FPS『Halo』やアクションRPG『Destiny』シリーズなどで知られるBungieが、将来に向けた計画を発表した。

 そこで目標とされているのは、単に現行タイトルの『Destiny 2』の開発・運営強化にとどまらず、(恐らく映像コンテンツ化などの)『Destiny』ユニバースの他メディア展開や、『Destiny』に続く新規IPの開拓にも至る。そのために開発系統の再編なども行われており、「2025年までに少なくとも1つの新規IPを市場に投入する」という。

 具体的な内容としては、まずアメリカワシントン州ベルビューにある本社の拡張がスタートしており、2022年秋には現在の2.5倍近くにもなる2万平米の新本社が完成する予定。同年にはオランダのアムステルダムに初の海外支社も設立予定となっている。

 また組織改編では、『Destiny』シリーズの開発を率いてきた統括責任者のマーク・ノーズワージー氏とエグゼクティブクリエイティブディレクターのルーク・スミス氏が、『Destiny』の他メディア展開に向けて準備・監督する役割に移行。直接の開発トップは『Destiny 2』ゼネラルマネージャーのジャスティン・トルーマン氏が引き継ぐ。

 ここで注目したいもうひとつのポイントが、外部取締役としてパラマウント・ピクチャーズやMTVなどの映画・テレビ会社を傘下に持つバイアコムCBSのパメラ・カウフマン氏が加わっているということ。『Destiny』の他メディア展開がどのような形で行われるか明言されてはいないが、当然ドラマ化や映画化なども視野にあるだろう。

 新規IPの創出にあたっては、Relic EntertainmentやBlizzardでキャリアを積んできたジョニー・エバート氏がチーフクリエイティブオフィサーに、初代『Halo』からの古参スタッフのザック・ラッセル氏が戦略担当ゼネラルマネージャーに就任し、1990年代からBungie所属で新たにチーフビジョンオフィサーとなるジェイソン・ジョーンズ氏とともに次世代のIPとスタッフの育成に関わっていくようだ。