本稿ではYouTubeなどで見られる新旧アニソンと、その歌にまつわるちょっとした情報をピックアップしてご紹介! 

 今回注目したのは、女性ボーカルのスリーピースバンドCö shu Nie(コシュニエ)が歌う『give it back(ギブ イット バック)』です。本曲といえばアニメ『呪術廻戦』(じゅじゅつかいせん)の新エンディングテーマで、“美しくもどこか切ない曲”として注目を集めている楽曲。いったい何がそんなに切ないのか、Cö shu Nieにも注目しながら魅力を探っていきましょう。

CD『give it back(期間生産限定盤A)』の購入はこちら(Amazon.co.jp)

新エンディングは美しくもどこか意味深?

 本曲を書き下ろしたCö shu Nieは、数々の人気アニメとタイアップを果たしてきたバンド。過去にはアニメ『東京喰種トーキョーグール:re』や『約束のネバーランド』、さらには『PSYCHO-PASS サイコパス 3 FIRST INSPECTOR』などの楽曲を手がけてきました。

Cö shu Nie – give it back (Official Video) / TVアニメ『呪術廻戦』第2クール エンディング主題歌

 しかも彼女たちは、かねてより本作の大ファンであることを公言。『呪術廻戦』公式サイトに掲載されているコメントでも、「心を動かされる純粋な喜びと同時にインスピレーションも沢山得た大好きな作品」と明言しています。ちなみにエンディング曲のタイアップが決まった際には、メンバー全員でバンザイして喜んだとか(笑)。

 またアニメ制作会社・MAPPAの圧倒的作画力が垣間見えるエンディング映像も必見。映像には伏黒恵や釘崎野薔薇ら呪術高専組の姿が虎杖悠仁視点で描かれており、その作画や構成のクオリティーはCö shu Nieのボーカル・中村未来も「一本の映画のような美しい作品」と絶賛するほど。

TVアニメ『呪術廻戦』ノンクレジットEDムービー/第2クールEDテーマ:Cö shu Nie「give it back」

 ところで、視聴者の中には新エンディングにある違和感を覚える人もいるのだとか。たとえば映像の中で呪術高専組が着ている服は“冬服”。現在『呪術廻戦』本誌連載では、渋谷のハロウィン(10月)を舞台にした“渋谷事変”がひと区切りついたところなので、エンディングの時系列がやや先行しているようにも思えます。

 加えて楽曲のタイトルは“give it back(返して)”。あくまで考察の域を出ませんが、エンディング映像=本来迎えるはずだった未来なのでは……?と考察する人もいるようです。

 Cö shu Nieが歌う切なさ溢れるバラード曲とともに、ぜひ意味深なエンディング映像にも注目してみてくださいね。

『give it back』(メガジャケ付)(Amazon.co.jp) 『呪術廻戦』アマゾンプライムビデオ