任天堂は、2021年2月1日に“2021年3月期第3四半期決算説明会”を開催。その質疑応答で、Nintendo Switchの新モデルについて言及された。

 任天堂は、“2021年3月期 第3四半期 決算短信”で、2020年4月から12月までの連結売上高が昨年同期と比べて37.3%増となる1兆4044億円、純利益は同91.8%増の3766億円で、過去最高の数字になったことを発表。Nintendo Switch本体は、2020年4月~12月の9ヵ月間で2410万台を売り上げ、世界累計販売台数は7987万台に達している。決算短信の詳細については、下記の記事にて。

 その“2021年3月期第3四半期決算説明会”に合わせて、2021年2月2日に任天堂公式サイトにて“質疑応答”が掲載。さまざまな質問に、任天堂の代表取締役社長、古川俊太郎氏らが回答をしているが、その中でNintendo Switchの新モデルについて言及されている。

 これは、今後のNintendo Switchの販売戦略を聞く質問の中で、“新モデルの計画は当面無いとの報道を見たが、Nintendo Switch ファミリーのハード戦略と併せて教えてほしい”というものがあり、それに古川社長が回答したもの。

 詳細な回答は、抜粋をした下記をご覧いただきたいが、古川社長は2021年2月12日に発売される“Nintendo Switch マリオレッド×ブルー セット”と、2021年3月26日に発売される“Nintendo Switch モンスターハンターライズ スペシャルエディション”に触れつつ、「このように新たなハードの発売計画があることや、Nintendo Switchが発売4年目で最高の販売台数を記録したばかりの状況において、新しいモデルを発表する予定はありません」と明言している。

任天堂公式サイト“第3四半期決算発表 / 決算説明会(カンファレンスコール)質疑応答”はこちら

Q8
Nintendo Switch のライフサイクルを伸ばしてハードの普及を今後拡大していく上で、既にユーザーがかなり多様化しているという話もあったが、例えば、2 台目需要を開拓する余地、あるいはその他地域での普及の余地、2 年目の年末商戦を終えたNintendo Switch Lite の普及など、普及の伸びしろをどこにみているのか。新モデルの計画は当面無いとの報道を見たが、Nintendo Switch ファミリーのハード戦略と併せて教えてほしい。

A8
古川:
Nintendo Switch の新モデルについてですが、2月12日発売の『スーパーマリオ3Dワールド + フューリーワールド』に併せて、(マリオをモチーフにした特別なデザインのNintendoSwitch 本体とキャリングケースをセットにした)「Nintendo Switch マリオレッド×ブルー セット」を発売します。また、3月には「Nintendo Switch モンスターハンターライズ スペシャルエディション」という特別デザインのハードも発売する予定です。このように新たなハードの発売計画があることや、Nintendo Switchが発売4年目で最高の販売台数を記録したばかりの状況において、新しいモデルを発表する予定はありません。
出典:任天堂公式サイト“第3四半期決算発表 / 決算説明会(カンファレンスコール)質疑応答”より引用

 Nintendo Switchは、液晶やCPUなどの性能が上がったバージョンの存在などが噂されているが、古川社長の発言を見る限り、そういった新しいモデルの発表はしばらくなさそうだ。

[2021年2月2日22時30分修正]
記事中の一部誤植を修正しました。