プレイステーション公式ブログで、プレイステーション4/5用のVRヘッドセット“PlayStation VR”(以下、PS VR)の2021年発売予定タイトルを紹介する“PlayStation VRスポットライト”が公開。6タイトルが対応タイトルとして発表された。
日本時間3月4日(木)午前12時(15分後)より「PlayStation®VRスポットライト」を開始!
PS VRの新規発表タイトルや、注目タイトルのアップデートなどをhttps://t.co/4YftMhXqf0で公開します。… https://t.co/dIzi4XJcp0
— プレイステーション公式 (@PlayStation_jp)
2021-03-03 23:48:07
名作FPSシリーズからホラー色の強い『DOOM 3』がVR化
ベセスダ・ソフトワークスからは、傘下id SoftwareのFPS『DOOM』シリーズの第3作をVR化した『DOOM 3: VR Edition』が発表。参考までに海外では3月29日発売とされている。
本作は、2004年発売の『DOOM 3』本編にくわえ、拡張パック“Resurrection of Evil”と“The Lost Mission”をVRに合わせて最適化して収録。総プレイ時間は15時間以上に及ぶという。
開発はVR/AR専門のゲームスタジオArchiactとid Softwareの共同開発となっており、武器のテクスチャーやサウンドなども強化。またPS VRのシューティングコントローラーに対応しているほか、背後からの襲撃に対応するクイックターン機能なども搭載し、体力やアーマーや弾薬などの情報は手首のディスプレイで確認できるようになっている。
『DOOM 3』のVR化と言えば、Oculus Riftの初期プロトタイプのデモとして使われたり、当初は開発キットのクラウドファンディング特典となっていたりもしたもの(後に諸事情により中止)。シリーズの中でも暗闇をライトで照らしながら進むようなホラー色の強い内容の作品なので、ついにフル作品としてVRで遊べるのは面白そうだ。
狩って原始の肉を食ってサバイバル!
京都の17-Bitによる『Song in the Smoke』は、自作の武器で動物を狩猟し、火をおこして食らって旅していくVRサバイバルゲーム。Oculus Rift/Questでも配信予定となっている。
サバイバルゲーム自体は珍しくないが、本作でポイントとなるのは、襲ってきた猛獣をこん棒でぶん殴って撃退したり、より効率的な狩りのために弓矢を作ったり、あるいは焚き火をおこしたり、焼いた肉を食ったり……といったワイルドな作業の動作をPS Moveコントローラーで行うということ。ハイテクなVR機器を使いながら原始的な本能を呼び覚ますのだ。
また公式ブログの記事では「運が良ければ、あなたの道を導くいくつかの友好的な魂、または前に訪れた人々の行動を見ることができます」とあり、これがストーリーテリングのためのものなのか、または『ダークソウル』系のタイトルである伝言システムなのか気になる。ちなみに本作、イラストレーターの寺田克也氏がパワフルなイメージイラストを提供している。
オープンワールドのVRMMORPG
Ramen VRによる『Zenith』は、JRPGの影響を受けているというオープンワールドのVRMMORPG。こちらもSteam VR対応版が予定されている。
攻撃・防御・パリィ(弾き)・呪文などの動作を自分で直感的に行えるのが特徴となっており、MMOらしくパブリックイベントなどのパーティーコンテンツやギルドシステムなども用意される。
また広大な世界を味わい尽くせるよう、グライディングシステムで空を飛べたり、どんなものでもしがみついて登れる(ただしスタミナによる限界はある)という設計を採用している。
ワナだらけの名作VR作品に続編登場
Schell Gamesからは、数々の賞を受賞した同スタジオのVRタイトル『I Expect You To Die』の続編、『I Expect You To Die 2: The Spy and The Liar』が発表。
日本語で意訳すると「キミには死んでもらいたい」という物騒なタイトルを持つ本シリーズは、スパイ映画でありそうなトラップだらけのシチュエーションを、パズルを解いたり機転を利かせて切り抜けていくというもの。本作では悪の組織Zoraxisの野望を食い止めるために潜入捜査に挑むことになる。
ミッションの詳細については明かされていないものの、公開されているスクリーンショットでは舞台の裏方めいたことをやらされているっぽかったり、ワインのエチケットマニュアルがあったりと(多分エチケット違反すると面倒なことになるんだろう)、相変わらずいろんなトンチキなことをやらされそうだ。
クロスプレイ対応の協力型VRFPS
VRFPS『アリゾナ サンシャイン』のVertigo Gamesからは、Oculus RiftとSteam VR向けに発表されていた協力プレイ型FPS『アフター・ザ・フォール』のPS VR対応がアナウンスされた。発売は今夏を予定。
本作の舞台は、1980年代に世界が凍りついてしまってから20年が経過した世界。プレイヤーはゾンビ的なアンデッドクリーチャー“スノーブリード”たちと戦いながら冒険していく。
AIキャラと旅するソロプレイ以外に最大4人のプレイヤーでのオンライン協力プレイが可能で、さらにOculus RiftなどのPCVR勢とのクロスプレイにも対応。なおPS VRではPS Moveだけでなくシューティングコントローラーでもプレイできるようだ。
アクション映画の主人公気分になれるVRアクションアドベンチャー
nDreamsの『FRACKED』は、山中の施設に巣食った異次元の敵から地球を救うべく戦うVRアクションアドベンチャー。こちらも今夏配信予定となっている。
PS Moveコントローラーを通じてガンアクションやクライミング、ジップラインなどのアクションを自分の手で行えるほか、独自のカバーリングシステムも搭載。移動用のスキーも体を傾けて操作するようになっているなど、アクション映画の主人公気分を没入して味わえるようになっている。
本作ではプレイステーション5用のアップグレードも予定されており、そちらではフレームレートやロード時間、解像度などが向上するという。