人気アクションゲーム『テラリア』を開発するRe-Logicが、海外で展開されているGoogleのクラウドゲームプラットフォーム“Stadia”での配信中止を発表した。

 Stadiaは日本でサービスが開始されていないので関係ないように思えるかもしれないが、Re-Logicの中心メンバーのアンドリュー・スピンクス氏が「私の会社はもうあなたのプラットフォームを支持しません」と宣言するに至った経緯は他人事じゃないもの。

 その発端は、スピンクス氏がYouTubeで映画『ロード・オブ・ザ・リング』を観るために購入しようとしたことに始まる。しかし、なんらかの理由で購入が失敗になってしまい、そこでYouTubeのアカウントがロックされてしまう。そしてGoogleアカウントを使う他のサービスも道連れで使えなくなり、Re-LogicのYouTubeチャンネルにアクセスできなくなったどころか、Google Driveのデータはなくなり、Google Playで購入した大量のアプリにも、15年分のメールが積もったGmailにもアクセス不能となってしまったのだ。

 そして公式な問い合わせはもちろん、YouTubeアカウントの問題としてテラリア公式TwitterからSOSを送ってみたり、いろいろやってみたものの3週間以上経っても事態は解決せず。「顧客や取引先をこんなに軽く扱う相手とはやってられん」と決断に至ったというわけだ。……自分の身に起こったらと思うと怖すぎる!