ファミコン最後の『ドラゴンクエスト』
いまから31年前の1990年(平成2年)2月11日は、ファミリーコンピュータ用ソフト『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』が発売された日。
国民的RPGのシリーズ第4弾で、ファミコンで発売された最後の『ドラゴンクエスト』である本作。『III』をプレイしてRPGにドハマリした自分は『IV』も親にねだって発売日に買ってもらいました。
幼少のときにプレイした『IV』ですが、個人的にはとても思い入れのあるタイトル。と、いうのも自分が初めてライターとして仕事をしたのが2001年にリメイクされたPS版の『IV』でした。雑誌に掲載する攻略ページのモンスターのデータを調べるという仕事でしたが、チマチマと殴ってHPを調べました。当時は、毎日初台のエニックスに通ってモンスターを殴り続けましたよ。大変だったけど、楽しかったなぁ……。
そんな『IV』は全5章のオムニバス形式。4章までは勇者の仲間たちが主役で、勇者を操作する5章で仲間たちが集結するというストーリーになっています。第一章は王宮の戦士であるライアン、第二章は、サントハイムの姫であるアリーナ、神官のクリフト、魔法使いのブライ、第三章は武器屋のトルネコ、第四章は踊り子のマーニャと占い師のミネアにスポットが当たります。
印象に残ったのは第三章。武器屋で働いて稼いだり、通常とは異なるモンスターのドロップアイテムを売ったりと、モンスター退治よりもゴールドを稼ぐことが目的でとても新鮮でした。
また、第五章のAI戦闘も革新的。これは指定された作戦に従ってAIが自動的にコマンドを入力するというものですが、まだこのときはAIがあまり賢くなかった。そのためクリフトといえばボス戦でも効かないザキやザラキを連発するというイメージを持っている人も多いハズ。
最近では『ドラゴンクエスト モンスター バトルロード』や『ドラゴンクエストヒーローズ』シリーズでもそのことがネタにされていますね。クリフト、愛されているなぁ。
そんな『IV』ですが現在はスマートフォン版がAndroid、iOS用アプリとして配信されているのでこちらで遊ぶのがベスト。オリジナル版にはなかった第六章も遊べます。
ただ、オリジナル版は第五章のカジノでコインを838861枚買おうとすると4ゴールドで買えてしまったり、戦闘中に“にげる”を8回以上選ぶとすべて“会心の一撃”になるなど、当時ならではのバランスが崩れる裏技などもあって、そこだけでしか体験できない楽しさもありました。ザラキを連発するクリフトを含め、こういうのは当時ならではの体験なんじゃないかなーと思います。まぁ、長く生きたおっさんの特権ということで許してください(笑)。