン・マグナス
  • 6位:ジェイド・カーティス
  • 5位:アスベル・ラント
  • 4位:スレイ
  • 3位:ロイド・アーヴィング
  • 2位:ユーリ・ローウェル
  • 1位:ミクリオ

 人気投票ではないと言いつつも、人気の高さが結果に直結し、ユーリなどの人気キャラクターが上位に。ただ、人気投票では順位は毎回そこそこめのロイドが、今回は3位に輝いた。「応援してもらいたい」という理由だからこそ3位になったのだろうと、ロイド役の小西さんも喜んでいた。

■応援されたいキャラクター【女性編】

  • 30位:シャーリィ・フェンネス
  • 29位:藤林しいな
  • 28位:ノーマ・ビアッティ
  • 27位:ジュディス
  • 25位:エリーゼ・ルタス
  • 25位:リチア・スポデューン
  • 25位:スパーダ・ベルフォルマ
  • 24位:マギルゥ
  • 23位:メルディ
  • 22位:パティ・フルール
  • 21位:ミリーナ・ヴァイス
  • 20位:コハク・ハーツ
  • 19位:エレノア・ヒューム
  • 16位:ライラ
  • 16位:パスカル
  • 16位:リタ
  • 15位:ロゼ
  • 14位:ミント・アドネード
  • 11位:エステル
  • 11位:ディア・グランツ
  • 11位:リアラ
  • 10位:エル・メル・マーク
  • 9位:アリーシャ
  • 8位:ソフィ
  • 7位:シェリア・バーンズ
  • 6位:レイア・ロランド
  • 5位:エドナ
  • 4位:ファラ・エルステッド
  • 3位:ベルベット・クラウ
  • 2位:コレット・ブルーネル
  • 1位:ミラ=マクスウェル

 佐藤利奈さん演じるベルベッドが3位に入ったことから、コメントで言ってほしい応援セリフを募集することに。さまざまな案が上がり、すべて合体した結果「頑張んなさいよ、あんたならできるわ。ブタザル」というセリフに(笑)。

 また、ロイドとして、カイウスとして、応援コメントを募るシーンも。とくにカイウス役の高城さんは初登場こということもあり、小野坂さんから何度も応援コメントの披露を求められ「地獄ですよ!」と苦しむ姿に、視聴者たちも笑いのコメントを寄せていた。

 なお、1位になったミクリオとミラの応援セリフは公式Twitterで募集し、後日収録して公開するとのことだ。

最新情報満載のニュースコーナー

 続いては、ゲームや関連商品などを告知するニュースコーナー。スマートフォン向けタイトル『テイルズ オブ ザ レイズ』、『テイルズ オブ アスタリア』の最新情報を公開するパートでは、イクス、ミリーナ、ルドガー、エルが、“テイルズーム”という、どこかで聞いたことがあるようなビデオ会議ツールを使用して告知を展開。中でも両タイトルの合同イベントが2021年今夏開催予定という情報には、ファンからも大きな反響があった。

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 また、『テイルズ オブ』シリーズ25周年を記念し、声優陣が各タイトルのテーマソングなどをカバーする“Tales of Dreamers”プロジェクトに、新たなメンバーが加入することが発表された。

桜庭氏の演奏が光る生ライブ!

 トリを飾るのが、ライブコーナー。ライブの映像ももちろんカメラの切り替えに対応しており、とくに視聴者たちに人気だったのが、ライブを楽しむ出演声優陣の姿が見れるカメラ。通常のライブでは舞台袖などで待機している声優陣が、観客席で生ライブを楽しんでいる様子が見れるというのは、かなり珍しい光景だった。

 ライブはバンドメンバーのほか、桜庭 統氏の生演奏により、『テイルズ オブ』シリーズのBGMが奏でられた。桜庭氏は4段のシンセサイザー+ふたつのキーボードを駆使し、目にも止まらぬ鍵盤さばきがお見事。

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 1曲目に演奏されたのは、『テイルズ オブ ゼスティリア』の湖上の街・レディレイクのBGM『美しき湖と聖剣の都』。美しく、しっとりとした楽曲でライブがスタートする。

 続いて『テイルズ オブ ディスティニー』の戦闘曲『Bare its Fangs』、『テイルズ オブ エクシリア2』の終盤の戦闘曲『貫け、放たれし弾丸の如く』、『テイルズ オブ ザ テンペスト』の戦闘曲『Confrontation』(『対決!』)と、『テイルズ オブ ハーツ』の戦闘曲『神秘の武具ソーマ』と、バトル曲を立て続けに演奏。とくに『テイルズ オブ ザ テンペスト』のBGMが演奏されることは珍しいこともあり、ファンからも感激の声が多くあがっていた。

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 さらにバトル曲は続き、『テイルズ オブ シンフォニア』にてロイドとクラトスが対決したシーンが思い浮かぶ『The end of a thought』も披露。そしてつぎの流れを挟むかのように、『テイルズ オブ ベルセリア』のロクロウのテーマである『Rokurou Rangetsu』が演奏された。

 そしてラスト、往年の『テイルズ オブ』ファンにはたまらない、『テイルズ オブ ファンタジア』のメドレーへ。過去のダオス戦がなつかしい『DECISIVE』、未来のダオス戦の形態変化時のBGMである『WHO IS GOOD OR EVIL?』、『I MISS YOU』が立て続けに披露され、気分はまさにダオス戦。ラストバトルに勝利したような爽快な気持ちで、BGM演奏パートは終了となった。

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 ライブパートはまだまだ続き、ここからは声優陣による主題歌カバーライブが披露された。まず登場したのはミント役の岩男潤子さん。『テイルズ オブ ファンタジア』の主題歌『夢は終わらない ~こぼれ落ちる時の雫~』を、ミントにあわせるようなしっとりとしたアレンジで歌唱。心がレイズデッドされるような歌声には、筆者も思わず涙してしまった。

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 続いて登場したのが、アイゼン役の森川智之さん。森川さんが歌うのは、『テイルズ オブ ベルセリア』の主題歌『BURN』だ。歌唱難度の高さもさることながら、曲のキーも高めなので大変そうに思えたが、森川さんはしっかりと気持ちを曲に込めて、熱く『BURN』を歌い上げた。

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 以上で、ライブパートは終了となった。とくに印象的だったのが、BGMライブパート部分は基本的にほぼノンストップで続いたこと。桜庭氏は演奏後のコメントで、「本来は曲の合間がお客さんの拍手で区切られるのですが、今回は無観客なので、あえて曲の区切りをなくしました」と語っていた。無観客ライブだからこそ、ライブの熱を途切れさせないための施策だったことに、正直言って驚いた。素晴らしいの一言に尽きる!

 ライブ終了後のトークが終わり、小野坂さんが「あああああああ!」と叫ぶと、コメント欄が「あああああああああああああ!」で埋まりつつ、3時間以上にわたるテイフェス2020も、残念ながらエンディングのお時間へ。最後はキャスト陣からの挨拶を交え、小野坂さんの「ビバ!」から「テイルズ オブ!」と叫ぶ、おなじみのコール&レスポンスでステージは終了となった。

 そして最後に、2021年11月20日・21日に、“テイルズ オブ フェスティバル 2021”の開催が告知されたほか、配信の最後には『テイルズ オブ アライズ』の最新映像が公開され、2021年春続報が公開されることが明かされた。

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 なお、テイフェス2020の映像はアーカイブ視聴が可能で、公演後でもチケットの購入ができる(2021年3月14日まで)。もしいまからテイフェス2020を楽しみたい! という人がいれば、ぜひチケットを購入して視聴してみよう。

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