ゲームエンジンのGameMaker Studioを開発・提供するYoYo Gamesが、WebブラウザーのOpera傘下になったことを発表した。同社の親会社Playtechが1月12日付の投資家向け文書でYoYo Gamesを1000万ドルで売却したことを発表していたが、今回YoYo Games側からも正式なアナウンスをした形になる。

 なお買収後の方針については、YoYo Gamesの本拠地は引き続きスコットランドのダンディーに維持され、ゼネラルマネージャーのスチュアート・プール氏やテクニカルリードのラッセル・ケイ氏もそのまま残るとのこと。その上で“ゲーマー向けブラウザ”を標榜するOpera GXなどを持つOperaのゲーマー向け部門を通じてより積極的な展開を行っていく旨が語られている。

 GameMakerは、主に2Dゲームに使われるゲームエンジン。Toby Fox氏によるRPG『Undertale』や、Dennaton Gamesのアクションゲーム『ホットライン マイアミ』、国内ではもっぴん氏による『Downwell』など、そのとっつきやすさやドット絵ゲームの作りやすさなどから、数々のインディーゲームに採用されてきた。

 Opera傘下になったことでブラウザーゲームのサポートに偏重するのではないかといった邪推もされがちな中、YoYo Games公式はユーザーからの問いに応える形で家庭用ゲーム機への対応を継続していくとコメントしている。

 ちなみに、Playtechはオンラインカジノ向けのソフトウェアなどを提供する会社。2015年にYoYo Gamesを1640万ドルで買収したにも関わらず、本業に集中するにあたって3分の2以下の金額で放出してしまった事になる。