今回お届けするのはダイスを駆使したDistractionwareのNintendo Switch、PC用シミュレーション『Dicey Dungeons』。お届けするのは、“女児アニメ好きフリーライター”の小林白菜。
ダイスの数字で運命が決まるシミュレーション
傑作アクション『VVVVVV』や『Super Hexagon』などの開発で知られるテリー・カバナー氏の最新作はデッキ構築バトルゲーム。謎の女性・レディラックによってダイス(サイコロ)に変えられた人々が、“望むもの”を手に入れるため、ダンジョンに挑む。
戦闘はターンベースで行われ、自分のターンでは装備したコマンドのいずれかを選んで相手を攻撃する。ただしコマンドの効果は当てはめるダイスの数字で変化。運に左右される戦いをいかに有利に進めるかが悩みどころであり、おもしろさだ。
シンプルかつ奥が深いターンベースバトル!
ダンジョン攻略は、観客を楽しませる“ショー”という名目で行われる。マップはシンプルながら、戦いを挑む順番はかなり重要。よりよいコマンドを入手するため、宝箱を先にゲットすべきか、それとも回復アイテムのリンゴを優先すべきか。経験値が貯まってレベルアップするたびに体力が全回復するので、これを考慮に入れて計画を立てるのも大切だ。
レベルアップすると1ターンに振るダイスの数が増えるなどの恩恵もある。テリー氏の過去作にも通じる軽快なBGMが、プレイ中の高揚感を最大限に高めてくれる。
ダンジョン攻略のカギはコマンドのカスタマイズ!
6階層に分かれているダンジョンは、上の階に行くほど敵も手強くなり、最後には強力なボスが待ち受けている。道中で装備をどのようにカスタマイズするかが攻略のカギだ。
入手したコマンドはマス目に当てはめて装備し、余ったものはバックパックに収納される。これらを組み合わせ、自分に合った戦闘スタイルを追求しよう。新たなコマンドを購入できるショップや、所持しているコマンドを強化できる鍛冶屋も活用すべし。
6人の挑戦者×6つの難易度がキミを待つ
最初にプレイできるダンジョンへの挑戦者は“戦士”だけだが、条件を満たすと“盗賊”、“ロボット”など、最終的に6人の挑戦者でプレイできるようになる。さらにそれぞれの挑戦者に6つの難易度が用意されており、あわせて36通りのチャレンジが楽しめる。
挑戦者や難易度によって、戦闘システムやコマンド入手のルールが大きく変化。何度でも新鮮な気持ちでプレイできるはずだ。
『Dicey Dungeons』
- 対応プラットフォーム:Nintendo Switch、PC
- メーカー:Distractionware
- 開発:Terry Cavanagh
- 配信日:PC版は2019年8月14日配信、Nintendo Switch版は2020年12月16日配信
- 価格:各1382円[税抜](各1520円[税込])
- ジャンル:シミュレーション
- CERO:全年齢対象